エスターとの生活その3
雅が滞在して2ヶ月が経った。エスターは相変わらず雅を側に置き王としての日課をこなしていた、膝に乗せるのも定番となり、皆から声を掛けられるようになった。
不思議だわ…こんな生活…初めてな気がする…みんなが私を普通に話して食事も一緒だし幸せを感じていた、今までにないような…思い出そうとすると頭痛がするしもう少し今の生活を味わいたいと思った
ある日、雅は夜にお風呂に入り、身体を清めちょっとセクシーな寝具を着せられる
恥ずかしい…なんで?侍女達はエスター様の指示だといい、下がった
するとエスターが部屋に入ってきて微笑んだ
「雅…私の事、好きだよね。側に居てくれるぐらいだから」
「あー、うん…そうね…その、好きよ…だって婚約者なんでしょう?だから、エスターと暮らすのは嫌じゃないわね」
「そう…良かった。雅…君が欲しいんだ。私とひとつになろう…大事にするから…」
「え…それって…男女の営みの事?!」
「そうだね。雅だけでいいから浮気はしないし私は一途だから雅と妻になって欲しい」
「けど。急に言われても心の準備が…無理よ、恥ずかしいし!」
「私の事、嫌いじゃないよね?雅には怖い思いはさせないから…大丈夫」
エスターが雅をお姫様抱っこしてベットまで運ぶと雅はぎゅっと抱きついていた
「エスター…わたし…記憶が戻ったらきっとエスターとの事を思い出して泣くかもしれない…思い出が欲しいのって思うのは本当よ…」
「思い出しても雅はここに居るから。ずっとだ…雅…愛してるよ…」
そっとキスをする。唇、額、耳と順番に優しく…
「エスター…わたし…わたし…わたしもエスターの事、愛してる…ずっと一緒に居たいわ…」
首筋にキスをして、雅を誘惑していく
「あぁ…エスター…わたし…」
「雅…大丈夫だから…ひとつになろう」
こうして2人は結ばれた
1ヶ月後
「エスターの愛が凄い…普通なの?これ?」
「雅様…普通では有りません!エスター様、少しはお控え下さい!」
「雅が可愛いのが悪い。仕方ないよね?」
「仕方なく有りません!公務にも支障が出ています!程々になさって下さいませ。雅様に嫌われますよ?!」
「うん…ちょっと、程々にしてくれたら嬉しいなーって思うの」
「雅まで!?そんな…分かった…控える…」
「そうですよ!鬼人族とはまだ話しがついてないんですからね!」
「反対されても雅を妻にする。全面戦争になってもな」
「それはダメでしょう?!」
「それはダメよね?」
「何そのシンクロ!分かったよ、ちゃんと話しはつけるから。記憶が戻ったら考えるから」
「最近、力が溢れてくるの…暴走しそうで不安なの。エスターの師匠に話しをしてもいい?」
「そういう事なら仕方ない。鬼人族の力はちょっと違うから参考になるか分からないけど…邪眼の力も師匠が何とかしてくれたから一緒に行こうか」
「わたし、1人で大丈夫だから。エスターは公務してて」
「だけど!雅は命を狙われてて危険だから私がついてないと!」
「大丈夫よ?転移で一瞬だし認識阻害使うから。わたし、意外と強いみたいなの…?」
「そうだけど…スカールと一緒なら…いいかな」
「まだハロルド様にもちゃんと話してないし1人で大丈夫!じゃないと転移でエスターから逃げまくるわ!」
「雅!そんな事言わないで、ビジョンで師匠に連絡するから…早く戻ってきて」
「うん!ありがとう、エスター」
エスターが連絡すると雅は森まで転移した
「ハロルド様?雅です。入りますよ?」
「お嬢さん、久しいのー。弟子が好き勝手しているから諌めてくれって言われてたが何とかやってるようだな?」
「はい!その節はお世話になりました!それで早速なんですが力が溢れてきて制御出来ないとまずい事になりそうなんですが…何とかなりませんか?」
「そうじゃななぁ、鬼人族の力はあまり良く知らないからな…。」
「そうですか…やっぱり…」迷惑掛けるなら出て行こうかと思ってて…エスターが暴走して大変な事になったって言うし…」
「記憶喪失は戻ったのか?」
「いえ…まだ…だけど断片的には…わたし…居ちゃいけない気がするんです…」
「訳有りか…弟子が癇癪起こさなきゃいいが」
「そうなんです…」
しばらくハロルド様と話していると…
「鬼人族がまた攻めてきたみたいだな…どうするんだか…あの弟子は…お嬢さんを探してるかもしれないな…」
「ハロルド様、ビジョンで見せて下さい!」
「分かった……今回は少人数だな?やはりそなたを探してるみたいだが…」
「うっ、うっ、あれは……零兄様…!!!」
「思い出したのか?!雅とやら落ち着け、力が暴走しそうだ」
「また、わたしを…」
雅は零のところまで転移した!




