↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境生まれの小さな天才魔道具師( 旧:辺境伯貴族家の息子、魔道具修理で無双し王女をも救う)【書籍化予定】  作者: まめたろう
3-3章「小型武器の開発」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
164/167

第163話「魔法の新たな可能性」

#第163話「魔法の新たな可能性」


 風の魔石を用いた魔道具武器の実験は順調だった。銃身が一番細いタイプならば、魔力がCランクまでの人相手ならば通用しそうだ。すでに実用可能と言っていいだろう。

 そして思わぬ副産物もあった。エリシアさんが風魔法を撃つときに魔力を小さく絞る、すなわち魔力の密度を上げる意識をしたら威力が上がったらしいのだ。

 エリシアさんが俺をおおげさに褒めるのはやや気恥ずかしいのだけど喜んでいるようで何より。

 そこで、エレンさんが感心したように言ってきた。


「レオンは凄いですね。魔道具の天才かと思っていましたが、魔法の可能性まで広げてしまいましたね」


「いやいや、たまたま思いついただけだよ。エレンさんも気づいたでしょ?」


「いえ、私は魔道具オタクですから。人が放つ魔法の可能性まで思考は及びませんでしたよ」


「そんなことないと思うけどな。エレンさんならやっているうちに確実に気付いたと思うよ」


 エレンさんは謙遜しているけど絶対に気づいただろうと思う。

 でも疑問がある。おかしいよ。なんでエリシアさんほどの魔法使いがこんな単純な話を思いつかない?

 そもそも今まで魔法使いがたくさんいたのだから、こんな単純な話はすぐに分かるのでは?


「でも、おかしいな。これってそんな複雑な話でもないよね。これまで魔法使いはたくさんいたはずなのに、誰も思いつかなかったのかな?」


 俺の疑問にエリシアさんが答えてくれた。


「おそらく、過去には思いついた人もいたことでしょう。ただ……魔法は一子相伝の側面もあります。理論が広く共有されにくいのです」


「なるほどね。それならあり得るかも」


 なるほど。魔法使いが知識をお互いに共有し高め合うというのは俺のイメージとは違う。そういうことなのかも。

 もちろん俺のイメージが間違っている可能性はあるけど、他の人の得になることを積極的に教える人は少ないかもしれない。

 そう思っていたらエレンさんが新しい話を教えてくれた。


「それに、エリシアほど真摯に魔法へ向き合う人も多くありません。知識があっても実現できる人は限られるでしょう」


「そっか、エリシアさんは優秀だものね」


 そういうことか。エリシアさんの魔法への探求心、そして高みを目指す意思は他の人と全く違う。

 自分自身の魔法を高めるためにこれまでずっと頑張ってきている。だからこそ、俺のちょっとしたヒントでうまくいったのだろう。


 一般の魔法使いは放出する魔力量を調整することさえも困難らしい。ならば同じ話を聞いても実現はできなかったかもしれない。

 そう考えると過去に魔法の密度調整をできた人がいても……その後、実現できる人がいなくなり自然と失伝してしまってもおかしくはない。

 そう考えると面白い。魔道具だけじゃなく魔法の世界もまた、奥が深いものだ。


「すごいですね。レオンなら、このまま魔道具だけでなく魔法の世界も更に広げるかもしれませんね」


「何を言ってるんだよ、俺は魔法使いじゃないから無理だよ」


 俺は苦笑した。俺だけではできないことばかりだ。そう思っていたらエリシアさんが補足してきた。


「でも、現実にレオン様は私の魔法の可能性を広げてくれました。すでに実績はあります。まだまだ広げる可能性はあると思いますよ」


「いや、そもそも、今回のは俺の力じゃないからね。エレンさんとエリシアさんの二人が協力してくれたからこそだし。それに魔法については、エリシアさんがずっと魔法の鍛錬を続け努力しているからこそ実現できた話だからね。俺じゃなく、二人が凄いんだよ」


 そう俺が言うと、二人は顔を見合わせた。そしてお互いに笑い始めた。何を笑っているのだろう。


「そういうところがレオン様らしいです」


「だからこそレオンには人が集まるのだろうね」


 何が俺らしいというのか。

 でも人に恵まれているのは間違いないのだよね。父さん、母さんはやさしいし、肝心な時には厳しく怒ってくれる。そしてイリス姉は本当に頼りになる。

 オルドはおいしい料理を作ってくれるし、魔道具についてもいろいろと教えてくれる。

 ライゼン、エリシアさん、エレンさん、ミアさんもうちの領を凄い助けてくれるし、俺の周りは本当にいい人ばかりだ。


「ほんとエレンさんとエリシアさんがいるからこそだよ。頼りにしてるんだから、これからもよろしくね。いろいろ面倒なことを頼むと思うけど協力して欲しいんだ」


 エレンさん、エリシアさんは一瞬驚いたようにも見えたけど、優しく微笑んでくれた。


「はい。分かりました。一緒に魔道具、そして魔法の探求も続けていきましょう」とエレンさん。


「私もできる限りお手伝いさせていただきます」とエリシアさんも続いた。


 魔道具から始まった実験は、魔道具だけでなく魔法の可能性も広げそうだ。

 いろいろやることがありすぎて大変だけど楽しすぎる。そして、やりたいことも多すぎる。

 まだまだ、この世界は面白くなりそうだ。



----

補足)なんだか終わっちゃいそうな文末ですけど、もちろんまだまだ続きます。また、コメントにある皆さんの魔道具武器談話を凄い楽しく読ませていただいています。もしかしたら参考にするかもしれません。本当にありがとうございますm(__)m

いつも読んで頂いてありがとうございます。毎日の投稿を限界まで続けていく予定です。


ブックマーク、評価ポイント、レビュー、いいね、感想などもしていただけると励みになるかもよ?


その他、何らかの頑張れパワーをいただけると更に頑張れるかもです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 魔力収束をきちんと訓練すれば、レオンでもⅮランク魔法の威力がだせるかもしれませんね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。