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『異世界の記録:3人のパーティー』  作者: Hikaru Taka
第5章:真に偉大な魔術師

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第49話:ウェルカム・カンバセーション

3日目の日没後、ベリルは本を返却した。それから、気持ちを落ち着かせ、タカとアーサーがいるはずの場所――ドラゴンスマウ――へと向かった。

暗すぎて気に入らなかったため、彼は「光の創造」を唱えた。街灯だけでは到底足りなかったのだ。到着すれば、アーサーが一人で座っているだろうと彼は予想していた。彼の唇に微かな笑みが浮かんだ。彼自身、この時間にはたいていベッドに入っているからだ。タカも間違いなくもう寝ているに違いない。

思ったよりもずっと早く、彼は酒場のドアの前に立っていた。店内からは、彼が耐え難いほど混沌とした騒音が溢れ出していた。ガチャン、チリン、そして絶え間ない話し声。周囲のすべての声が、互いに音量で張り合っているかのように感じられる中では、まともな会話を交わすのはかなり難しかった。

ため息をつきながら、ベリルは一歩下がって月を見上げた。普段は神経質なタイプではないのに、なぜこれほど落ち着かない気分なのだろう? 3日ぶりに酒場に入ろうとしているから、というわけではないはずだ。騒音は好きではないが、もう慣れきっていたはずなのに。 もし誰かが緊張しているように見えたとすれば、それはタカだった。 食事中も常にきょろきょろと辺りを見回していて――神よ、今日は彼に一体何が起きているんだ? なぜ彼は……?

彼は指をパチンと鳴らした。光が消え去った。特に誰に向けてでもないようにうなずくと、無理やりドアをくぐった。視線は本能的に彼らがよく座るテーブルへと向かい、そして……アーサーがいた。

彼はカップを唇に当てており、まだ彼が入ってきたことに気づいていなかった。立ち上る蒸気から、ベリルはそれがコーヒーだと推測した。アーサーは決して酒を飲まないし、アルコールからは通常蒸気は出ない。それなら他に何があるというのか?

「本当に、こんな夜遅くにコーヒーを飲む人って、私の知る限り彼だけだ……うーん。いや、ビショップ教授も飲んでたよね?」

彼は決断できずに立ち尽くし、あまりにも長くその場に立ち尽くしていた。アーサーは今、彼をまっすぐに見つめていた。

「ベリル」

彼は喉を鳴らした。「あ、……アーサー」

周囲の世界が凍りついたかのような一瞬が過ぎた――二人は一言も発せず、やがてアーサーが立ち上がった。ベリルは本能的に身をすくめた。そんな反応を見たアーサーの表情が曇った。

「俺は……そんなつもりはない」彼は一歩後ずさった。「ごめん、ベリル。もう二度と君を殴ったりはしない」

ベリルはその場に立ち尽くした。手は、あざがあった場所をそっと撫で、あの時の痛みが脳裏をよぎった。彼は必ずしもアーサーを恐れていたわけではないが、痛みは嫌だった。あのたった一撃は、肉体的な痛みを除いて、自分の存在そのものがあらゆる面で粉々に砕け散ったかのような感覚だった。

……少しもったいないことだったかもしれないが、彼はそのこぶを消すために安物の回復ポーションを飲んでいた。

「こっちに来て、一緒に座って」

しぶしぶ、ベリルは足を引きずって空いている席へと向かい、どさりと腰を下ろした。アーサーもまた席に戻った。

「お腹空いてないか?」と彼は尋ねた。

ベリルはまばたきをした。お腹が空いている? 考えてみれば、今日はまだ昼食すら食べていなかった。そう言い放つと、彼の腹が怒ったようにゴロゴロと鳴った。

「あ、ああ、お腹は空いてるけど――」

彼が言い終わるのを待たず、アーサーはウェイトレスを手招きした。ベリルは注文を済ませ、彼女が去ると、腕を組んで向かいの男を鋭い眼差しで見据えた。

「僕に怒ってるんじゃないの?」

「いや」とアーサーは言った。「怒ってはいない。だが、タカには謝る必要があるだろう」

ベリルは、自分が息を止めていたことにも気づかずにいたが、その息を吐き出すと、すぐに彼特有の苛立ったしかめっ面を浮かべた。

「わかったよ」

「そして、二度とあんなことはするな。」アーサーの声から優しさが消え去り、その視線は鋼のように冷たく、ベリルの心を突き刺すように注がれた。その視線に、ベリルは居心地悪そうに身をよじった。

「……もうしないよ」と、ベリルは弱々しく答えた。

アーサーはうなずくと、コーヒーをひと口飲んだ。

「君は依然として我々の仲間だ、ベリル。君は今も『ラッキー・セブン』の一員だ。だが、あの日私が言ったことを忘れるな。あのルールは、我々全員を守るためにあるのだ。」

ベリルは、またかろうじて聞こえるほどの呟きで同意を示した。

「訓練はしていたか?」

ベリルは彼を見上げた。

「ああ」と、彼は一瞬の沈黙の後に認めた。「どうしてわかったんだ?」

「私たちも練習してきたよ。明日、君とタカはまたスパーリングをするといい。彼は強くなった。君もそうみたいだね。」

感情の波が喉を詰まらせ、目に涙が込み上げてきたが、ベリルはなんとかそれをすぐにこらえ、答えた。

「……うん。」

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