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紅白!奥賀小大運動会

今回は運動会モチーフの回にしてみました。私が通っていた学校は全部運動会この季節でした。ただ、私は運動得意じゃないのでこの季節地獄でした。脳内で常に嘉門達夫さんの地獄の運動会流れてました。ちなみにこの小説に登場する「晴乞節」はフィクションです。万が一実際に日本の何処かにそういう民謡があったとしても作中のような振り付けではないと思うので安心してください。

私の名前は雲井翼。ひょんなことからタイムリープして小学生になってしまった女子高校生。突然だが、今私はダイエットをしている。なぜ私がダイエットなんかしてるかって?それには、こーんなわけがあってだな…

私の通う奥賀小学校は…あと2週間で運動会なのだァ!まあ私にとって運動会とはもはや地獄であり恥さらしでしかないのだが、今の私はまがりなりにも小学生。つまり今は体重の誤差もある程度少ないのだ。体重、落としたくないか…?ということでただでさえ地獄の運動会で少しでも徒競走で恥をかかないように体重を落とす!と決意したのが1ヶ月前。実は秘密基地に行くだけでなくしれっと運動したり野菜食べたりたまにおやつをカロリー低いものに変えたりとかしているのだ。ちなみに参考までに以前の小学生だった頃の私の食生活の記録を提示しておこう。

朝 トースト或いは菓子パン

昼 給食(野菜を残すことも)

おやつ ケーキ…を食べたらしょっぱい物が食べたくなりポテチ…を食べたら甘いものが食べたくなりますチョコ菓子…を食べたらしょっぱいものが食べたくなりチーズ…を食べたら甘いものが食べたくなりチョコ…を食べryかれこれ1時間…

その後数時間ゲームした後

夜 肉野菜炒めの肉だけをほじくり出してご飯と一緒に食べる(野菜も一緒に食べましょう)ちなみにおばあちゃんの家で食べるとアイスやケーキ(このとき、クラスメートの親御さんの在庫処分に協力するためケーキを安く買ってお裾分けしていた為かなりケーキの頻度が多い)がでてくることも。

間食 宿題をやりながら飴玉を舐めるしなんなら砂糖も舐める

お風呂上がり のアイスの一口あったかいんだからぁ

就寝

太りやすい体質もあり…ってかそりゃ太るわ。アホか。ということで少しでも改善した結果…

朝 トーストあるいは菓子パンとフルーツ

昼 給食(たまにおかわりをし、野菜もちゃんと食べる)

おやつ 蒟蒻畑或いは寒天を使ったヘルシーなもの。食べずに秘密基地に直行する日もある。チートデイにはケーキを食べたりも。

夜 肉野菜炒めが出ても野菜もちゃんと食べる。あと親に強請ってささみ入りの温野菜サラダ(ごまドレ)を作ってもらった

間食 ガム1個

お風呂 半身浴、アヒルのおもちゃを持って入りそれを水鉄砲で射抜く特訓付き

お風呂上がり 2週間に1回くらいガリガリ君を食べる

寝る前にストレッチをする。ついでに二重顎を治すストレッチも。

就寝

てな感じに変えてみた。地獄でしかないが運動会の前は体育の授業が多くなる為、必然的に運動量は増える。その結果…見事に5キロは痩せたのだった…。よっしゃ!

