第55話 再会の青、そして「巨大な壁」
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ついに恩人、アリスター率いる『蒼穹の剣』と合流!
かつて一度共に戦ったからこそ分かる、お互いの実力と信頼。
「最弱」と呼ばれた五人が、プロの集団の中で「欠かせないピース」として輝く初陣をお楽しみください!
リフェルナから北へ二日。
待ち合わせ場所である古城跡の広場には、抜けるような青色のマントを羽織った集団がいた。
Bランク上位パーティ、『蒼穹の剣』。その中心に立つ金髪の戦士、アリスターが五人の姿を見つけるなり、破顔した。
「よく来てくれた、リトル・リンク! 噂は聞いているぞ、リフェルナのギルドで掃除をして回っているそうじゃないか」
「アリスターさん! ……あはは、お恥ずかしいです」
クレアが照れくさそうに笑いながら、右手を差し出す。
アリスターはその小さな手を力強く握り返し、背後の仲間たちを振り返った。
「皆、覚えているな。前の街で我々の窮地を救ってくれた、あの『精密連携』のリトル・リンクだ」
アリスターの言葉に応じ、馴染みの顔ぶれが三人が一歩前に出る。
「よう、嬢ちゃんたち。相変わらず細い腕だな。……だが、あの時の『隙間を縫う動き』、忘れちゃいねえぜ。今回も俺が盾になる。安心して潜り込みな!」
熊のような大男、盾役のガレスが豪快に笑い、大きな拳を突き出した。
「お久しぶりね、セインさん、ミルさん。……あなたたちの論理術式と精密な魔力制御、また近くで見られるのを楽しみにしてるわ」
知的な魔導師、エレナが優雅に一礼する。彼女の瞳には、かつての共闘で芽生えた確かな敬意が宿っていた。
「……カノン、腕は鈍ってないか。……あの時の逃げ足、期待してるぞ」
斥候のジーンが、影のように佇んだまま短く頷く。カノンも「失礼だねぇ、磨きがかかってるよ!」と不敵に笑い返した。
「論理的に見て、アリスター様たちの信頼に応えるのが最善の選択ですね。……再びお力添えできること、光栄に思います」
セインが眼鏡を押し上げ、静かに口角を上げた。
「……エレナ、……また、……会えた。……魔法、……見せて」
ミルも珍しく自分から歩み寄り、エレナのローブの裾をちょんと摘まんだ。
「さて……挨拶はここまでだ。今回のターゲットを見せよう」
アリスターが指差した先。
古城の奥に鎮座していたのは、山のような巨体を誇る**『古代守護像』**だった。
全身を未知の金属で覆った、絶望的な『壁』がそこにある。
「正面突破は、我々『蒼穹の剣』が引き受ける。ガレスが盾になり、エレナが魔法で注意を逸らし、私が斬る。……だが、あの巨像の『動力核』は、内部の狭い空洞にあるんだ」
アリスターが、クレアの腰にある『切ない剣』を指差した。
「我々のような重装歩兵では、中に入ることはできん。……リトル・リンク。君たちの精密な連携と、あの時より進化した魔導具なら、内部の回路を無力化できるはずだ。……この巨大な壁を穿つ、唯一の針になってくれないか」
かつての恩人からの、対等な作戦提案。
クレアは震える手をぎゅっと握り、仲間たちと視線を交わした。
「……了解です。うちら、狭いところの掃除なら、昨日やってきたばかりですから!」
最強の矛と、精密な針。
再会した信頼と共に、異色の合同遠征が今、静かに火蓋を切った。
リトル・リンク、今日も(プロの背中と並んで)ちょっとだけ成長中。
第55話をお読みいただき、ありがとうございました。
以前の街での縁が繋がり、再び肩を並べて戦うアリスターたち。
同じBランクでも、リトル・リンクを対等に扱う彼らとの共闘は、書いていても心が温まります。
【作者より】
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次回、第56話。
巨大ゴーレムの足元を潜り抜け、五人は未知の内部空間へと突入します。
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