表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

月齢3 ろうふうふ

 嫗は、自分の想像よりも簡単に存在を受け入れてくれた。多少嫌がるかと思われたが…

(いや、物凄く喜んでない?)

嫌がるどころか、歓迎してる様に見える。にこにこと、柔らかい笑みを浮かべ、自分の口に食べやすい粥を運んでくる。まだ、あーとか、うーとかくらいしか言えないかぐやにとって、過ごしやすい以外の何ものでもない。のんびりと寝て、食らうだけの生活を悠々自適に過ごさせてもらうことにする。

 

……

 翁に拾われてから、一月程経った。いや、養父の方が正しいかもしれない。かぐやは話し、走り回れる程度まで成長した。最近は養父と色々話すのが日課だ。

「とーさまぁ」

竹を取りに行こうと準備している養父の元まで駆けて行く。

「どうしたのかい?おうぎ」

養父母には話せる様になってすぐ、『おうぎ』という名前だと言った。字はもう少し後に伝えるつもりだ。

 養父は頭を優しく撫でてくれる。温かくて、今までの苦労がわかる。働き者の手をしていた。膝を折っておうぎの視線に合わせてくれる。

 おうぎは後ろに隠していた養母から預かっていた握り飯と竹筒を渡した。竹を取りに行く時、朝日が登り始めてから日が沈み始める夕方まで養父は出かける。

「ありがとなぁ、おうぎ」

養父は頭を撫でてくれる。かぐやはにっこりと笑って返す。

「それじゃぁ、行ってくるよ」

「いってらっしゃい、気をつけてね」

そう養父母の会話を聞きながら、おうぎは手を振り、見送った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