来週からは中間テスト
鳳来「内宮も今年は何もやらないって事でいいのよね?」
「皆がやらないなら俺もやらないよ」
「了解よ」
今年の文化祭はクラスとしての出展はしないことになった。だから、出展で参加するには1年の俺達のように有志のグループでやればいいこととなった。文化祭の参加は自由になったけど登校はしなくてはいけない、欠席扱いになるからな。
ちなみに自由参加は進学、就職、起業で忙しい3年のみで進学クラスは特別授業があり、一般クラスも図書室が開放されるから自習室とあわせて勉強出来る体制となっている。もちろん、文化祭を見学側で参加するのもアリだ!
雪華「文化祭は一緒に色々と見て回る?」
「おう!1年も2年も飲食で俺は調理責任者だったから詳しい出展は見てないからさ、最後くらいは全体を見て回りたい気持ちはあったから」
「そうだね。講堂のお笑いライブしか見てないもんね」
「ただなあ、俺が隣にいるとはいえ雪華に声をかけてくる野郎どもがいそうで気が抜けないぜ」
「もし、腕を掴まれたりしたら新しく習った投げ技を披露しちゃおうかな♪」
「おヤメになって。流石にそれは暴行になっちゃうからね」
「はーい」
そんな残念そうな返事しないの!
放課後となり、自宅近くのスーパーに雪華と一緒に来た。
「今年はぶどうの食べ放題に行かないの?」
「それがさ、ぶどうを使ったスイーツの食べ放題はあるんだけど果物のぶどうの食べ放題は無いみたい」
「ざんねーん」
「食べ放題では無いけど、取り寄せたりして色々な種類のぶどうを食べようと考えている」
「それはそれで楽しみだね」
「カツオは赤身だから双子ちゃんは食べられないよね?」
「そうなんだけど、脂がのった戻りカツオを見たら食べたくなってさ」
これよりも脂がのったトロカツオと呼ばれるものもあるけど、これはスーパーでは無く商店街の魚屋の大将に頼んだほうがいいからな。
「双子ちゃんの刺身はどうするの?」
「ブリと真鯛にする予定」
「いいね!でも、サンマや他の旬の魚も食べたいな」
「それなら魚屋の大将に頼んどくか。一尾丸ごと買っても俺が捌けばいいし」
そんな会話をしながら青果コーナーに戻る。カツオと一緒に食べる玉ねぎやにんにくを買うためだったけど、味噌汁の具で豆腐となめこを食べたいとのことで購入する。
精肉売場で踊っている幼児を見て笑いながら冷凍品売場に行くけど残念ながら割引は無かったから買い物は終了。
『筋子はどうする?』
「頼もうかな。いくらの醤油漬けも作りたいし」
『あいよ!手に入ったら連絡するぜ』
スーパーを出たら魚屋の大将に電話して防波堤では釣れないような旬の魚介類を仕入れられないか連絡しておいた。予算は伝えたから、それで見繕ってくれるだろう。
「何だって?」
「土日は市場が休みだから月曜以降になるって」
「なるほどね。ところで、あたし達の土日はどうする?」
「専門学校の推薦入試で高校は出席扱いだったけど授業は欠席したからな。テスト勉強をするけど、えんどう豆の種まきはする予定だよ」
「なるほどね」
大将との通話を終えたら恋人繋ぎで雪華と会話をしながら家路につく。
母さん「旬の根菜類はどうだった?」
「あったけど出始めだから少し値段が高めだった。揚げ物にする予定だから、冷凍のエビとかが割引の日まで待ってもいいかもな」
「そうなのね」
「それと、今月下旬にあるイべントの飾り用の大型カボチャが顔入りで店内入口にあるから愛美と朝輝を連れての買い物はヤメたほうがいいな」
「あー」
「肝心の食べる方のカボチャは切り売りで丸ごと1個は無かったから、店員さんに買いたい場合は伝える必要があるかもな」
刺身を冷蔵庫に入れながら母さんと情報交換をしておく。
「ひろ君。日曜に到着するようにきのこの原木を送ったって」
晩飯も食べ終わり、後片付けも終えてリビングで寛いでいると雪華から原木が送られてくると報告を受けた。きのこの種類は原木に札があるからお楽しみにとの事らしい。
「それと少しの松茸を送ったけどそれはお裾分けとしてだからお金は不要だって」
「とは言われても松茸は高価だからな、原木代と一緒にある程度上乗せして振り込みしておくよ」
「別にいいのに」
「ダメダメ。危険な大型動物はいないみたいだけど、野生動物は多いんだろ?もし聞かれたら危険はあるんだからそのお金って伝えといて」
「ありがとね」
雪華と結婚すれば俺にとっても親戚関係になるからな。あわよくば保有している山で色々と採集させてもらえないか、という打算もあるんだよね。




