第67話:悪の巣窟
「光を創れ」――そう唱えると、青く輝く球体が現れ、闇を照らし出した。その光に導かれ、彼らは死のような静寂の奥深くへと進んでいった。
歩むたびに石にブーツが当たるカチカチという音と、タカ自身の息遣いや思考だけが、彼の唯一の聴覚的な伴侶だった。奇妙なことに、彼は以前の巣の方がここより好きだった――少なくともあの時は、水がポタポタと滴る音が聞こえていたからだ。今、彼は理解しつつあったが、何もないよりは、どんな音でもましだったのだ。
それほど遠くまで進まないうちに、服は汗で体にべっとりと張り付いた。ここの空気は湿気で重く、タカは時折、息をするのに苦労した。
ベリルが呪文の光をもう少し明るくしてくれればいいのに、とタカは思った。いつものように、ないよりはましだが、その光は……まあ、タカの推測では、松明やランタン一つが照らす光とほぼ同等だろう。もしかすると、それより少し暗いかも知れない。それに、光の向きを自由にコントロールできて、前や後ろ、上、どこへでも向けられるという利点もあった。 ベリルの魔法がどう機能しているのか、タカにはよく分からなかったが、それでももっと明るければいいのにと願わずにはいられなかった。
「あるいは、ビーストフォークみたいに暗闇でも見えたら、それもクールだろうな、うん……」
結局のところ、彼にできることはあまりなかった。アーサーに松明を灯してもいいかと尋ねようかとも思ったが、デインの件で、密閉された空間で火を使うのは危険だと知っていた。皮肉なことに、その教訓は、かつて彼がアーサーに話したある話から得たものだった。それは、ある任務で仲間たちと共に洞窟に入った時の話だった。
その話によると、予約の重複があり、もう一方のグループは頭が悪かったらしい。彼らは松明や火の魔法で洞窟内の酸素をほぼ使い果たしてしまい、全員死にかけたのだ。デインのグループが連れていたカナリアは死んでしまった。えっと……あの鳥の名前もタカだったよね? もしかして、自分はあの鳥の生まれ変わりなのか……いや、もちろんそんなはずはない。
「あの後、何週間もひどい頭痛に悩まされたんだぞ、坊や! お前の父親も何日も体調を崩してた!」当時、デインはそれを笑い飛ばしていたが、タカにはいまだに笑える理由がわからなかった。そういえば、デインはあのパーティーに何が起きたのか、一度も教えてくれなかった……まあ、いい。松明は厳禁だ。
さらに奥へ、さらに暗くなる。あの不吉な気配は相変わらずあったが、トーテムのように一点に集中しているのではなく、まるで洞窟の壁そのものを駆け巡っているかのように、彼らの周囲全体に満ちていた。
タカは、薄暗がりの中でかろうじて見分けられるアーサーの背中に視線を固定した。安全とは程遠いこの場所において、これほど信頼する誰かの背中を見守っている時こそ、彼は格段に安心感を覚えた。
「ここ、暗いな!」と、エイライアが突然不満を漏らした。クルルは微笑むことも、慰めの言葉をかけることもなく、ただ呪文を呟くと、また一つオーブが彼らの頭上に浮かび上がった。ピンクと青の光が混ざり合い、ある角度から見るとほとんど紫色に見え、壁面を踊るように照らし、彼らを前へと導いていった。
30分が過ぎても、ゴブリンの姿は依然として見えなかった。
「これほど長く遠くまで歩いてきたのに、ゴブリンも冒険者も一人も見かけないとは……」
「何かがおかしい」とクルルは結論づけた。それを聞いたエシルは少し苛立ち、あざけるように鼻を鳴らした。
「そして、私たちが答えなければならない質問は、『一体何が?』だろうな」
その問いに対する答えは、誰にもなかった。
彼らは曲がり角を曲がった。通路を進み、部屋を通り抜け、また曲がり角を曲がった。分かれ道を経て、洞窟内の四角いホールへと入った。「ライト」の呪文がその空間を照らし出すと、エイライアは目を丸くし、思わず口元を覆った。
部屋の奥、次の曲がり角の手前に、一人のエルフの男が地面に横たわっていた。他の者たちは近づいたが、タカだけはそうすることができなかった。彼はもう、耐えられる限りの光景を目の当たりにしてしまっていた――死体の周りに溜まった血、背中から突き出ている矢と剣……。
真っ先にエイライアが男をひっくり返し、そっとその目を閉じてから、切り裂かれた首からぶら下がっているタグに手を伸ばした。
「……ウェンフォール・リョメン。Dランク。」
さらに近づいたアーサーは、体を硬直させた――顎を食いしばり、目を大きく見開き、肩は荒い息遣いで激しく上下し始めた。彼は何か――おそらく名前だろう――をつぶやいたが、薄暗がりの中でタカの目に映ったのは、動く唇と、見覚えのある苦痛に歪んだ顔だけだった。
耳をそばだて、エイライアは彼に不思議そうな視線を向けたが、何も言わなかった。その頃には、アーサーは落ち着きを取り戻していた――しかし、まるで別人のようだった。
「我々は……手遅れだったのか?」クルルの声は、ささやき声に過ぎなかった。遺体のそばにひざまずいていたエキルは、彼に気遣いのこもった視線を向けた後、再び視線を地面へと落とした。
「残念ながら、その通りかもしれない」と彼は答えた。「この傷は……クルル?」
クルルは近づいて身をかがめ、短い検視(と祈り)の末、結論を下した。
「これらの傷は、比較的言えば新しい……おそらく、1時間以内だろう」彼は立ち上がった。「あの……彼は何かから逃げようとしていたのか? うつ伏せの状態で死ぬなんて……」
「他に考えられないな」とエシルが言葉を締めくくった。
「……ああ」彼は残りの言葉を目に託し、エルフの後ろに続く血痕を追いながら視線を走らせた。
アーサーは横をすり抜け、暗い曲がり角を睨みつけると、そこで恐ろしいほどの怒りを込めて語り始めた。
「奴らを全員殺してやる」と彼は唸った。まるで自分がそうするつもりだと自分自身に証明するかのように、彼はそれを繰り返した。
「奴らは彼を弄んだ。矢を放ち、彼自身の剣で貫いてから、死なせたのだ。もう二度と許さない。二度とだ」
彼の顔は白熱した怒りで狂気じみており、その目はまるで他人のもののように見えた。彼の言葉は、呪いの言葉のように吐き出された。
その怒りの余波で空気そのものが震える中、アーサーは洞窟の奥深くへと突進し、他の者たちは慌てて彼の後を追った。
血まみれの道を辿りながら。




