↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境生まれの小さな天才魔道具師( 旧:辺境伯貴族家の息子、魔道具修理で無双し王女をも救う)【書籍化予定】  作者: まめたろう
2章「初の王都と王女との出会い」2-1章「王都へ」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/134

第40話「魔物と魔石」

#第40話「魔物と魔石」


 俺たち家族は王都に向かうことに隣の領地に入ろうかというところで魔物の群れに遭遇した。

 俺はかなり不安だったのだけどみんなは落ち着いている。どうやらこの辺りに出没する魔物はあまり強くなくそれをみんな知っているようだ。


 現実に外で戦っている父さんや騎士団を見ると、余裕があるように見える。心配していたのは俺だけのようだ。でもそれならそうと早めに教えてくれてもいいのにね。


 ともかく騎士団も強いけど父さんは強い。魔物に対しても全く動じない。

 俺にはちょっと厳しいな。でも、俺もいつか戦う必要があるのだろうか?それを考えると気が重いが、貴族の義務とかだったら仕方がないのかもしれない。

 その辺りも調べておこうと思う。できれば俺は魔物と戦うなんて御免なんだけどな。怖すぎる。


 そう思っているうちに父さんが戻ってきた。小さめの魔石を持っている。

「全てブルーウルフの雑魚だったから全く問題なかったぞ」と父さんは言いきった。そして俺に魔石を手渡してくれた。


「取れたての魔石だぞ」


「この魔石があの魔物の心臓近くにあったの?」と俺はおそるおそる触った。


「そうだ、さすがレオン、良く知っているな。今、取り出したばかりだ」


 心臓から取り出したばかりの出来立ての魔石?

 ああ、グロい。この魔石は、ついさっきまで魔物の体の中にあったのか?いつもは何も考えずに魔石を使っていたけど、現実にはこうやって戦闘で魔石を得るんだ。

 そう考えると、やはりこの世の中は甘くない。

 俺にはどう考えても戦闘はきつい。父さんのような戦闘で魔石を取ってくる人に感謝すべきなんだとつくづく思う。


 そして話を聞いてみると、ブルーウルフは水系の魔石が取れるウルフ系の魔物だと分かった。火系の魔石が取れるウルフ系の魔物はレッドウルフと言うらしい。この辺りは分かりやすいな。

 ブルーウルフとレッドウルフというと、名前的にはレッドウルフの方が強そうに感じるけどそうでもないらしい。個体差があり、同じブルーウルフでも大型になると強いとのこと。

 もちろん強い種類の魔物もいるらしいけど、同じ種族でもその大きさなどによって強さは大きく違う。そして強い魔物は大きな魔石が取れるという仕組みらしい。


 そして父さんにもらった魔石を見ると、確かに水系の魔石と思われる。うっすらと青色がかってている。

 表面を削ればこれが更に青くなるということで実際に父さんは軽くナイフで削って見せてくれた。おお確かに……、表面を削ると綺麗な青色の表面が見えてくる。

 いつも使っている魔石の色に近い。なるほどこうやって魔石を加工して使うんだ。凄い勉強になる。始めて見る魔石の加工はとても興味深いものだった。


「さっきまではおどおどしていたけど、やっぱり魔石になると調子が変わるな」と父さんが言ってきた。


「だってこれが魔道具を動かしているんでしょ。気になるよ!」


 そういうとみんなが笑った。どうやら俺の魔道具好きは家族みんなの共通認識。ちょっとしたネタになっているのかもしれないね。


 そう思っていたら「オルドは父さんよりも加工が上手よ」と母さんが言ってきた。


「そりゃ、私は魔道具の生産に携わってきましたからね。その辺りはベテランですわ」とオルド。


 なるほど、こういった魔石の加工も魔道具生産のうちの仕事のうちの1つなのか、やはり凄く勉強になる。

 実際にオルドが魔石の表面をナイフで削り加工をすると確かに父さんよりも上手。表面の不純物が綺麗に取れていった。器用なものだ。


「専用の機械を使うともっと綺麗に取れますよ」とオルド。


「へぇ、凄いや」


 今のままでも十分に早いし綺麗に取れていると思うけど、現実には専用の機械を使うともっと上手に取れるらしい。ナイフで削るとどうしても削りすぎてしまうとのことだ。

 おもしろいな。ちょっとした工場見学をしているみたいだ。


 前世でもいつも電化製品を当たり前に使っていたけど現実にはどんな簡単な製品でも技術の集合体だった。

 1つ1つの部品を別々の工場で作っていたりする。そしてそれぞれに技術が詰まっている。何気なく使っているけど、それぞれに大変な作業が行われているんだ。


 それはこの世の中でも同じ。俺は何気なく魔道具を使ったり修理したり開発していたりしたけど、その前段階で多くの苦労が詰まっている。やはりいろいろな人に感謝しないといけない。


 そういった意味では魔石加工という1つの作業を王都に行く途中で見れたのは凄くありがたかった。

 もしかしたら父さんが騎士団に任せずに自分で討伐して、更には取れたての魔石を見せてくれたのは教育の一環なのかもしれないな。

 もしそうだったらありがたいことだ。本当に良い勉強になっている。普段は見れない仕事を見る良い機会になった。


 そんなことを考えているうちに隣の領地の街中に入っていった。今日はこの領地の宿で泊まるらしい。

 父さんたちはこの領地の領主と思われる人と挨拶、そして途中で魔物に遭遇したこどなどを報告していた。最近はやや魔物が増えているみたいな話をしている。


 そうしてそのまま食事、そしてそのまま宿で泊まった。

 俺の初めての旅行1日目は、こうしてなかなかに楽しいうちに終了した。明日も楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。