第21話 A.どちらも
続編連続投稿なんて久しぶりですね……
レオンは静かに返答を待ってくれていた。だから私も、今の答えを、考えを、伝えなければならない。
そう思って、今度こそと、口を開いた。
「どちらとも言えない」
「_____________え?」
「だから、どちらとも言えない。私には、今は、決められない……どちらも選べられるなら、どっちも選びたいくらい」
結局、半々だった。決められなかった。それを聞いたレオンは、形のいい眉を潜める。
「どっちも?___流石に、その答えは予想してなかったな。……すっごく、中途半端」
うーんとレオンは唸り始める。中途半端。曖昧だけど、今はそれが私の答え。
なんだかんだ、どちらとも言えない、この答えがとてもしっくり来た。
でもこれは、どちらにもなんとも言えない空気を及ぼす。
「んー、じゃ、フレアはどうするの?」
それは___。どうしようか。普通に考えると、今の私の立場は中立だ。
どちらの味方でもなく、そして敵でもない状態。どちらかが敵対すれば、私も敵対してきた側に敵対する。そんな関係。
「レオンは、私の事、今どう思ってるの?」
レオンにとって、私は敵か味方か。それによって、判断をする。身勝手かもしれない。いや、身勝手だろう。だって、これからを大きく決める重用な行動を、レオンの判断に委ねるのだから。
「それは」
そこでレオンは、口を噤む。すぐには、答えられないようだった。
だがしかし、すぐに切り替えレオンの今の判断をそのまま答えた。
「敵。正直、今のフレアの状態は不安定だし……。危なかっかしい」
確かに、今の私はどちらが私をつついてもどちらかが得をし、どちらかが損をする。だが別の考え方でみれば、どちらかが私を味方に引き込めば人数は増え得をするかもしれないし、逆もまた然り。
そんな、面倒くさい立場。でも私はだからといって、どちらかに入る、入りたい、なんて言えない。でも今は、今日1日リベリカ達に協力した訳だし、若干王族側よりである。
ならば、今のうちにレオンが私をレオン側に引き込めれば、あちらはすこしだけ得をするかもしれない。そんな状態。
だがレオンは危なっかしいと発言している。ならば、
「私を危ない存在として、ここで殺す?」
もしここで私を殺すことを選択したのならば、今の私にはそれを防ぐ術がない。できる限りの反抗はするつもりでいるが、生きて帰ることは出来ないだろう。
でも最悪、レオンにあまり想像していた形ではなかったけれどこうしてこの世界で出会えたのだから、もう私の目的は達成されたのではないかと、そう思ってしまう。それでいいじゃないか、と。
だがレオンの返答は、そうではなかった。
「___いや。今ここであなたを殺したら、その波動で皆起きちゃうでしょ。今はこうして隠してるけど……力を使ったら、そうはいかなくなるから」
「_________。」
「堕天の力を扱うのも結構大変なんだよ?まぁでも、前と比べたら大分隠せるようになったけどね」
そう淡々と堕天使の持つ力について語るレオン。私はそれについて真面目に反応をしない。
「______何を」
「おっと。まぁ別に、これくらい話しても何も支障は出ないけど……。」
レオンは飄々として、軽く答えていた。私は堕天の力について詳しく知らないから、よく分からないのだが……力は非常に強く、扱えきれる分には個体によって違うというのは聞いたことがある。
レオンは今、いや、最大でどの程度まで扱うことが出来るのだろうか。私には判断基準が分からないため、なんとも言えない。
だが、分からないことを延々と考え続けてもしょうがないと考え直した私は、またレオンに問うた。
「じゃあ、レオンはどうするの?」
その純粋な質問に、レオンは「そうだね〜」と前置きし、
「とりあえず、私はここからそそくさ退散するかな。あんまりここに長居する訳には行かないし」
「___そう」
私はここで特に反抗する意味もない。どちらにしても、ここで戦うのは私もあまり好ましくないのだ。
私が答えた後、レオンは閉ざしていた羽根を星々よ輝く夜空に広げ、宙を浮いた。
「じゃあね、フレア。____いつでも、待ってるよ」
「_____うん」
その会話を合図に、レオンは空を飛んで空の彼方まで飛んで行ったところで突如として姿を消し、私はその様子を見守っていた。
「_________。」
これから、どうしようか。
そう思っていた、時だった。
「___どういうつもり、なの」
「…………………………………………………………………………ヨネ」
そこには、扉にもたれかかって腕組みをした、ヨネがそこにいた。
ここまで読んでくれてありがとうございました!!次話もよろしくお願い致します!




