紅蓮の手紙
エスター様、これを読んでる頃には私は居ないと言う事でしょう。雅は産まれた時から鬼人族の力を全てを持って産まれました。何百年周期で産まれる異形の子として育ちました。本来ならその場で殺すのが習わしだったけれど妾は出来なかったのです。ですが、雅の力が必要で雅を隔離し力を搾取してきました。とても酷い母親でした。娘が苦しんでるのを分かってたのに何もしなかった。だから、大樹から雅の実に細工しました。あの輝く実は3年後に新たな雅となり生まれ落ちるでしょう。一族の力は元に戻り、雅は里に居なくても暮らしていけます。どうか、その時が来たら雅を迎えに行って下さい。雅には幸せになって欲しいと願う母の願いを叶えて下さい
雅にはビジョンを残しています。何故、一族が眠りについているか、それを見たならあの娘は自由になったと分かるでしょう。雅が貴方を覚えているかは正直、分かりませんが2人は幸せになる事を願っています
「エスター様…手紙にはなんて?」
「3年後になったら雅を迎えに行けと…」
「良かったですね!死んでなくて…3年なんてあっという間ですよ!公務がたっぷり有るんですから片付けてしまいましょうね!」
「あぁ…3年か…待てるさ…覚えてなくても」
3年後…鬼人族の大樹
光輝く大樹から1人の鬼人族が生まれ落ちた。裸体だ
「これは一体?わたしは…わたしは…」
するとビジョンが流れてきた
「雅、無事に生まれ変わったのですね。母の紅蓮です…。分かりますか?雅には辛い思いをさせ、ずっと苦しんで来ました。それで妾の未来視で雅を助ける事が分かったのです。今、鬼人族は眠りについてるでしょう。心配有りませんよ。いつ目覚めるか分かりませんが…雅は自由になったのですよ。ただ一族を見守ってくれたら嬉しく思います。エスターの元に行きなさい。雅…幸せになるのですよ。母は居ないけれど…妾はいつでもそなたと一緒です。幸せになりなさい、雅」
ビジョンが消えた
「か、母様…!母様!」
雅は涙を流した。母様がわたしを解放する為に命を亡くしたと分かったからだ…母様の力を感じる…共に一緒に居ると感じたから余計に
雅は城に戻ると父様や弟達が眠っていた
着替えをして城を出ると始めて城下街を1人で歩いた…。鬼人族は全ての人が眠っていてとても静かだった。そんな時に結界の外に誰かが居た
ビジョンで見るとエスターが居た




