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最弱パーティ、今日もちょっとだけ成長中  作者: beck2026


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201/225

第201話 国王の崩壊、黄金の「玉座」と真実の統治

玄関先で「鳳凰の旋風」と「特製ベリー」の洗礼を受けたエドワード陛下は、もはや怒りの声を上げる気力さえ失っていました。

 王宮の廊下よりも遥かに歩きやすく、歩を進めるたびに腰の痛みが消えていく我が家の魔法の床。陛下はふらふらと、先行した王妃様が待つリビングへと向かいました。

「……ふぅ。……おうさま、……お膝……がくがく……一秒前。……ミル、……魔力……視る……一秒前。……あ、……あそこ……。……いちばん……大きな……椅子。……鳳凰の……羽毛……クッション……、……陛下を……待ってる。……三……二……一……、……あ、……沈みすぎて……王冠……ずれた」

 ミルが、静かに**『もう壊さない杖』**を掲げ、陛下の座ったソファに「全自動体圧分散術式」を流し込みました。

 吸血鬼の彼女には、陛下の背骨に溜まった「建国以来の激務」の澱みが視えていました。陛下は一度腰を下ろした瞬間、あまりの心地よさに「む、むうぅ……」と、王としての威厳を投げ出したような甘い溜息を漏らしました。

「ガハハ! 冗談じゃないよ! 国王様ともあろうお方が、ソファに埋まって動けなくなっちゃいけないよ! ――セイン、陛下のお腹が鳴ってるねぇ! アタシたちの『三層氷鱗冷製スープ』を出しといでな!」

 ケットルが、**『巨大背負い袋』**から取り出した「結露しない魔導カップ」をテーブルに置きました。

 ドワーフの職人にとって、最強の権力者を「胃袋」から屈服させるのは至上の喜び。彼女は、陛下が一口飲むごとに、体内の魔力循環を正常化させる「四層特製・翠緑の香草」を隠し味に忍び込ませました。

「……論理的に見て、……国王陛下の……消化……器系は……極度の……緊張状態……です。……構造解析……。……っ、……腸内……環境の……乱れ……、……深刻……! ……環境上書き……! ……リビングの……気圧を……標高……海抜……ゼロへと……固定……し、……陛下の……内臓を……完全に……リラックス……させなさい……!!」

 セインの眼鏡が黄金色に輝き、室内の気圧がミリ単位で調整されました。

 ハーフエルフの理知的な瞳が、陛下の「お腹の緊急事態」を正確に予測。彼女の演算により、スープの温もりと気圧調整が陛下の腸に「真実の解放」を促し、陛下は顔を赤らめながら、ついにあの黄金の扉を指差しました。

「……あはは、……やっぱり……あっちの……王様が……『聖域』の……自動……開閉に……腰抜かす……ほうに……銀貨……三枚……!! ……ねえ、……クレア……、……あたいが……王様の……マントを……洗濯機に……放り込むか……賭ける……!?」

 カノンが、銀靴を鳴らして陛下の背後に忍び寄りました。

 回避タンクとしての遊び心。彼女は陛下が「これか、イザベラが言っていた『真実の玉座』とは……!」と立ち上がるのを、まるでお付きの侍従のような手際よさでサポートし、黄金の扉へとエスコートしました。

 数分後。

 「聖域トイレ」の中から、これまでの人生で一度も聞いたことのないような、王の「咆哮(喜びの声)」が響き渡りました。

「……おおおっ!! な、なんだこの……尻を包み込むような……鳳凰の慈悲は……! ……そして……、この……汚れを……根源から……打ち砕く……水圧の……一撃……!! これぞ……、これぞ我ら王家が……千年も……探し求めていた……真の『統治クリーン』ではないか……!!」

 扉が開くと、そこには全ての権力欲を洗い流し、一人の「スッキリした男」に戻ったエドワード陛下が立っていました。

 リトル・リンク、今日も(王国の最高権力者を、黄金の便座による『物理的浄化』で完全に懐柔しながら)ちょっとだけ成長中。

第201話をお読みいただき、ありがとうございました。

国王陛下、敗北! 黄金の便座から放たれた「鳳凰の洗浄」の前に、王の権威もろとも全てがクリーンにされてしまいました。

もはや連れ戻しに来た目的など忘れ、王妃様と一緒に「ここに住む」と言い出しかねない雰囲気。

次回、王家一家、リトル・リンクの家で「家族会議(お泊まり会)」を開催!?

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