そして短距離走ではせめて3位を取ってみたい為、少しだけ走る練習も授業内でしてみた。

…1回やってみたかったんだよね、自分に追い抜かれてビリになったやつに対して

「ねえw今wどんな気持ちwww」って言うやつ。

そして短距離走をやってみると…ほんの少しだがタイムが縮まっていた。よしよし…これで3位取れれば人っ子1人くらいバカにできるぞ…。今までの仕返しだ…

そして秘密基地も地獄の運動会の話題で一杯である。

「ところで、太陽何組?」

「赤組ですが何か?」

「私白組」

「私も白組です!」「私は赤組ですね…」

「秘密基地名カップルが見事に別れたな…。」

「だから僕たちは…」「そういうのじゃないって…」

「てかさー、入場行進のラッパの音、まあ初心者で時間ないから仕方ないけど…色々とめっちゃズレてたね。」

「まあでも小学生で未経験なんだし仕方ないのでは?リズムがズレてる気がするけど」

「悪化してるじゃん。まあ、俺から見ても経験が浅いからしょうが無いか…とは思いましたけど。」

さり気なく抉るな。

「まぁ私たち元吹部で耳のレベル高いのは認めますけど…まあ…下手なのは仕方ないか。」

「あっ」

言ったなこの人

「あっ」

私に続いて美音が言った

「あっ」

太陽も言う

「お前等ノリ良過ぎ。ってか私達って今でも楽器吹けるんかな…?ちょい試してみよ。」

私は倉庫を漁り、その辺にあった大きめのラッパを吹いてみた。

ボーーー…

見事に音…それも低い方のシのフラットが出た。これも未来人だからか?

「B♭管か。」

「まさか、この音を他に出す奴が現れるとはな。」

優李が斜に構えて言った。

「即戦力じゃないか。決まりだな。おい美音、こいつの面倒見てやれ。」

太陽も腕を組んでドアにもたれかかりながら言った。

「うん、いらっしゃ~い」

「そんな…私はトランペット奏者になりたくて来たのに…!」

皆ノリ良いな。好き。

「…音を出す仕組みとかコツ知ってたらよく考えてみたらそりゃいい音出せますよ。」

「それもそうだな。」

「だーねぇ…」

「そういや先輩何に出るんですか?」

「短距離、綱引き、ダンスだな。そういや美音ちゃん達は玉入れだっけ?」

「そうですよ。あのダッサいダンスの玉入れですよ。」

「よし、太陽」

「なんですか」

「キンッ…玉挿れ」

「あほなこというのやめてください」

しばらくすると夕焼け小焼けのチャイムがなったので、ここで解散である。

「それじゃ、またね〜」

こうしてこの生活を続け、とうとう地獄の運動会当日が来てしまった。雨降れ槍よ降れ。入場行進と応援合戦を終え、いよいよ最初の競技である。最初の競技はよりにもよって3年生による80メートル走。私たちが走るのだ。

「位置について、よーい(パァン!!!)」

ピストルの音は心臓に悪いし、膝はガックガクなので隣の人に話しかけることにした。

「なあなあゆっくり走ろうぜ?」

「オッケー」

「ホンマやな!?ホンマに絶対ゆっくり走るな!?」

しばらく走者たちを眺めながら順番を待つ。そしてとうとう私たちの番になった。ちなみに今回一緒に走る相手はクラスメートや先生が気を使ってくれたようで、あまり足が速くない人達である。宜しくね。

「位置について」

「よーい」

ピストルの音と同時に走り始めた。

順位は低いがまあまあ順調といったところである。少なくとも1人は撒けた。良いぞ。さすがはバネの力。

しかし、ゴール直前であるハプニングが起こった。

なんと私の前を走ってた子が転んだのだ。転んだのは普段からよく話しかけてくれる子である。しかも同じ組だし泣いてるし。今追い抜けば2位は取れそうなものの私もその子もパッシングを少し受けるのは当然である。どうしたものか…

