年齢設定・特別回7-2話「この世界の成長速度」
#年齢設定・特別回7-2話「この世界の成長速度」
(年齢に違和感ありとする感想多いので作った特別回です)
俺はこの世界に生まれて二歳になった。そしてもうすぐ三歳になる。
そこで、ひとつ大きな違和感に気付いた。
どうやら――この世界は知能の発達が、前世の日本よりもかなり早いようなのだ。
まあ、なんでもかんでも前世と今世で同じという方が逆におかしい。世界が違えば常識も違う。ならば成長速度が違っていても不思議ではない。
それに気が付くのが遅すぎたぐらいだと思う。
とは言え、この違和感を放置するのはよくないだろう。早めに整理しておく必要がある。そうしないと非常識な人間だと思われる可能性があるからね。
できれば俺は「ぷー、くすくす、あいつ常識知らずだぜ。だっせー」みたいな陰口叩かれたくない。正直そういうのは怖い。
それはまあいい、情報を整理していこう。
まず、最初の違和感について。
俺が二歳でそれなりに流暢に話しているのに、周囲がそれほど驚かない。日本人だった頃の感覚なら、これはかなり異常なはずだ。
俺はあまり流暢に話をできない設定も考えてはいたのだが、途中で面倒くさくなって放り投げたのだ。それでもあまり周囲は驚かない。話が上手ぐらいで終わっている。
どうにもおかしい……。
そこでミーナにさりげなく、その辺りについて聞いてみた。子供は何歳ぐらいから話するのかなどを。
「一歳くらいで話し始める子も珍しくありませんよ? 二歳で流暢に話す子もいますし。坊ちゃんは少し早いですね。話をするのがとても上手ですし、そこは自慢していいですよ」
なんと。俺はこれで少し凄い程度なのか?
これはやばい。前世とはまるで違うではないか。やはり俺の常識とこちらの常識は全く違う。
これはしっかり知識としてインプットして整理しておく必要があるだろう。
さらにミーナに聞くところによると、三歳になると貴族の合同魔力測定に始まり各種教育が始まるのが普通らしい。
それも読み書き、計算などのそれなりに本格的な勉強だ。
三歳で勉強開始?
それはちょっと嫌だな。前世でその年齢は、保育園や幼稚園に入る程度。勉強することもあるだろうが、それもお遊び程度だ。
しかしこちらでは読み書き、計算などということは……前世基準で言えば、三歳で早くも小学生に入るようなものか?
そう言えば姉さんは勉強で忙しいと言っていたこともあったよな。あれも本当だったのかも。
そして五歳時点で基礎教育はほぼ終了。六歳からはそれぞれの道に進むという。
商人の家なら六歳から仕事を始めるのが当たり前、貴族によっては更に高度な専門教育が本格化するらしい。となれば今世での六歳はすでに前世では高校、大学といった勉強に入る年齢世代に相当するのか?
なんとも前世とはかなり感覚が違う。
そうやって整理してみると、およそ前世の二倍から三倍ほどのスピードで知能が発達していると考えるのが妥当だろう。
・三歳は前世の六歳~九歳程度
・四歳は八歳~十二歳程度
・五歳は十歳~十五歳程度
ミーナの話を聞く限り、そんな印象だ。六歳以降はそこまで大きな変化は見られない。あとは前世と同じような感覚で考えていいだろう。
そして、さらに驚いたのは五歳で婚約、十歳で結婚という話が普通にあるということだった。おませな子は三歳ぐらいから恋愛の話とかも普通にするらしい。
これは俺の感覚ではかなり早い。
ミーナは少し照れくさそうに、ぼそぼそと付け加えた。
「でも、その婚約と結婚はその年齢ですけど……子作りは早くても十五歳くらいからですからね」
小さな声で更には早口だったからよく聞き取れなかったが、どうやら倫理観の基準もまた前世とは少し違うのかもしれない。
ミーナは言いにくそうにしていたから、今度はその辺りについてオルドにでもじっくりと聞いてみようかな?
男同士でないと話しづらい内容もあるかもしれないからね。
そして気になるのはミーナだ。年齢が十五歳だから二倍のの精神年齢三十歳かと言えば、とてもそのようには見えない。普通に日本での十五歳~二十歳ぐらいとあまり変わらないように感じる。
六歳以降の知能や精神年齢の成長は緩やかになるのかもしれないね。もしくは人それぞれ大きく違うのかも。
まあ、その辺りは前世でもそうだったような気がする。若いのにやたらと大人な感じの人もいたからね。
ともかく、俺は三歳で魔力測定のため王都へ向かう。
その時に出会う相手は、見た目は三歳でも精神年齢は六歳~九歳相当と考えるべきだろう。感覚的には小学校の低年齢ぐらいかな?
そこで子供扱いしすぎれば、こちらが痛い目を見る。逆に馬鹿にされる可能性もあるだろう。
この世界の常識は、この世界の基準で考えなければならないのは当然のこと。ならば王都に行った時にはどうすべきか……。
そうだな、相手と軽く話をして相手の精神年齢などを早めにチェックしてそれに合わせていこう。
この辺り、早めに気付けて本当に良かった。他にも前世とは違う常識があるかもしれない。その辺りは定期的にミーナに確認しようと思う。
俺は前世でボッチだった小心者だ。それだけに余計なトラブルは避けたいのだ。もちろん、こちらではボッチになるつもりはない。
目指すは――みんなの人気者。
陽キャライフだ。
……いや、陽キャ希望はさすがに言い過ぎか。それは違う。
俺はやっぱり普通でいいです。田舎貴族のスローライフが御所望でございます。
うーん、それはそれでやはり今世でのボッチに相当するのか?どうにもややこしいな。
まあ、今のうちに少しずつ将来の希望を考えて行こうと思う。やっぱり後から後悔するのは嫌だからね。
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補足)異議あり!年齢に違和感あり!みたいな感想が多く……そう言われてみればそうだよねと思いつつ、忙しくて放置していてごめんでする。
そして今回の特別回を挿入した次第です。それでもやっぱりおかしいのでは?といった感想、意見は大歓迎。なんでもござれです。




