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最弱パーティ、今日もちょっとだけ成長中  作者: beck2026


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第57話 動力核の守護者、回路の「デバッグ」

いつも応援ありがとうございます。

潜入した五人の前に立ちはだかる、実体なき雷電の守護者。

物理が効かない絶望的な状況を、セインの論理とケットルの発明、そしてミルの精密な制御が打ち破ります。

リトル・リンク流の「ゴーレム攻略法」、ぜひお楽しみください!

ケットルの『洗浄砲』が唸りを上げ、通路を塞いでいた防衛ドローンを水圧で粉砕する。

 金属の焼ける臭いと湿った魔力が充満する中、五人はついに最深部の円形小部屋へと辿り着いた。

 部屋の中央、脈動する青白い光を放つ巨大な魔晶石。

 古代守護像の心臓――『動力核』だ。

「……見つけた。……あれ、……壊せば、……止まる」

 ミルが杖を向けた瞬間、部屋の四隅からバチバチと紫色の放電が走った。

 現れたのは、実体を持たない魔力体の守護者『雷電の幽霊プラズマ・ファントム』。

 物理攻撃を透過し、触れるものすべてを焼き尽くす、潜入者殺しの防衛システムだ。

「論理的に見て、物理剣では分が悪いですね。……カノン、クレア、回避に専念を。……ミル、私の魔力波長に合わせなさい」

 セインが眼鏡を指で押し上げ、複雑な術式を展開する。

 雷電の触手が鞭のようにしなり、狭い室内を縦横無尽に駆け巡る。

 カノンが持ち前の逃げ足でその隙間を縫い、クレアが『切ない剣』の腹で雷を強引に受け流す。

「……あいたっ! ちょっと、これ痺れるよ! セイン、まだ!?」

「あと、二秒。……一、……今です! ケットル、魔力水を最大出力で!」

「ガハハ! 任せな! こいつはただの水じゃない、セインの『論理』が混じった特製品だ!」

 ケットルが引き金を引くと、洗浄砲から放たれたのは、青く透き通った特殊な魔力水だった。

 水流が雷電の幽霊に触れた瞬間、激しいスパークと共に、幽霊の輪郭がボロボロと崩れていく。

「……すごい。……雷が、……水に、……溶けていく」

 ミルがその隙を逃さず、極細の魔力糸を動力核の接合部へと滑り込ませた。

 強引に破壊するのではない。過剰な魔力の流れを「バイパス」へと逃がし、回路を正常化――いや、強制的に「スリープ状態」へと書き換える。

 ガガガ……、という不気味な駆動音と共に、部屋を照らしていた青白い光が、ゆっくりと収束していった。

「……ふぅ。デバッグ、完了だね。……外のアリスターさんたち、びっくりしてるかな?」

 クレアが額の汗を拭い、鞘に剣を収める。

 巨大なゴーレムが動きを止め、周囲に静寂が戻った。

「最強の力で壊すんじゃなくて、仕組みを理解して止める。……これが、うちらリトル・リンクのやり方だもんね」

 小さな五人の「針」が、ついに巨大な壁を眠らせた。

 リトル・リンク、今日も(巨大な心臓を止めて)ちょっとだけ成長中。

第57話をお読みいただき、ありがとうございました。

力で押し切る『蒼穹の剣』と、知恵で中から止める『リトル・リンク』。

それぞれのプロフェッショナルが輝く回となりました。

【作者より】

ここまでお付き合いいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

少しずつ増えていく「作品のフォロー」や「アクセス数」が、何よりの執筆の支えになっています。

もし「今回の連携も鮮やか!」「五人のチームワークが好き!」と思っていただけましたら、下の**【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】**にして応援いただけると、最高に嬉しいです。

ブックマークも、ぜひよろしくお願いいたします!

次回、第58話。

沈黙したゴーレムから脱出する五人。

そこで待っていたのは、アリスターたちからの惜しみない賞賛と、まさかの「戦利品」でした。

引き続き、応援よろしくお願いいたします!

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