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新世界に魔法を  作者: みかんグミ
第一章『王都編』
34/37

第30話 再攻撃

祝!30話です!物語もクライマックス(のはず)

「シャドウエッジ・スペリアー!」


 私は再び足止め用の魔法を発動させる。そして自分より斜め左前方にいる少女もまた、己の力を解放させていた。


「_______ッ!!」


 そうやって、前方から全速力で追いかけてくるゾンビたちに意識を向け、構える少女___ヨネは、何かをする素振りを見せる。

 彼女が行っているのは魔法の発動ではない。彼女自身が持つ、能力の使用だ。正直私は能力持ちでは無いので実際にはどうやってるのかよく分からないのだが、その素振りを見せたあと微かに力の波動を感じる。恐らくそれが、能力を使った証拠であろう。

 私も自分が発動した魔法に意識をむけなおす。さっきより出来るだけ効果範囲を強められるように、集中する。


「_____?!」


 私の魔法は上手く発動し、ゾンビたちの全体の約10分の2位は覆えた。それは良かったのだが____。


「、揺れてる?」


 私が見つめていた彼等のいる先の風景が、揺れていた。その風景は、小刻みに速く揺れていた。

 何が起きたのかと周りを見回そうとするが、すぐに見当がついた。____ヨネだ。気づいてすぐ彼女のいる方向へ目を向けると、彼女のか細い腕をゾンビたちの方に向けていた。

 よく見ると、そこからかなりの力の波動が渦巻いていた。最初は私の魔法の発動に集中していたため気づけなかったが、1度気にしてみるとかなりのものだった。

 流石、この国ベルカルに集まる上級冒険者の一角。かなりの力をやはり有しているようだ。多分、いや確実に、あの風景の揺れは彼女の力によるものだろう。

 私は彼女をそう評価する。とはいえ____。


(あれが、能力___。しっかりとこの目で見るのは何気に初めてな気が、する)


 私の元いた世界では、魔王城にいた幹部や部隊隊長の殆どは能力持ちなため本当はそれを目にする機会は幾度かあったはずなのだが、正直1ミリも覚えていない。

 きっと、そんなことを昔は興味がなく全くもって気にもしていなかったのが原因なのだろうが_____。


(にしても、あれがヨネのものによるものだったとすると____この揺れは、音?)


 未だにその揺れは続いていていた。おそらくあれがヨネの原因によるものなのだとしたならば、それは音だろう。

 音波で、ゾンビたちに攻撃するつもりなのだろうか?そう推測していると、自分の思っていたより直ぐにその答え合わせの時間が訪れた。


「__!!」


 その音波を受けたゾンビたちは、急に倒れ伏した。__というより、崩れ落ちた。

 急に体の力が抜けたように、するりと下から倒れていくゾンビたち。原理はよく分からなかったが、取り敢えず私とヨネで全体の10分の5·····言い直して、2分の1を覆うことに成功した。


(想定より覆えた·····これなら、あと1回やれば)


 ゾンビたち全てを倒すことが出来る。それが出来れば、充分順調な方と言っていいだろう。


「サラ!!リベリカ!!」

「はいよ!!」

「はい!!!」


 効果が切れる前に、急いで私は攻撃役の2人の名を呼ぶ。彼女たちはそれに応えて、準備していた魔法を発動段階へと移した。

 そして魔法陣が完成を期した時、それらの魔法は、生の亡きただの抜け殻として存在する者たちを駆逐する最大の攻撃となる。


「エクスプロージョン・ウォーター!」

「エクスプロージョン・ライト!!!」


 2人揃って、属性は違えと同じ爆裂系の魔法を放つ。彼女たちが詠唱し終わると同時に、魔法陣は一気に完成系になり、それを合図に練り込められた魔力の結集体が放たれる。それらは果てしない威力で動けないゾンビたちを、片方は水の威力で、もう片方は光の熱量で吹き飛ばしていく。


「_____、これで」


 大体これで、半分近くは倒せただろうか。数秒間爆発が続いたのち、少しずつ煙が晴れていく。既に効果範囲外であり爆発を逃れたゾンビたちは、すぐ隣で起こったことなど気にせずこちらに突進してきている。

 即座に、こいつらの対応もしなければならない。いつでも発動はできるように、準備しながら先程の結果を見る。

 すると______、


「___ッ、少し取り逃がしたけど、大丈夫、これくらいなら.......!!」


 運良く吹き飛ばされずに済んだゾンビが10数体程、これくらないならなんとかなるだろう。


「よし、みんな行くよ!」

「「「了解!」」」


 ふと声がヨネのいる方からして、反射的にそちらへ意識がむく。すると、冒険者オルドルの人たちが各々の武器を手に取り取り逃したゾンビたちを迎え撃たんとしていた。

 どうやらさっき声がけしたのはアメリアのようで、彼女はダガーを手にしていた。

 とはいえ、彼女たちが迎え撃つにはまずもう半分のゾンビたちをどうにかしなければならない。


「_______よし」


 私は静かに意気込んで、意識を再び魔法に集中させる。次も、外さないとそう心に決めて。

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