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最弱パーティ、今日もちょっとだけ成長中  作者: beck2026


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162/225

第162話 鏡鱗の包囲、反射する光と「死角なき視線」

地底の太陽を背負うように現れたのは、磨き上げられた白銀の鱗を持つ大蛇の群れ――「ミラー・サーペント」たちでした。

 彼らが空をのたうつたび、太陽の強烈な光が鱗に反射し、数千、数万の「殺意の輝き」となって五人の視界を白一色に染め上げていきました。

「……ふぅ。……まぶしすぎ。……これ、……目……開けられない。……ミル、……お耳……澄ます。……風の……鳴り方……、……鱗の……こすれる……音。……そっち……、……三匹……一秒前。……ミルの……氷、……まぶしさ……ごと……凍れ」

 ミルが、激しく発光する**『もう壊さない杖』**を胸元に抱え、あえて瞳を閉じました。

 吸血鬼の彼女には、視覚を奪われたことで逆に「魔力の熱源」が鮮明に視えていました。彼女の放つ氷結の魔弾は、鏡のような鱗に反射されることなく、大蛇の喉元を的確に氷漬けにし、空中の墜落軌道へと叩き落としていきました。

「ガハハ! 冗談じゃないよ! アタシのパチンコ玉が、鏡の鱗に当たって自分の方へ跳ね返ってきやがる! ――セイン、この鏡細工の連中に、アタシの『超硬化ミスリル弾』の貫通力を見せつけてやろうじゃないか!」

 ケットルが、**『巨大背負い袋』**から「乱反射防止用」の偏光ゴーグルを取り出し、全員に投げ渡しました。

 ドワーフの彼女は、自身の弾丸が反射される角度を瞬時に見抜き、あえて「二枚の鱗の間」をピンポイントで射抜く精密射撃を開始しました。彼女の指先は、跳ね返る光に怯むことなく、着実に大蛇の数を減らしていました。

「……論理的に見て、……敵の……陣形は……反射……光を用いた……視覚……兵器……です。……構造解析……。……っ、……太陽の……出力が……上昇……! ……連動……して……鱗の……反射率が……一二〇%に……増幅……! ……環境上書き……! ……空気中の……水蒸気を……屈折……回路へと……固定し、……光の……指向性を……無効化……しなさい……!!」

 セインが、眼鏡の奥で黄金色の「屈折制御術式」を展開しました。

 ハーフエルフの理知的な術式が、敵の最大の武器である「反射光」を霧の向こうへと拡散させました。彼女の作り出した「光の減衰領域」により、ミラー・サーペントたちは自慢の目潰し能力を失い、ただの巨大な肉塊へと成り下がりました。

「……あはは、……やっぱり……あっちの……親玉の……尻尾が……セインの……霧で……見失うほうに……銀貨……三枚……!! ……ねえ、……クレア……、……あたいが……あの……光る……ヘビを……全部……ネクタイに……しちゃうか……賭ける……!?」

 カノンが、新型の銀靴で霧の空を縦横無尽に駆け抜けました。

 回避タンクとしての真骨頂。彼女は霧の中に一瞬だけ生じる「光の筋」を道標にし、大蛇たちの牙をミリ単位でかわしながら、その長い体を足場にしてさらに高度を稼ぎました。

 (……今だよぉ……、……空中……、……一歩……!!)

 カノンが空を「ガツン!」と踏み抜くと、新調されたミスリルソールが真空の衝撃波を生み、周囲の大蛇たちをまとめて吹き飛ばしました。彼女の動きはもはや、太陽の光さえも置き去りにするほどの「一筋の銀光」となっていました。

「……ありがとう、カノン。……霧の……向こう側、……太陽の……心臓が……見えてきたよ! ……みんな、……一気に……畳み掛けよう! ……この……空の……本当の……主を……呼び出して……あげる!」

 クレアが、虹色の輝きを放つ**『銀竜のドラゴニック・リンク』**を高く掲げ、仲間たちの魔力を一つに束ねました。

 鏡の鱗さえも貫く、純粋な「絆の閃光」。彼女の剣筋が空を切り裂くと、ミラー・サーペントの群れは一斉に崩れ落ち、ついに太陽の裏側に隠されていた「黄金の門」が姿を現しました。

 リトル・リンク、今日も(反射する悪意を絆の霧で包み込み、光の階段を一段ずつ駆け上がりながら)ちょっとだけ成長中。

第162話をお読みいただき、ありがとうございました。

太陽の光を武器にする「ミラー・サーペント」との空中戦。

セインの屈折術式とミルの「心眼」が噛み合い、難敵を見事に退けました!

カノンの銀靴による衝撃波も、いよいよ「空中一歩」の完成形に近づいています。

そして、現れたのは太陽の裏側に隠された「黄金の門」。

これこそが空中庭園の頂上、そしてエリアボスへと続く最終エリアの入り口なのかもしれません。

門の向こうで待ち構える「空中庭園の主」とは一体……?

「ミルの心眼氷結がかっこいい!」「カノンの『ネクタイにする』発言、蛇からしたら恐怖w」と思ってくださった方は、ぜひ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、応援いただけると励みになります!

また、彼女たちの「ちょっとだけ成長」をこれからも見守ってくださる方は、ぜひブックマーク登録もよろしくお願いします!物語の続きをいち早くお届けします。

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