…考えた結果、普段から良くしてもらってるのもあり、手を差し伸べることにした。

「あ、その…大丈夫?とりあえずゴール行こっか。」

「グスッうん…」

とりあえずゴールまでは手を貸してあげた。ちなみにこの間に後ろにいた走者に追い抜かれたのは言うまでもない。

「すみません、誰かバンソーコー持ってる方いないでしょうか?」

「あ、先生持ってるから。その前に消毒しないとね。」

「はい。あ、あと私達何位になるんでしょうか」

「同率で3位です」

「了解です。それじゃ、手当て終わったら3位のところ来てね」

「うん。ありがとう」

「気にしないで。こっちも追い越すのもどうかと思ったしあんた味方だし。」

大事になってるのを察したのか大樹と曹太が来た。

「うわっ泣いてる、翼お前泣かせたの?」

「いや、この子転んで…なんとか連れてきたところなんだけど。」

「なあなあ翼、俺ら何位だったと思う?」

「1位だよね。すごいすごい」

「だろ!やっぱお前とは違うからな」

でもお前の歌声って小蝿の屁の音よりも低レベルやん。とは突っ込まなかった。すると

「翼ちゃんを悪く言わないで!!」

さっき助けた子がキレ始めた。

「ちょ、落ち着きなって。ほ、ほら、このあとお弁当…ってまだ先か。」

「翼ちゃんは私が転んだのを見てとりあえずゴール行こうかって声かけてくれたの。見てなかったのはあんた達じゃない!それに、普段からあんた達翼ちゃんに悪口ばっかり言うし…何がしたいのよ?この子なんか悪いことした?」

「多分してないと思う。」

私が答えるのもおかしい話なんだが…

「だよね!?なのに毎日毎日悪口言うなんて…酷いよ!」

「お、おう…人の為にそこまで泣けるアンタは一体何者なんだい?

…ところで二人とも、さっさとこの子に謝ったら?」

「…スィマセン」

「何だその謝罪はァ!もっかい!」

「…すみません…」

「よろしい。」

ちなみに、今のやりとり、先生にバレないように小声でお送りしています。まぁ幸いにもこのあとの競技はあまり接点がない人たちの興味のない競技だったのでガン無視でオーケイ。

「…どうせなら翼ちゃんに謝って。」

「すみません!!」

「え、私?…いや許すも何も、あれコミュニケーションの一環じゃなかったの?」

「え?」「え?」「え?」「え?」

え?の連鎖反応が起きた。

「翼ちゃん、あれ明らかに嫌がらせって言ってもいいよ」

「あ、うん…ありがとう…」

よく考えてみたらクラスの治安維持のためにもこういうのは密告すべきだったかな?もしかしたら知らないところで被害者居そうだし…まあでも、大事にならない程度にね。

…こうして、この子の無事も確認できたことだし、と応援席に戻った。丁度1年生の50メートル走が始まるところだった。

しばらく経つと美音ちゃんの番になった。

「美音!頑張れー!」

結果は2位。すごいじゃん。

やっぱりこういうのを見ると青春だなって思うよね。なんていうか、少年漫画を見てる気分になるというか…。そして次は太陽くんの番。

「太陽!頑張れー!」

結果は1位。わあすごい。

その後も「白組頑張れーー!」と言いながら見てしばらくすると次は優里ちゃんの番だ。

「優里ー負けるなー!」

「優里!頑張れー!」

妹なだけあって勇斗くんも頑張って応援している。違う組なのに。

結果は2位である。うん、すごい。

さてさて、次は我らが3年生によるダンスである。3年生4年生は毎年民謡を踊るのだが…今年は…

………………

「ところで先生、今回って運動会のダンス何踊るんですか?」

「え?晴乞節だけど…」

晴れ乞い踊りとも呼ばれるその踊りは、はっきり言って振り付けがダサく、誰が考えてもやりたくないものである。…というのも、最初はおしりを突き出した状態で手を上から下に下げる、次にうちわを持って手を右斜め上から左斜め下、左斜め上から右斜め下に揺らしながら下ろす、最後は両手で扇子を持って足を開いて揺れながら左右に足踏みをしながら回るという振り付け…特に最後のは「バカの踊り」という異名がつくほどである。

