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第二王子とキスの話。2

始まりの話。の初期とはちょっとセリフ変わりました…


第二王子の名前をルイと呼ばせたくてルイポルトにしていましたが、フランス語で狼の意味を持つ「ルル」に変更することにしたため、ルヴァスールに変更致しました。(2023/8/12)


言うと同時にトン、と押され、私の体は柔らかなベッドへと沈む。

見上げれば、綺麗な顔のペリドットの瞳と視線が絡む。


「何を…お考えですか…?私は皇太子妃候補ですよ…?」

「…元、でしょ?大丈夫。国王と王妃(あの人たち)、抜かりないから。もう、婚約破棄は受理されてる。今頃お姫様に…婚姻の申し出に承諾したって書簡を出したくらいじゃないかな?」


さすがは第二王子。

自分の両親のことをよくご存知で。


「…そうでしたわね。なら尚更…ただの侯爵家(ブライトナー家)の娘である私に何をなさるおつもりなの?」

「だから、言ったでしょ?酷いことをするよって。そう、ただの侯爵家の(何の肩書きもない)娘だから危険なんだ。」


言うと同時に、ルル様はさっきよりも深いキスを落とす。

長くて深いキス。

息の仕方が分からなくて、苦しい。


「んん…っ!」


苦し過ぎて…意識が朦朧とする。

何とか唇の隙間から息を吸うけど追いつかない。


何故、私はこんな事に…?

朝から婚約破棄されたと思ったら愛妾になれ、とか言われるし、散々ーーー







ーーー「っ、ハァ!」


飛びそうになった意識を戻し、どうにか身を捩って、唇を離すと大きく息を吸う。


「どうして…っ?!」


肩で息をしながら、目の前に座る男に問う。


「どうして?それは僕に対して?兄さんに対して?」

「…あなたとレオナルト様のことよ。」


私の言葉にまたしてもハニカんだように笑う。


「そっか、僕のことも気にしてくれるんだ。……兄さんは婚約破棄をするベニカを愛妾にって言ったんだったよね?……全く、反吐が出るよ。」


かと思えば、先程の笑顔が嘘のように無表情になる。


「…え?」

「だってそうだろう?結局は(めかけ)だけど、愛妾といえば…寵愛される妾に使われるからね。良いように聞こえるかもしれない。

けれど、あの兄さんに愛なんて分かるわけが無い。そんな人がベニカを2番目でも幸せ、なんて思わせられるとは思えない。」

「この国の王族は一夫一妻制だ。いつまで経ってもベニカは2番目でしかいられない。愛妾なんて…ベニカを縛るだけだ。」


怒っているのか、眉間に皺を寄せて吐き捨てる様に言う。


「兄さんが何でベニカにそんなことを言ったのか…分からないけど、ベニカが2番目なんて許せない。ベニカは1番に愛されるべき人だ。」


言いながら、私のドレスに手をかける。


「だから…抱くね。ベニカを兄さんの2番目なんてさせない。」


「何を言って…!?…離して…ッ!」


「ごめんね…ベニカ。許してなんて言わない。けど…今だけだから。我慢して。これは…君を守るためだ。」

次回、一応必要最低限のR描写?要素?が入るかもですが…いかんせんR18じゃないのでベニカがルイに対しての怒る要素が薄い…かも…

けど内容的には必要だけど重要じゃないのでベニカがルイと仲違いするのはあんまり必要じゃないんですよね…

でも乙女の純情は大事…

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