兄との戦闘の末に…
雅は風魔法で空を飛んでいた
「兄様…蘭はどうなさいましたか?」
「雅か!?その姿…やはり異形の子だな」
「兄様、蘭は!」
「勿論、殺したよ?口封じにな。父上と母上にはお前が殺したと言っておいた。里から逃げたってな」
「なんて事を!許さない!!!」
「お前が居ないと大樹の力が弱まってな。3ヶ月もどこに居たんだ?お前が死ねば大樹の力が戻るかもしれないから死んでくれないか、雅」
「死ぬのは兄様よ!殺せるものならやってみなさいよ!」
「生意気になったな、雅!あんなオドオドしてたのになー。身内の私をお前が殺せる訳がない!諦めろ!」
「蘭は何もしてないわ…よくも殺したなんて言えたわね!お前なんて兄妹とも思わない!」
力が怒りで暴走する…一度暴走したらどうなるか…ここではエスター達に迷惑がかかる!
「場所を変えましょう?この国は関係ないわ!」
「この国の王がお前を殺した事にするのに場所を変える訳がないだろうが!」
「お前と言う人は…どこまでもゲスな野郎ね!死ねばいい!」
すると零が何かの装置を出した。雅の力が吸い取られていく…
「何の策も無くお前を殺せるとは思えなかったからな!死ね!雅!」
「もう…無意味よ…そんな簡易的な物で吸い取っても破裂するだけよ!わたしの力はそんな物では抑えられない」
雅の力が暴走した。兄の零に近寄り攻撃してくるが当たらない。雅は己の意識がなく暴走している…
「消えなさい!鬱陶しい羽虫風情が!」
力の解放されて光が兄めがけて向っていく
「みやーびー貴様ーやめろ!俺は兄だぞ!」
熱風のような強い力が兄に直撃すると兄は一瞬にして消えてしまった…。
結界を張ってた雅だったがエスターが破った
「雅!これは一体?!」
エスターを見て意識が正常に戻った
「え、エスター…ごめんなさい…暴走を抑えられないの…初めてで…」
「大丈夫だ!私が抑えるからおいで!」
「ここじゃダメよ…国に戻るわ…ありがとう…エスター、幸せだった…凄く…さようなら」
雅は里に転移した。暴走した力を大樹に流せば収まるはず…
「雅!雅!どうして…側に居ると言ったじゃないか!!」
雅の里は全体的に結界が張られていて雅のように中和させて入らなければ入れない
里全体の結界を壊すのはとても難しく流石のエスターでも邪眼の力を全力で使わないと壊せない代物だ。会いたくてもそう簡単には入れない
結界を壊せば再び張る為には雅の力が必要で雅はまた力を搾取される拷問のような日々が始まるのだ。雅は分かっていたけれど…里に転移するしかなかった…。暴走した事により鬼人族の力は一時的に使えなくなっていた
大樹に近づき、力を流す。雅は疲れきっていた
唯一の大切な幼馴染のような侍女は殺され、兄を殺し…多分、わたしは一生監禁されると覚悟していた




