来客の多い一日
彩夏「おにいちゃん、今日のお昼ごはんなーに?」
「そうめんです」
「そうめんかー。おねえちゃんが作るの?」
「お兄ちゃんが作るから普通のそうめんです」
「そっかー」
「庭に薬味を一緒に取りに行く?」
「行く!」
朝食を食べ終えた俺と雪華、それと彩夏は勉強中。なんだけど、もうすぐ昼飯の時間になるからか気になる様子。
尚、父さんと母さんは愛美と朝輝と一緒に出かけていて夕方頃に帰ってくる予定だ。
それぞれ自室に勉強道具を置いたら庭の家庭菜園区画へとやってきた。
雪華「ネギはどっちにする?」
「今日は万能ネギで。それと青しそも収穫してくれるか?それと花の穂も一緒に頼むよ」
「花の穂を収穫して平気なの?来年用のタネは大丈夫なの?」
「来年用の分はもう地面に落ちてるから平気だよ。これらは薬味用の青しそだからな」
「なるほどね」
「あやちゃんはトマトはどっち食べたい?」
「黄色の大きいトマトがいいな」
「了解だ」
薬味では無いけど、トマトも一緒に食べることにする。
「それじゃ、ここをハサミで切って」
「うん!」
収穫適期のトマトを収穫したら今度はキュウリを収穫してっと。
「ミョウガはあやちゃんが収穫しようか」
「うん! あれ?お花が咲いてるよ?」
「ミョウガはね、蕾の部分を食べるんだよ」
「そうだったんだ。キレイだね」
「そうだね」
ミョウガは1個だけ収穫してっと。
「オクラはいいの?」
「オクラはかつお節や納豆と一緒に食べる白ご飯派だからさ」
「あ、そういう事ならあたしも白ご飯派だわ」
「あやちゃんはお昼過ぎからどうするの?」
「今日は英語のお勉強の日だから、どこにも行かないよ」
「そうか、それじゃあ、それまでお兄ちゃん達と一緒にゲームで遊ぼうか」
「いいの?」
「もちろんだよ、な雪華」
「うん。三人で遊ぼうね」
「やったー」
「インターホンが鳴ったからちょっくら出てくるわ」
「うん。それじゃ、彩夏ちゃん休憩しようか。何か飲む?」
「梅シロップがいいな」
「何で薄める?」
「ソーダがいいな」
雪華と彩夏の会話を聞きながらダイニングにあるモニターへと向かう。彩陽姉さんはまだ来る時間じゃないんだけどな。
「支社長すみません。両親は出かけていて不在なんですよ」
「おや、そうでしたか」
「一番下の双子が来年小学校に入学するので、色々と下見に行ってまして」
「ああ、なるほど。今日はイサキ釣りに行ってきてね」
「こちら、お土産です」
「すごいですね。好釣だったんですね」
「ええ。一時期、入れ食い状態の時がありましたから」
「良かったですね!」
「それと、こちらはいつもの飼育用にどうぞ」
「いつもすみません」
「いやいや、我々にとっては外道ですから」
「まあ、外道でも嬉しい誤算はありますけどね」
「ははは。そうだな」
「ところで、近々あるパーティーには出席なさるのですか?」
「はい。体調に問題無ければ出席させていただきます」
「そうですか。もし何かあればサポートしますので遠慮なく秘書課の者にお伝え下さい」
「わかりました」
「それでは、失礼するよ」
「失礼しますね」
「おにいちゃん、お客さんは?」
「お父さんの会社の支社長さんだったよ。イサキを貰ったんだ」
雪華「イサキ美味しいから嬉しいね。今日食べるの?」
「今日は猪カツだよ。彩陽姉さんが彩夏の家庭教師に来るからね」
「猪カツかー。くはー、楽しみー。で、そっちは?」
「また、飼育用にって。多分だけどサクラダイやハナダイの仲間だと思うんだよねー。薬浴させてくるわ」
「はーい。彩夏ちゃん、ゲームの続きしようか」
「うん!」
貰った魚の薬浴を開始して、遊びに参加しようと思ったら再びインターホンが鳴ったから出てみると両親と双子、それと彩陽姉さんだった。
「勉強机やランドセルはどうだった?」
母さん「今日は価格とかを見に行っただけだからね。現役小学生のあやちゃんの意見も聞きたいからね」
「それは重要だな」
「後々のことを考えると、広也の意見も聞きたいから購入する時は頼むわね」
「おう!」
彩夏が英語の勉強を開始したから、俺と母さんで猪カツの準備をすすめていく。
もうすぐ英語の勉強も終わるから猪カツを揚げているとまたインターホンが鳴ったから母さんが対応したんだけど、お嬢様のご両親だったみたいだ。先日の林間学校のお礼を改めて言いに来てくれたみたいだ。ちょっと高級なお礼のアイスを持って。多分だけど取り寄せたんだろうな、この辺では販売されていないから。
しっかし、今日は来客が多かった一日だったな、と猪カツを食べながら思うのであった。
そうそう、彩陽姉さんてばご飯を4杯食べて帰っていったよ。




