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月齢2 竹取の翁
こりゃ、どうしたこっちゃ。
翁はそう思った。仕事をしに、竹林へ入りゃ竹が光っとるわぁ、中に赤子がおるわぁ…腰を抜かして家へ帰れんくなるところじゃった。
中の赤子をそっと抱き上げた時にゃ、絶対育ててやると思うてしもうた。翁は妻・嫗との間に子供はできなかった。年も年だ。子を持つのは諦めようとしていた。それなのに神は自分と嫗に玉の様に輝く赤子を下さった。一体、自分はどれだけの善行を積んだのだろう。
翁は歩いた。いつもなら転びそうもないところで何度も転びかけた。落ち葉に足を取られそうになりながら歩みを進める。
そのせいか、昼には山を降りたはずなのに家に着いたのはもう空が暗くなり始め、夕方の鐘が鳴っていた。




