第59話:フレンズ
6人が帰路につく準備が整った頃には、すでに暗くなり始めていた。そこで彼らは、道路脇の木々に囲まれた場所でありながら、周囲を見渡せる場所にキャンプを張った。この地方には茂みがほとんどなく、大部分が広々とした平原と急な丘で占められていた。
ほんの少し距離を置くだけで風景がこれほど変わるなんて、驚くべきことだった。例えば、レルンは森の真ん中にある広々とした空き地に築かれていたが、コモディア中部の他の地域は、概ねこのような風景だった。デインのおかげで、彼はコモディア北部のかなりの部分を目にしてきた。あそこはすべて農地と森だったが、首都周辺の土地はかなり開けていた。
「そういえば……神の木を一度見たことがあるような気がする。ほとんど覚えていないから、きっとまだすごく小さかったんだろうな」
うーん……もしいつか願い事祭に行けたら、何を願おうかな? とりあえず今は、また首都を見られるようになることを願うしかないかな?
「ああ……」
タカは寝袋の上に体を伸ばした。仰向けになると、星がはっきりと見えた。それらは美しく、果てしない夕暮れのキャンバスに散りばめられた、白くきらめく点々だった。 正直なところ、これこそが彼が冒険を望んだ理由だった。こうした穏やかな夜。コオロギの鳴き声、焚き火のパチパチという音とそれがもたらす温もり、温かい食事……ただ自分と仲間たち、そして空だけ。彼は自分の意思で、自らの自由意志でここにいる。それこそが、この瞬間を特別なものにしていた。さっきまでどれほど怖かったとしても、今は明らかに気分が晴れやかだった。
夕食は格別だった。エシルとクルルが、アーサーが捕まえたウサギを調理してくれたのだが、それから……タカにはそれを表現する言葉さえ見つからなかったが、シチューに何を入れたにせよ、その味は信じられないほど素晴らしかった。
それはさておき、心の奥底で不安な思いがくすぶっていることは否定できなかった。本当にこの人たちを「友達」と呼べるのだろうか?ツイン・フェザーズの連中とは出会ったばかりだし、ベリルはあの時「友達じゃない」と言っていたし……まあ、それはともかく、アーサーは?少なくともアーサーは……アーサーは、ある意味友達だよね?そう、アーサーは友達だ。だから、どうしても彼のことが心配になってしまう。 ゴブリンの話が出るたびに、彼の顔には最悪の表情が浮かび、声の調子にも暗さが漂う……説明するのは難しいが、かなり不安を覚えるものだった。
「それに、彼はゴブリンの耳を自分のバッグに入れたんだ……」
まあ、布に包まれてはいたけど、それでもね。あいつはたった一人で五つの耳をすべて切り落としたんだ。その間ずっと、苦悶に満ちた表情を浮かべていた。助けるべきだったんじゃないか、という恐ろしい罪悪感に苛まれたが……彼自身も耳を切り落とす気はなかったし、アーサーの動きはあまりにも素早くて、それに……ううっ。たぶん大したことじゃないんだ。考えすぎなのかもしれない。
タカは横向きになり、できるだけ目立たないようにしながら彼を覗き込んだ。丸太の上に座るアーサーは、長剣を膝の上に横たえ、両手を拳に握りしめて膝の上に置き、その目は鋭く、決して揺らぐことなく、姿勢は緊張し、極度の警戒態勢を保っていた。 一言で言えば、常に戦闘態勢だった。彼は一人で見張りを務めると志願し、タカの助けの申し出を断り、ツイン・フェザーズの申し出も断ろうとしたが、彼らがしつこく迫ってきたため、仕方なく承諾した。まもなくエイライアが合流し、その次はエシル、そしてクルルも加わる予定だった。
ベリルは、予想通り、手伝うことすら申し出なかった。そのことがタカの心に苦い後味を残した。とはいえ、彼自身も積極的に何かをしているわけではないのだから……まあ、いいか。
「エイライアはエルフだから眠らなくていいんだし、一晩中見張りをしていればいいじゃないか?」
タカはその考え方に潜む問題点にすぐに気づいた。エイライアのような人物に見張りを任せても本当に大丈夫だろうか? おそらく無理だろう。だが、エシルなら? 少なくともタカはそう考えていた。
……馬鹿げたことだったが、それでもタカはベリルを「友人」と呼べる関係を保ちたかった。
再び仰向けに寝転がり、タカは星々の間に絵を描きながら気を紛らわせ、やがて眠りに落ちた。




