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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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ハシバミクッキー

 10月も下旬に向かっているから朝と晩は肌寒い日がたまにある。植物や観賞魚とかの管理スケジュールでは冬の準備をするような季節となった。ま、飼育部屋がある俺には無関係なんだけど。


「今日は天気がいいから毛布を干すけど、雪華も干すか?」

「そうしようかな。他のみんなも干すの?」

「うん。羽毛布団はまだ先みたいだけど、毛布はいつでも使えるようにってね」

「そうだね」

 朝食後、父さんと一緒に庭に仮設の干し台を設置して家族全員の毛布を干すことになった。妹弟達のはキャラが描かれているんだけど、洗濯回数が多い彩夏のはわかりづらくなっている。昨日、両親側は寝具売場にも寄ったらしいんだけど同じキャラの毛布は無かったらしい。次もキャラ毛布にするのかな?


「今日のお昼は昨日の物産展で買ったラーメンにするの?」

「おう!念の為に鶏油をこれから作ることにする。ハズレの場合に備えてね」

「あー。たまにあるよね」

 雪華とそんな会話をしながら鶏皮を揚げていく。ネギ油やニンニク油もいいんだけど、これから作るラーメンは鶏ガラスープだから鶏油を追加すれば旨味が増すと思うんだよね。


 愛美「きのうのドングリはたべないの?」

「そうだなぁ。お昼ご飯を食べ終わったらクッキーを作ってあげるから、おやつの時間に食べようか」

「わーい」

 鶏皮の香ばしいニオイがダイニングあたりまで漂いはじめた頃、愛美が俺のズボンをクイクイしてきてハシバミは食べないのか聞いてきたから昼飯後にクッキーにしてあげることにした。


「う〜ん?」

 母さん「どうしたの?」

「ラーメンスープを味見してみたんだけどさ、これが本当にお店で出ているのかと思ってさ」

「どれ。わたしも味見していい?」

「はいよ」

 小皿にスープを入れて母さんに渡す。

「う〜ん?」

「だろ?そういう反応になるよな」

 雪華「ひろ君、あたしもいい?」

「あいよ」

 雪華にもスープを小皿に入れて渡す。

「う〜ん?」

「三人共同じ反応で笑ってしまうけど。店でもこの味で繁盛しているのかね?」

 雪華「お湯の量とかは作り方通りなんだよね?」

「おう!やっぱり鶏油を作っておいて良かったよ。後は揚げネギも作っておくか」

「そうね」

 母さんと雪華も加わり昼飯のラーメンは出来上がり。今日は醤油味だから野菜類のトッピングは無しとなっている。鶏油を取るために揚げた鶏皮は軽く醤油とかをかけてからごはんと一緒に食べると美味いんだよな!


 雪華「他にも塩味と味噌味も買ったんだよね?醤油味のスープがコレだと少し不安だね。このラーメンを食べる時は今回の鶏油のように自家製の油を加える必要があるかもね」

「そうだな。美味ければ通販で取り寄せることも考えたけど醤油味は無しだな」

 母さん「そうね。でも、味が違えば変わるかもだし自家製の油を加えるかは味見してからにしましょ」

 腹ぺコ三人衆は辛口評価をしながらラーメンを食べ終わる。スープは微妙だったけど麺は中太麺でとても美味かった。


「雪華はクッキー生地を彩夏と一緒に頼むよ。俺はハシバミを殻から取り出す作業をするから」

「りょーかい」

「生地を型抜きするのは彩夏にやってもらうから、その間にチョコを湯煎で溶かして欲しい」

「ナッツとチョコって合うもんね」

 昼飯を食べ終わり、テレビを見ながら少し食休みをしたらクッキー作りを開始する。


「あやちゃーん。クッキー作りするから手伝ってくれるー?」

「やるー」

 キッチンにトコトコ来た彩夏に子供用エプロンを渡す。子供用料理番組では頭に三角巾をするけど自宅用だし、彩夏は女の子としては短髪の部類だから不要。

 雪華「彩夏ちゃん待って。エプロンの結び目が縦になっているから直してあげるね」

「ありがとー」

 結び目を直して雪華と彩夏はリビングのテーブルへと向かっていったから、俺はダイニングテーブルでペンチを使ってハシバミの殻を割っていく。


 母さん「全部は使わないの?」

「実は小さいけどナッツ類だからさ、食べ過ぎは良くないからね」

「そうね」

「軽く炒ったやつを食べてみる?こっちの青い皿のがそうだよ」

「それじゃあ、少しだけ」

「少しだけのつもりが手がとまらない!なんてことになるなよ?」

「うっ。すぐに否定出来ないわね」

 そんな会話をしていると、生地作りが終わった雪華がキッチンにやって来た。これからチョコを湯煎で溶かす作業をするみたいだから、母さんが彩夏の様子を見てくれることになった。


 家庭教師に来た彩陽姉さんがダイニングやリビングに漂う甘いニオイに目が輝いたけど、作った数は少ないから勉強の合間の小休憩分しかないのを先に伝えておく。

 そんな顔をされても自宅に持ち帰る分もありません!

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