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我が手は血に濡れつつ  作者: 尚文産商堂


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11/12

第11話

「……そうだ。これも聞かないといけなかったんだ」

南さんが、最後に、と思い出したかのように俺へと尋ねる。

「何か質問はあるか?なんでもいいぞ」

今まで聞かれ続けていたから、何を聞こうかと思っていると、ふと一つのことが心をよぎる。

「すごくプライベートなことなので、あれなんですが……」

「ほう、答えられる範囲なら答えようか」

さすがに条件が付けられるが、それは想定の範囲内。

「南さんは同性が好きだっていう噂を聞いたんですが、本当なんでしょうか」

「ふぅむ、それにこたえるのは控えておこうか」

笑いながらも、それでいて厳格に一線があるらしい。

俺だって噂だということだから、何かあるかと言われたら特に何もない。

それで俺の態度が変わるっていうこともないし、南さんが俺のことをドウコウするっていうこともない。

「よし、じゃあ会議は終わりってことで。仕事に戻ってもいいぞ」

でも南さんにこれ以上の追及はしないしできない。

言いたくないのであれば、これ以上何も聞かないのが一番だ。

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