第十二話 高校2年生始めました
ピピピピ...ピピピピ...
「ゔぐっ...あ゙あ゙」
目覚まし時計の音で目を覚まし、まず最初に向かったのは洗面所。顔を洗いここでしっかりと眠気にとどめを刺す。布団を片付け、朝食の準備を始める。
ポットに水を入れ、お湯が沸くのを待っている間に目玉焼きを作る。お湯が沸いたらインスタント味噌汁を作る。
茶碗にご飯を盛り本日の朝ごはん完成。
そろそろ隣の部屋でまだ寝ている同居人をカーテン越しに起こすことにしよう。
「朝だぞー起きろー」
「んむー。おあよー」
朝食を食べた後はすぐさま皿洗いをし、制服に着替える。
そう、本日は始業式。今日から俺たちは2年生になる。
「そろそろ出るぞ」
「あ、ちょっと待って」
いかるが荘から遠井高校までは徒歩で移動する。歩いて行ける距離に高校があるのはなんと幸せなことなのだろうか。同級生の中には朝の満員電車に巻き込まれながら高校に来ている者もいるらしいのだから、自由気ままに学校に行けるのは素晴らしいことなのだ。
「クラス発表ってどうやるんだっけ」
「確か外に掲示されてるんじゃないかな」
「俺物理理系だから4組か5組だな」
「じゃあ私もそうなるのかな」
「エニも物理理系か」
遠井高校のクラス分けは、1、2組は特進クラス、3から8組は普通クラスとなっている。2年次には文系理系が分かれ、1組は理系、2組は文系の特進クラス。3組は生物理系、4組は物理理系。6から8は文系。文系の内訳はよくわからん。だって俺理系だし。そして5組は余った物理理系と文系を入れて人数調整を行っている。
まあ、毎年そんなにきれいにクラス分けが行われることはなく、それぞれのクラスでうまいこと人数調整をしている。
「おっはよー」
「ミクちゃんおはよう」
「あーおはよ」
ん?ミク?
「何でお前がいんの?!それに制服!遠高の!」
「昨日お風呂完成してさー」
「えーすごい!」
え?何で二人とも普通に会話できてるの?そのまま進むなって。おい、おーい!
*****
始業式が終わり
「じゃあ、始業式でもあったよーに今日から4組の担任を務める潮田や!今年からこの学校に来たわけやから、わからんことも多いけどよろしくな!」
すげー元気な先生だな
「水波。今年も同じクラスか。よろしくな」
「あ、あぁ三嶋...よろしく...」
「そんでもって、私の他にもこの学校初めての子がおんねん。入ってきてー」
教室の扉が開き、そこから出てきたのは
「今日からこの学校に転校してきました調辺 未来です。よろしくお願いします」
「うげ」
同じクラスかよ!
*****
「もともとどこに住んでたの?」
「めっちゃ顔美人なんですけど!?」
「スタイル綺麗~何食べたらそうなれるの~」
「何部?何部?」
一瞬にしてクラスの人気者となったミク。女子はミクの席に集まり、男子は興味のないふりをしてこっそりとあちらを見ている。
「ミクちゃんも同じクラスなんだね」
「これあいつが仕組んだな」
そりゃミクがこの時代に来た理由は俺のことをどうにかするためだ。内容はよくわからないけど。そしたら、俺のことをある程度観察しておきたいからな。あいつならクラスを操作することくらい簡単だろう。
「ふー。みんなからの質問攻めにはまいっちゃうね。ようやくここまでこれたよ」
「私ミクちゃんの苗字初めて聞いたかも。調辺って苗字なんだね」
「あーあれね。偽名偽名。ワタシ苗字とかないからさ」
「「???」」
皇族かよ。
「これから学校って何するの?」
「今日は午後から入学式あるから俺たちは帰りだ」
「学校って噂に聞くより楽ちんなんだね」
「数日後痛い目見るぞ」
基本学校というものは休み明け2,3日は午前中で帰ることができる。が、それ以降は噂通りのめんどくせーものになる。個人差アリ。
「じゃあ、一緒に帰ろ」
「うん」
「気をつけて帰りな。俺はこれから用事あるから」




