第31話 『 アンデット』
凄い深夜投稿ですね、今すごく深夜テンションです(?)
投稿かなり日が空いてしまいました、次回はもうちょっと早くできるよう頑張ります。今話もよろしくお願いします!
意識を集中し、自身から放たれる魔力を闇色の刃に形を権現させる。私が放とうとしているのはいわゆる魔法。これは単に足止め用なのだが、今の現状にとってとても重要なものだ。
____暗色の魔法陣を展開してから早3分程。通常であれば、とっくにそれは発動出来るのだが、私は敢えてそうしない。なぜなら、それだと威力が弱いからだ。というより、足りない。
「ゾンビを出来るだけ沢山、足止め出来る範囲を___。」
魔法は、その序列をを上げる以外に効果を高める、例えば威力を通常より強めるにしても効果範囲を広くするにも、どちらもやり方は変わらない。
その、単純な効果の強化___すなわち、魔法強化のための方法はただ1つ。それは、自身の魔力を練ること。
(_____もっと.......。)
自分の核から出てくる自身の魔力に意識を集中させて、小さなネルギーを持った力を集めて練って、こねていく。そして最終的にその小さな魔力たちはやがて大きな力となり、集結していく。
「______。」
準備が出来た。今できる最大限まで、魔法効果を底上げさせた。時間は少しかかってしまうが、私たちとゾンビたちの距離にまだ余裕はあるから大丈夫だ。
少し息をついたあと、ほかはもう準備は出来ただろうかとヨネたちに目を向けると、私の視線に気づいた後OKの合図を出してくれた。私も、その合図を確認したあとうんと頷く。
ゾンビたちは、既にもう近くにいる。決着を、つける時だ。
『シャドウエッジ・スペリアー』
私は魔法を唱える。私の魔力を代替に、エネルギーはその形を権現させて、それはやがて何者も貫く鋭利な黒い刃となる。闇色の刃はゾンビたちの真下から現れて、先程と同じようにゾンビたちの足元を貫いた。
ヨネも、再び能力を行使して、"音”を発生させて、ゾンビたちの動きを封じた。
_______はずだった。
「____________________ぇ」
「______________な」
封じれたはずだったのだ。魔法効果も前回より強められたし、ヨネの方も問題ない様子だった。なら、前回ゾンビたちを足止めしたときより、より多くのゾンビを捕まえられるはずだったのだ。
______だからこそ、今のこの状況が信じることが出来なかった。
何故なら、私が足元から貫かせて、ヨネの音で動けなくさせられたはずのゾンビたちは、全くの影響を受けずに変わらず走ってきていたからだった。
魔法はしっかり発動させていた。能力は私がやった訳では無いので分からないが、例えそこに問題があったとしても、これは関係ない。なぜなら ___。
「.......避けた」
私が発動させた魔法を、避けるなんて、それは全くヨネの能力とは関係ない話なのだから。
「.......ッ、まさか知能が!?」
リベリカはしてやられたと言った顔をする。ゾンビたちは、私たちの攻撃を予知してそれを回避した。
正直、ここまでのことはただの作り上げられたゾンビには出来ない。出来るとしたら______。
「アンデット.......?」
そう、出来るとしたら、それはアンデットのみ。ただの生ける屍ならその種類の名称だけで呼ばれる。(ゾンビやグール、霊等)しかし、その中で知能や特別な力を持つ屍たちは、それらまとめてアンデットとされるのだ。なぜならそれらのアンデットは全て、基本は知性を持ち特異能力を持つものとなり、違いが無くなるからだった。
アンデットの方が、さっき倒したゾンビより数倍も危険だ。それに______。
「ねぇ、フレア」
「.......?」
「あのアンデット.......どれくらいの力なのかしら。最大で、の話だけど」
私は、すぐに答えを返せない。しかしそれはその質問をなげかけたリベリカも分かっていたようで、私は再びゾンビたちに視線を向ける。そろそろ、距離も近い。悠長にしている暇は無いのだ。
___アンデットは、それぞれ個体の力が違う。アンデットの中でも弱いもの、逆にアンデットの中で特別強いもの。だから、弱い部類に分けられるものたちは下位アンデット、強いものは上位アンデットとされ、上位アンデットよりさらに上は最上位アンデットと区別されるのだが.......まぁそのへんの説明は省いておくとして、そんな訳であのアンデットたちの強さによってこれからの対応が変わるのだ。
だからできる限り見極めたいのが私の本心だった。しかし______。
「そうゆっくりと、見させてもらう時間はないよう、ね」
「_________くる」
アンデットたちはもうすぐそこまで来ている。彼らの振動がもう直に伝わってきていて、かなりまずい状況だ。思ったより数を減らせていない。___だがとりあえず迎え撃つしかないと、私たちが身構えた時だった。
「___、俺らの出番だな」
「そうね!やっとよ!」
「うっし!やってやるっす!」
と、3人の気合いの入った声がこの空間に轟いた。誰の____いや、想像はつく。そうだ、そろそろ彼らの出番であろう。
「オルドルの.......。」
おそらく先程の声を発したであろう人物たちの方向へ目を向ける。私の視線の先にはオルドルがいて、彼らは各々の武器を取り出していた。
「___出番交代、ね」
そうリベリカはポツリとつぶやく。私たちは先程までゾンビの駆逐のため範囲攻撃をして数を減らし、今日アンデット以外はほとんどを減らすことが出来た。後は、厄介なアンデットだけ。
ならば次は、一流冒険者の出番だろう。もちろん私たちも援護するが、正直なところ言うと私に近接戦はあまり向いていない。だから、できる限りの方法で彼らを援護しよう。
そう決めた私は、後ろに引き下がり新たな魔法の発動準備をし始める。
一方で、オルドルの4人は1人は剣を、1人は弓を、1人は杖を、1人はダガーを構えた。数を減らすことまでは出来た。ならば次は、本格的な攻撃開始だ。
「____次からはもう、容赦しない」
「さぁ、行くっすよ!!!」
アンデッドが自分らの攻撃可能範囲に入った瞬間、彼の言葉にそれぞれがそれぞれの反応を示し己の武器を奮った。
___ここに、アンデットによる第二戦、開始。




