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最弱パーティ、今日もちょっとだけ成長中  作者: beck2026


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55/225

第55話 再会の青、そして「巨大な壁」

いつも応援ありがとうございます。

ついに恩人、アリスター率いる『蒼穹の剣』と合流!

かつて一度共に戦ったからこそ分かる、お互いの実力と信頼。

「最弱」と呼ばれた五人が、プロの集団の中で「欠かせないピース」として輝く初陣をお楽しみください!

リフェルナから北へ二日。

 待ち合わせ場所である古城跡の広場には、抜けるような青色のマントを羽織った集団がいた。

 Bランク上位パーティ、『蒼穹の剣』。その中心に立つ金髪の戦士、アリスターが五人の姿を見つけるなり、破顔した。

「よく来てくれた、リトル・リンク! 噂は聞いているぞ、リフェルナのギルドで掃除をして回っているそうじゃないか」

「アリスターさん! ……あはは、お恥ずかしいです」

 クレアが照れくさそうに笑いながら、右手を差し出す。

 アリスターはその小さな手を力強く握り返し、背後の仲間たちを振り返った。

「皆、覚えているな。前の街で我々の窮地を救ってくれた、あの『精密連携』のリトル・リンクだ」

 アリスターの言葉に応じ、馴染みの顔ぶれが三人が一歩前に出る。

「よう、嬢ちゃんたち。相変わらず細い腕だな。……だが、あの時の『隙間を縫う動き』、忘れちゃいねえぜ。今回も俺が盾になる。安心して潜り込みな!」

 熊のような大男、盾役のガレスが豪快に笑い、大きな拳を突き出した。

「お久しぶりね、セインさん、ミルさん。……あなたたちの論理術式と精密な魔力制御、また近くで見られるのを楽しみにしてるわ」

 知的な魔導師、エレナが優雅に一礼する。彼女の瞳には、かつての共闘で芽生えた確かな敬意が宿っていた。

「……カノン、腕は鈍ってないか。……あの時の逃げ足、期待してるぞ」

 斥候のジーンが、影のように佇んだまま短く頷く。カノンも「失礼だねぇ、磨きがかかってるよ!」と不敵に笑い返した。

「論理的に見て、アリスター様たちの信頼に応えるのが最善の選択ですね。……再びお力添えできること、光栄に思います」

 セインが眼鏡を押し上げ、静かに口角を上げた。

「……エレナ、……また、……会えた。……魔法、……見せて」

 ミルも珍しく自分から歩み寄り、エレナのローブの裾をちょんと摘まんだ。

「さて……挨拶はここまでだ。今回のターゲットを見せよう」

 アリスターが指差した先。

 古城の奥に鎮座していたのは、山のような巨体を誇る**『古代守護像エルダー・ゴーレム』**だった。

 全身を未知の金属で覆った、絶望的な『壁』がそこにある。

「正面突破は、我々『蒼穹の剣』が引き受ける。ガレスが盾になり、エレナが魔法で注意を逸らし、私が斬る。……だが、あの巨像の『動力核』は、内部の狭い空洞にあるんだ」

 アリスターが、クレアの腰にある『切ない剣』を指差した。

「我々のような重装歩兵では、中に入ることはできん。……リトル・リンク。君たちの精密な連携と、あの時より進化した魔導具なら、内部の回路を無力化できるはずだ。……この巨大な壁を穿つ、唯一の針になってくれないか」

 かつての恩人からの、対等な作戦提案。

 クレアは震える手をぎゅっと握り、仲間たちと視線を交わした。

「……了解です。うちら、狭いところの掃除なら、昨日やってきたばかりですから!」

 最強の矛と、精密な針。

 再会した信頼と共に、異色の合同遠征が今、静かに火蓋を切った。

 リトル・リンク、今日も(プロの背中と並んで)ちょっとだけ成長中。

第55話をお読みいただき、ありがとうございました。

以前の街での縁が繋がり、再び肩を並べて戦うアリスターたち。

同じBランクでも、リトル・リンクを対等に扱う彼らとの共闘は、書いていても心が温まります。

【作者より】

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!

まだ感想欄はひっそりとしていますが、PV数が少しずつ増えているのが今の私の最大の喜びです。

もし「共闘シーンが楽しみ!」「ミルの笑顔に癒やされた!」と思っていただけましたら、下の**【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】**にして応援いただけると、本当に飛び上がるほど嬉しいです。

ブックマークも、ぜひよろしくお願いいたします。

次回、第56話。

巨大ゴーレムの足元を潜り抜け、五人は未知の内部空間へと突入します。

引き続き、応援よろしくお願いいたします!

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