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『異世界の記録:3人のパーティー』  作者: Hikaru Taka
第5章:真に偉大な魔術師

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第52話:再戦

タカは土に踵を突き立て、片方の短剣を逆握りで胸の上にかざし、もう片方を標準的な握りで外側に向けるなど、構えを整えた。ベリルは彼と向かい合い、唇をきつく引き締め、目を細め、両手で木刀をしっかりと握りしめていた。

タカの目には、彼の構えが以前より良くなっているように見えた。自信の表れだろうか?アーサーによれば、彼はここ3日間、一人で訓練していたという――それが真実かどうかはさておき、今まさにその真偽が判明しようとしていた。タカは武器をしっかりと握りしめ、自分を落ち着かせようとした。大丈夫だ。深呼吸。

「ベリルはもう魔法を使わない。心配するな。大丈夫だ。落ち着け。集中しろ。」

ルールは決まっていた。前回と同じく、一撃先取だ。

「開始!」

タカは地面から飛び上がり、一気に最高速度に達した。ベリルは身をすくめ、構えを直した……カチッ! タカが彼の横を飛び抜ける瞬間、タカは体を回転させてベリルの胸を狙おうとした――しかし、その刃は互いに交わった。ベリルはタカの攻撃を察知し、迎撃したのか?! タカは空中に砂塵の跡を残して滑るように止まり、再び足を踏み込んだ。 なんてこった!ベリルは本当に一人で訓練していたんだ!タカはニヤリと笑い、再び彼に向かって飛び出した。今度こそ仕留めてやる!カチッ!彼は踵を返すと、両手の短剣でベリルの背中を叩きつけた。

「タカ、1点!」アーサーが宣言した。

「うわっ! あっ!」ベリルは悲鳴を上げ、剣を落とし、背中を押さえた。明らかに演技だと分かって、タカは思わず笑みを漏らした。しかし、アーサーは全く表情を変えずに近づいてきて、大丈夫かと尋ねた。

『……明らかに大丈夫だけど、その気持ちはわかるよ』

明らかな事実にもかかわらず、ベリルはそれが「今までで最悪の痛みだ」と主張し、タカが自分を殺そうとしたと非難した。そして、おそらくただの打撲傷に過ぎないのに、大回復ポーションを一本丸ごと飲み干してしまった。タカは、あんなに高価なポーションをあれほど何気なく飲み干す姿を見て、あごが外れそうになった。

「スパーリングでは」と、アーサーは彼が小瓶の蓋を開けるのを見ながら言った。「軽い怪我はつきものだ。治癒ポーションはそういう時のためにある。打撲傷のためじゃない。」

「打撲以上のものだったんだ。誓って言うが、奴は俺の――の骨の半分を粉砕したんだ」

「もし彼がそんなことをしていたら、お前は死んでいただろう」

「その通りだ! 俺がまだ生きてるなんて、あいつは運がいいんだ――」

「怪我には慣れるべきだ。戦いの最中に回復薬を飲む時間があるとは限らない。傷はあっという間にできるし、実際の戦闘では打撲傷などよりもはるかにひどいものになるだろう。」

ベリルは返答せず、ただ目をそらし、その考えに顔色を失った。

「……とはいえ、とりあえずは大丈夫だ。ポーションはまた買える。ただ、戦いで受けた些細な切り傷ひとつひとつにポーションを飲むわけにはいかない。資源の無駄だ。わかったか?」

「……わかった。」

「それに、大回復ポーションを無駄に飲むのはやめろ。あれは命を救うためのものだ。安物のポーションで打撲傷くらいなら治る。それが心配なら、それで十分だ。」


2回戦もタカが制したが、3回戦は意外にもベリルが勝利した。二人は一進一退の攻防を繰り広げ、ベリルはタカの攻撃の一つをかわして弾き返し、その隙を突いて剣でタカの顔を思い切り叩きつけた。

言うまでもなく、タカは今、ベリルが木製の何かに叩かれることをこれほどまでに嫌がる理由がわかった。痛いんだ! そう伝えたとき、ベリルはただ両手を腰に当て、わがままな子供のように顔を背けただけだった。

「ふん!」

タカの顔には大きなあざができかけていた。おそらくベリルの拙い判断のせいで、本能的に彼の手はポーチへと伸び、そこから安っぽい小さな回復ポーションを取り出した。しかし、そこで彼は動きを止め、アーサーの言葉を思い出し、彼の方へ承認を求めるような視線を向けた。

一瞬の沈黙が流れた後、アーサーはうなずいた。

「飲んでもいいぞ」

そこで、彼はそれを飲んだ。苦くてピリッとした液体は不快だったが、耐えられないほどではなかった。以前にもこういうものを飲まされたことがある。他の薬と同じで、味は良くないが、そういえば……幼い頃、 の薬を飲みたがらなかった時に、デインが教えてくれたことわざがあった。最高の薬は苦い、といった内容だったか? そうだ!

「一番いい薬ってのは、いつだって苦いものなんだよ、坊や?」 まだそれを覚えていたことに、彼は驚いた。

ベリルとは違い、タカはポーションを半分だけ飲むように気をつけた。もう、その印が消えつつあるのが感じられた!

「よし。二人とも、町に戻る準備をしろ。」

もちろん、「準備」というのは、タカとベリルがポーションの残りを正確に数え直さなければならないことを意味していた――仕事の直前にいくつか使ってしまった以上、アーサーの言う通り、買い足さなければならないからだ。その後、二人は町へ向かい、アールバークスで買い込み、ギルドへと向かった。

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