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呪われた鬼人と邪眼の恋物語  作者: 月野まりも


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9/11

エスターの暴走

鬼人族の里 あれから1週間後

「来たみたいね、あなた…」

「エスター王か、雅はどうしてる?」

「いつもの部屋に居ます」

「本当に雅を死なせていいのか…?」

「それしか雅を解放出来ないのです」

「そうか…お前まで死ぬ事はないであろうに…ワシや連と紅蓮で力を分散させれば」

「私が産んだ娘です。私と雅の生命エネルギーを一緒に実に注ぎ込まないとなりませんから、邪眼の力も必要なので…」

「それで雅は大樹から生まれ落ちるのか?そのままの姿でも?」

「私の未来視では3年後に大樹の実から復活出来ると」

「そうか…里は眠りにつくのだな…」

「えぇ、雅が復活したら再び強力な結界を張ってくれます。そう手紙をしたためました。零は残念ですが…まだ弟の連が居ますし、起きた者を連が里をあなたと守ってくれるでしょう…」

「我々は眠りにつくのだな…里の皆に通達しよう」


エスターサイド

「鬼人族の王よ!私達を結界の中に入れれ欲しい!出なければ壊す!」

「エスター様、いきなりそんな事を!」

するとビジョンが現れた

「エスター王ですね。私は雅の母の紅蓮と申します。雅がお世話になったそうで…感謝します。今、結界を中和させるのでお入り下さいな、」

「分かった。感謝する」

「やけにあっさり…入れてくれるんですね?エスター様」

「城までは雅の弟の連が案内しますので。連、よろしくお願いね…」

「はい、母親」

「雅はどこだ?」

「直ぐに会えますよ…」

ビジョンが消えた

「エスター王、案内します。連と申します。騎獣に乗って下さい」

結界の中に入るとそれは立派な大樹があった

「あれが鬼人族の…見事な大樹だな」

「あれが我ら鬼人族の力の源です」

「そうか…綺麗だな…なってる実はなんだ?」

「それは…我ら鬼人族の命の実です。強い結界張って有りますから近寄れません、王族以外は」

騎獣達が止まった。城に着いたようだ

「どうぞ、こちらです…」

城の地下に案内される。城の雅が繋がれてる部屋だ。エスターはどう思うだろうか…

「雅!!!何故、こんな場所で繋がれてるんだ?!雅を自由にしろ!」

王族以外は誰も知らない秘密の部屋に雅はいた

「エスター王、雅は解放します。それには貴方の力も必要なのです…雅、起きなさい…」

「…か、母様……エスター!何故ここに?!」

「雅!さぁ、帰ろう!迎えに来たんだ」

「それは出来ません。雅、幸せになるのですよ?母はずっと幸せを願ってきたのですから…」

そう言うと特製の実?を雅に渡す。

「しっかり握ってなさい…母も一緒よ…」

紅蓮は雅の胸に剣を刺した。雅がグッタリする

「うっ!うっ、…か、かあさま…」

「雅!何故!?雅!!!雅!!!」

エスターの邪眼が開いた三つ目の邪眼だ

「嫌だ、雅、死ぬなんて…何故だ…」

「エスター様、落ち着いて下さいませ!何か訳が有るんです!また暴走してしまいます!」

「エスター王、この娘は異形の子…里から解放するにはこうするしかなかったのです…」

「どこの世界に母が子供を殺すんだ!許さない!全て吹き飛べ!」

エスターの力が暴走した。紅蓮は待ってましたとばかりにエスターの力を雅と自分に吸収させる。凄まじい力が紅蓮を包む

「くっ、エスターおう、雅をお願いします…」

雅を抱きしめたまま、紅蓮は暴走を止めた

「紅蓮!雅!」

「父様!母様の言う通りに…早く!」

雅を抱きしめてた紅蓮だったが崩れ落ちる

雅はいつの間にか居なくなっていた…

残ってるのは輝く実のみ…

「力を吸収して止めただと?!雅はどこだ!」

「手紙を読んで下さいませ。エスター王…姉様は自由になりました…この里は時期に眠りにつきます。結界の外に出て下さい。行きましょう!」

「雅が居ないんだ…雅が…」

「雅はここに…。生命の実だ。雅は生まれ落ちる。今、雅を大樹の実に宿らせるから安心しなさい」

雅が居た部屋はエスターの暴走で壊れていた。あの力を搾取する装置も…

紅蓮はわざと自分に力を向けてエスターの力と一緒に生命エネルギーを雅の中に注ぎ込んでいた。雅は輝く実に吸収されるように眠りについた

「雅の鼓動が聞こえる…雅がこの中に…」

「さぁ…エスター王、結界が完全に閉じる前に外へ。あとこの手紙を持っていって下さい」

エスターは里の外へと出る中で大樹から光が輝くのをみた。さっきの雅の鼓動がした実だと直感した

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