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辺境生まれの小さな天才魔道具師( 旧:辺境伯貴族家の息子、魔道具修理で無双し王女をも救う)【書籍化予定】  作者: まめたろう
2章「初の王都と王女との出会い」2-1章「王都へ」

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第42話「王都に到着!」

#第42話「王都に到着!」


 俺が三歳になったということで、貴族合同で行われる魔力測定に参加することになった。そのため、父さん、母さん、イリス姉さん、オルド、そして俺の五人で王都へ向かうことに。

 オルドが一緒なので、途中の食事も相変わらずおいしい。


 移動途中での魔物との遭遇にはびびったけど、騎士団や父さんが圧倒的に強くて安心した。父さんはやはり単なるリア充ではなかった。ちょっと悔しいがさすがに母さんが惚れただけはある。俺も少しだけ認めてやろうと思う。いや、本当はかなり尊敬しちゃったけどね。


 ただ、母さんや姉さんも「あの程度なら余裕」と言っていたのが気になる。俺はただただ怖いだけなんだけど。

 頼もしい限りだが、さすがに男として貧弱すぎるかな?俺がもう少し慣れ、強くならなければいけないのかもしれない。まあそれは今後の課題としよう。自称剣聖のライゼンにも剣を習う予定だしね。

 そうして楽しかった旅も、いよいよ行きの最終日。ついに王都が見えてきた。


 王都の入り口では検問のようなものが行われており、列はかなりの行列になっている。あの行列に並ぶのかとちょっとげんなりだ。どれだけの時間がかかることだろう。

 と思っていたら俺たちは貴族ということもあり、別の入口へ。何と簡単なチェックだけですぐに通してもらえた。これは凄い。

 なんだか少し申し訳ない気もするけど、あの大行列を見たあとだけに、正直助かったと思ってしまう。偉そうにするのはちょっと違うと思うけど、やっぱり貴族万歳だ!ありがたい。


 そうして入り口から王都に入ると……思わず息をのんだ。人が多いとは聞いていたけれど、ここまでとは思わなかった。人、人、人……と本当に凄いたくさんの人だ。

 うちの領とはまるで別世界と言えるだろう、これが王都との差か。現時点ではどうにもならない差があるな。

 さすがに前世の東京ほどではないけど、日本の地方都市ぐらいの人がいるように感じる。本当に凄い。


 そこから更に進むと、うちの領とは違うモダンな感じの建物がずらりと並び、通りには商人や行商人、貴族のものと思われる馬車まで行き交っている。

 道の両脇には屋台が並び、焼いた肉や果物の香りが漂ってきた。おいしそうだね、思わず腹が鳴りそうだ。これは後で絶対に食べたい。


 「レオン、あれが王城だ」と父さんが指差した先を見て、俺は目を見張った。やばい、とんでもなく大きい。


「王城はとても大きい、これは凄いね」と俺は見上げた。


「ああ、国で一番の建物だからな」と父さん。


「私は入ったことあるよ!」とイリス姉さんが誇らしげだ。


「イリス姉さん、凄い!」


 そうか。姉さんは2年前にも3歳児の魔力測定で来ているからね。これが2回目なのかな?もしかしたら、他の時にも来たことがあるのかもしれない。俺もこれを機会に俺も何度も来てみたいところだ。

 おそらく来る機会はまだまだあることだろう。貴族特権はありがたいな。


 城を良く見ると、白い石造りの壁に様々な装飾が施され、塔がいくつも突き出している。この世界の建築技術は本当にどうなっているのだろう?これだけ大きな建物となると技術的にもかなり進んでいると思われる。

 もしかしたら魔力を使った建築でもしているのだろうか。前世の常識では到底理解できない何かがあるのかもしれない。その辺りも時間があれば聞いてみよう。うちの書庫に建築技術の本とかあれば読むのもいいかもしれない。


 馬車はゆっくりと王城の前を進み近付いていく、やがて巨大な門をくぐった。整然と並ぶ衛兵たちが一斉に頭を下げる光景は、まさに「王の居城」という感じだ。

 こんな場所に自分が足を踏み入れているなんて、なんだか不思議な気分になる。そしてやはりそれが嬉しい。


 「さあ、到着したぞ」


 父さんの声に促され、俺はワクワクしながら馬車を降りた。イリス姉さんも目を輝かせているように見える。

 母さんはいつもの穏やかな笑顔。オルドは周囲を警戒しつつも、誇らしげな顔をしている。


 この後は城の中も見てみたいし王都の街の散策もしてみたい。見たいもの、やりたいことがたくさんだ。

 俺は興奮を抑えきれずに父さんや母さんに質問をぶつけた。


「城の中、自由に歩いてもいいの?」


「さすがに基本的には駄目だな。入ってはいけない部屋とか場所とかもあるからな。ただし、私たちと一緒の時なら大丈夫だ」と父さんが言ってくれた。


 なるほど父さんと母さんは城の中でも移動していい場所を知っているだろうからね。できる限り案内してもらうとしよう。


「街に出て屋台とかもいろいろ見てみたい! そっちは大丈夫かな?」


「外の街も、安全な場所ならいいわよ。公園の近くとかね」と母さんが答えてくれた。


「屋台回りをしたいからお小遣いも欲しい!」


「なら、まずはよい子にしていることだな」と父さんが言ってくれた。


 よし、これでいろいろと食べ歩きもできそうだ。よい子にして、少しお小遣いをもらって、時間を見つけて屋台を見に行こう。

 せっかくだから、王都の食べ物も味わっておきたい。最先端の味を楽しめるかもしれないしね。


 こうして俺の初めての王都生活が始まった。

 どんな出会いがあるのか、どんな魔力測定になるのか、はたまた他にも新しい発見があるのか……今から楽しみで仕方がない。

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