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最弱パーティ、今日もちょっとだけ成長中  作者: beck2026


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194/225

第194話 翠緑の決戦、翡翠の「鎌」と氷鱗の盾

翡翠の甲殻を持つ古の守護者が、突如として空気を震わせる咆哮を上げました。

 セインの隠密術式を強引に剥ぎ取るほどの魔圧。巨大な二本の鎌が、陽光を反射して不吉な緑色に輝きます。

「……ふぅ。……くる。……右の……カマ、……光速……一秒前。……ミル、……魔力……視る……一秒前。……あ、……あそこ……。……振り下ろされる……軌道……、……見えた。……クレア……、……左に……三歩……! ……三……二……一……、……しゃがんで……!」

 ミルの鋭い予知。クレアが**『銀竜のドラゴニック・リンク』**を抱えて地面に伏せた瞬間、頭上の巨木が紙細工のように両断されました。

 吸血鬼の彼女には、守護者が大気に刻む「斬撃の残光」が視えていたのです。回避したクレアの背後で、ドワーフの職人が地面を蹴りました。

「ガハハ! 冗談じゃないよ! アタシたちのリーダーを撫で切りにしようなんて、百年早いんだよ! ――セイン、あいつの硬い腕を、アタシの特製『氷鱗重力弾』で地面に縫い付けちまいな!」

 ケットルが、**『巨大背負い袋』**からリヴァイアサンの氷鱗を触媒にした特殊弾丸をパチンコに装填しました。

 ドワーフの彼女にとって、硬い敵は「砕く」対象でしかありません。放たれた白銀の弾丸が守護者の鎌に直撃した瞬間、そこから爆発的な凍気が溢れ出し、翡翠の腕を地面の根ごと凍りつかせました。

「……論理的に見て、……敵の……右腕の……可動……域は……三〇%……低下……しました。……構造解析……。……っ、……左腕……による……広範囲……なぎ払い……の……予兆……! ……環境上書き……! ……私たちの……足元の……摩擦を……ゼロへと……固定……し、……衝撃を……スライド……回避……しなさい……!!」

 セインの眼鏡が黄金色に輝き、戦場の地面が鏡のような滑らかさに書き換えられました。

 ハーフエルフの理知的な瞳が、守護者の暴走を逆手に取った回避機動を算出。彼女の演算により、迫りくる巨大な鎌の風圧さえも「滑る」力に変え、一行はまるで氷上を舞うように攻撃を無効化しました。

「……あはは、……やっぱり……あっちの……カマキリ野郎が……空振りに……怒って……触覚……プルプル……させる……ほうに……銀貨……三枚……!! ……ねえ、……クレア……、……あたいが……あいつの……顔面に……洗浄液……ぶっかけるか……賭ける……!?」

 カノンが、銀靴を鳴らして凍りついた守護者の背中を駆け上がりました。

 回避タンクとしての挑発。彼女は短剣――**『借金回避の双牙デット・エスケープ』**で甲殻の継ぎ目を執拗に突き、敵の注意を自分一人に引きつけます。

 その隙に、クレアは虹色の筋が走る剣を高く掲げ、鳳凰の熱を刀身に宿しました。

「……ありがとう、みんな。……最高の……お膳立て……、……無駄には……しないわ。……これで……終わりよ、……森の……王様!」

 リトル・リンク、今日も(三層のボス素材を駆使したコンビネーションで、四層の「主」を圧倒的な快適戦術で追い詰めながら)ちょっとだけ成長中。

第194話をお読みいただき、ありがとうございました。

守護者の猛攻を、セインの摩擦制御とケットルの氷結弾で軽々と受け流すリトル・リンク!

三層で得た素材が、四層の強敵相手にこれ以上ない「盾」と「矛」になっています。

カノンの挑発で完全に体勢を崩した守護者に、クレアの鳳凰を宿した一撃が迫ります。

果たして、このまま決着となるのでしょうか。

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