第65話:森へ
彼らは森を目指して北へと向かった。
タカは「まずは他の火事を消すべきじゃないか?」といった趣旨の質問をしたが、鳥族の仲間たちが行った調査によると、残りの火事はすでに冒険者や町の人々によって迅速に処理されていた。この事実を知り、彼の胸には不安が込み上げた。これから待ち受ける事態に、自分には到底備えようがないという、胸が締め付けられるような感覚だった。
北の郊外に差し掛かったとき、彼らは4人の衛兵に止められた。
普段なら、衛兵の姿はタカに希望や自信、あるいは安心感さえ与えてくれたかもしれない。しかし、ヘルメットで顔を隠したこれらの衛兵たちは、彼をますます緊張させた。
「氏名と身分証を提示してください」
彼らは順番に名前を名乗り、冒険者証を提示した――一瞥されただけで、通り過ぎるよう手招きされた。タカは、彼らが重たい足取りで進んでいく中、自分たちも通すべきだと警備員と口論する若い声を耳にした。
タカがそれについて思いついたのは、「いや、君はついてくるべきじゃない、信じてくれ……」ということだけだった。
6人のグループにしては、旅路は異様に静かだった。とはいえ、おそらく現在の状況が、頭上に漂う重苦しい空気を招いていたのだろう。エイライアは冗談を言って場を和ませようとしたが、誰もそれを面白がらなかったため、彼は残りの道のりを不機嫌そうに過ごすことになった。




