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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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夏休みの釣り倶楽部 その4

「9月のハゼパだけどさ、今年はどうする?」

「う〜ん。それぞれ進学、就職、起業とかが本格的に始動するだろ?パーティは無理でもハゼ釣りしたい人で個別に行ってもいいかなと思っている」

「確かにね。土曜日にパーティするけど全員参加は今回が最後かもね」

「卒業式が終わった後に卒業パーティをやればいいんでないかい?」

「それもそっかー」

 今日は夏休み最後の釣り倶楽部。俺は投げ釣りの置き竿で岸壁採集中に鳳来さんが今後について聞いてきた。

「釣り倶楽部だけでハゼパするのはアリかもねー」

「仲間ハズレって意味じゃなくてさ、烏野さんは厳しいんじゃないの?」

「うちらが烏野っちに合わせればいいじゃん」

「ま、その辺は9月の俺達に任せるとするか」

「あはは。何それ」

 そんな最中に鳳来さんの竿にアタリがあったらしく戻っていった。


「雪華見ろよ!白い体色のタツノオトシゴが採集出来たぜ!」

 鳳来さんが戻っていった後、岸壁採集で海藻をガサっていた網を引き上げると小魚と共にタツノオトシゴが入っていた!ウヒョー。

「ひろ君は平常運転で安心するよ」

「釣りをしたい人もパーティをしたい人も無下にはしないから」

「お願いね」


 雪華にタツノオトシゴが採れたのを報告していたら「タツノオトシゴなんて水族館でしか見た事なーい」とワラワラと集まってきたからプラケースに入れて見せてあげることした。

 笹嶋「内宮君、コレ飼うの?」

「うん。普通の体色は茶色に近いんだけど、この個体は白いだろ?珍しいからね」

 鳳来「でも、タツノオトシゴなんて飼うの難しいんじゃないの?」

「普通ならね。俺ん家は普通じゃないから飼育難易度は低いんだ。それに繁殖もさせているからね」

 鳳来「魚を持ち帰っているから飼っているのは知っているけど、まさか繁殖までとはねぇ」


 明槻「何だかすごいね」

 烏野「でも納得かも。内宮君の親戚の彼氏もクラゲ飼育しているし」

 明槻「ほほう?ところで大学に通うようになったら同棲するの?」

 烏野「やだ、もう、千奈津ちゃんてば!エッチなんだから!」

 明槻「痛(い)った!そんなに背中を強く叩かないでよ」

 明槻さんと烏野さんはドツキ漫才の練習でもしてるのかな?楽しそうで何よりだな。

 雪華「ひろ君が何を考えているのか知らないけど違うってのはわかるよ……」


 さて、釣りのほうはと言えば好調。“絶”がつかないのはアジやイワシとかのサビキ狙いでは無いから数釣りが出来ていないからだな。

 笹嶋「内宮君、カワハギとは少し違う魚が釣れたよ?歯があるし」

「これはニザダイだね。内臓が大きいから臭味が出ないように活け締めして内臓処理しちゃうよ。刺身の場合は、にんにく醤油で食べると美味いよ」

「へー。それは楽しみかも」


 鳳来「内宮ごめん。アイゴが釣れたから毒ビレの処理をお願いしてもいい?」

「あいよ」


 烏野「内宮君、珍しくブダイが釣れました」

「ごめん、ちょっと良く見せて。 これはアオブダイで毒魚だからリリースして」

「え?そうなんですか?」

「ブダイのオスも青くなるけど見分ける箇所があってね。それを確認するとブダイじゃないから食べちゃダメ」

「やっぱり詳しい人と一緒じゃないとダメですね」

「そうだね。似た見た目の毒魚もいるから、知らない魚の場合は持ち帰らないのが一番だよ」

「きのこと似てますね」

「そうだね」


 雪華「ひろ君、千奈津ちゃんがすごく珍しいのを釣り上げたよ」

「何だって?」

 明槻「あはは。じゃーん!カップ麺の空き容器だよ。まさかこんな漫画みたいな展開になるとは思わなかったわ」

「スゲー。こんな事ってあるんだな」

 残念ながら穴あきだったからハゼとか巣穴にするような魚はいなかったのは残念だ。


 烏野「ここは長靴やビーチサンダルのほうが漫画らしいよね」

 笹嶋「でも、それって、ちょっと気持ち悪いよね」

 鳳来「おヤメになって。そういうホラー系は苦手なのよ」

 笹嶋「ごめーん」


 鳳来「内宮さ、養殖アワビってこの辺で買えるかな?」

「悪いけど、知らないなあ。駅前にもそういった店は無いし。別の防波堤の最寄り駅なら売っているから事前に教えてくれたらそっちにしたのに」

「そうだったんだ。残念だけど諦めるよ」

「鮮直市場に無いかな?それか商店街の魚屋に取り寄せてもらうとかは?」

「釣りのついで、でいいって言うからさ」

「それなら今度は養殖アワビを売っている駅の防波堤に行こうか」

「ありがとう。頼むわ」

 釣り場の防波堤から駅に向かう途中で鳳来さんから養殖アワビについて聞かれた。鳳来さんは駅前に鮮魚店がある場合、サザエをお土産で買うことがあるけど今日はアワビですか。以前の俺や雪華と同様に何かに影響を受けたのかな?


 母さん「今日はマダイを釣ってきたのね」

「似ているけどこれはチ(・)ダ(・)イ(・)。防波堤からだと珍しいんだよ」

「そうなのね」

 最寄り駅で解散したら帰宅して釣果を母さんに報告。俺が釣ったチダイは寝かせて刺身で食べる予定で、今日は雪華が釣ったウメイロでございます。

 土曜日にパーティがあるから、今日の蔵持先生への献上する魚はありません。

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