「えーあのダサいダンスやるのー?」

「恥かくの嫌なんだけど〜」

でしょうね。

「てかソーラン節が良かったー!!」

そりゃそっちのほうがいいだろう。私もそう思う

「いや…でも…」

言い淀む先生に対し、私は言い返した。

「ソーラン節、定番ですよね???」

「でも…運動神経の悪い子もいるから」

あ、私のことはお構いなく。旗やるんで。

「私ですか??旗だけやらせてもらえれば問題ないですよ?」

「えーと…」

「みんなソーラン節踊りたいよねー??」

もうしびれを切らしてクラスにアンケート取ることにした。

「踊りたーい」「俺振り付け知ってる」「えー楽しそうじゃん」

満場一致である。

「はい、圧倒的大多数はソーラン節を踊りたいそうです」

「懸念事項も解決したことですしソーラン節にしては????」

先生は少し悩んだ後、私たちの熱量に負けたのか折れてくれた。

「…検討します」

「だってさ」

「「わーーーい!!」」

………………

といった感じで割と早くにソーラン節に決まっていた。

さぁ、大漁旗を片手にいざ征こうぞ!…と言ってもリズムに合わせて旗を振るだけなんだけどね。ちなみに某インフルエンサーが踊っていた北中ソーランをみんなに教えたところ、「それやろう」というムードになり、その人達のパフォーマンスに則って旗を担当する私は歌も披露することになった。

「ヤサエ゛エ゛ンヤ゛ーーーーーーサーーのどっこいしょ゛!!!」

…こぶしを効かせすぎた気がするが気の所為にしておこう。

一方その頃秘密基地の仲間達は、というと…

「うわ、翼先輩歌ってるよ…」

「でも先輩以前『私歌下手だからな〜』とか言ってた気が…」

「十中八九歌う前のフリだと思うよそれ。」

といったノリだったらしい。

さて、次はリレー、私は見る専だが、こういった迫力のある競技ってやっぱり青春っていうか、

「江戸川くん頑張ってーー!!」

「疾風くん負けるなーー!!」

いろいろなドラマがあるっていうか…

「赤組の天馬くんが転んでしまいました。」

転んだ天馬くんは涙を流している

「みんなで天馬くんを応援しましょう。」

心を抉るケーワイな発言、あざす。

天馬くんはゴールと同時に泣き崩れてしまった。…見ていた立場でこんな事言うのもどうかと思うが頑張ったね、と言いたくなってしまう。

やっぱりこういう競技は見応えがあるよね。そういうのでガチで一喜一憂できるのはとっても素敵だな…できていた頃に戻りたい…。こうして、リレーも白組の圧勝である。

その後も上級生の騎馬戦や組体操などの迫力ある競技から、1年生の例の玉入れや、PTAによる企画等が続き、途中の綱引きでは見事ほとんど私の尽力で見事勝利を収め、

最後の大玉ころがしでは我らが白組の圧勝で幕を閉じた。

さて、気になる勝負の行方は…

「赤組…一の位を発表します」「8」

「白組…一の位を発表します」「7」

「続いて、10の位に参ります。」

「赤組…9」

「白組…0」

「続いて、いよいよ百の位に参ります。」

「赤組………」

「3」

「ワァァァ…」誰か知らないけど反応早すぎだよ。

「白組………」

「4」「「「ギャアアアアアアア!!!!」」」だから反応が早いんだって…まあそれも青春か。

「赤組398対白組407で、白組の勝ちです」

「ばんざーい!ばんざーい!」

てーんてーんててーんてーん…てててててんてんてーーーーん…♪というおなじみのBGMに合わせて応援団長が優勝旗を取った。ちなみにこの優勝旗は後々職員室に返されます。

翌日、秘密基地では

「いやー勝ってよかったけどさ、足がバッキバキ☆旗降ってたから腕もバッキバキ☆声もガッラガラよww」

「お疲れ様ですw」

「やーお前もお疲れ様だよ?徒競走で一位取ってたじゃん。で、美音ちゃん惚れ直した?」

「「だーかーらー私(僕)たちはそんなのじゃないですよー!」」

「またいつものやりとりが始まりましたね。」

「だぁね。ま、いいんじゃない?これもまた、青春ってことでさっ!」

これから先、忙しくなるし、物事一つ一つが難しく、大変にもなる。そうなる前に今しかできないことをやろう。そう翼は思ったのだった…。

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