夏休み最初の釣り倶楽部
8月最初の水曜日。
7月にあった夏休み最初の水曜日は内宮班女子組でショッピングモールでの買い物があった。ただ、下津木さんは予定があったらしく不参加だったみたいだけど。ショッピングモールに行く時にナンパ野郎が近づいてこないか心配したけど、結局その心配は無用だった。まあ、総勢7人でウロウロしていたら声もかけづらいのかな?と思ったよ。
尚、その日の夜に雪華の水着姿を見せてもらったんだけど、今回購入してきたのは白のビキニタイプ。白って透けないのかな?と心配になったけど、ビキニタイプなら痣の関係で俺の前でしか身に着けないと思うから安心する。
さて、今日の水曜日は釣り倶楽部で防波堤へとやってきた。メインはサビキ釣りの予定だけどみんなには一応、カマスの仕掛けも持参してもらっている。
鳳来「あの黒っぽいのってメジナの幼魚かな?」
「釣り上げてみないとわからないけど、スズメダイの場合は狙いたいな」
スズメダイの種類は多種多様。海水魚店で販売されているルリスズメやイソギンチャクと一緒に暮らすクマノミもスズメダイの仲間になる。磯場にはルリスズメに似たソラスズメもこの時期は採集可能なんだよね。
ただ、防波堤で釣れるスズメダイとして大型の種類は食べると美味いんだよねー。
雪華「アジが好調だね」
「だな。数は少ないけど美味しい種類も釣れているからな」
「毒魚も釣れているから注意が必要だけどね」
俺達は防波堤の先端付近の潮通しのいい場所で釣りが出来ている。日中はかなり暑くなっているから夜釣りをする人達が多いのも影響しているのかもな。
現在、俺と雪華はビーチパラソルの下で休憩中。今日来た防波堤は日陰の部分が無いからビーチパラソルを持参して、そこで水分補給を含めた休憩をしてもらっている。クーラーボックスの上に座れば平気だしね。
雪華「ひろ君、枯れ葉がフヨフヨしてるよ」
「ん? あれはツバメウオの仲間かもな」
「採集して飼育する?」
「ツバメウオはヒレがすごく大きくなる体高がある種類だからな。飼育しないよ」
「確かにそうだね」
ヒレばかりが大きくなるから、飼育出来なくなった場合は食べる事が出来ないからな。ただ、アカククリの幼魚は面白い体型と体色だから飼育したい気持ちはあるんだよなー。
雪華「今日は蔵持先生の分はどうするの?」
「アジだけでいいだろ、お裾分けなんだから。ウチの分の美味い魚はいくらあってもいいですからね」
「お主も悪よのぉ」
「今日以外で釣れた場合にあげればいいよ」
俺達は一足先に後片付け中なんだけど、へルプを求める声が聞こえてきた。
「どした?」
一応、玉網を持って向かうと烏野さんと鳳来さんの竿がしなっていた。
「雪華は鳳来さんの対応を頼む。俺は烏野さんの対応をするから」
「わかった」
「こんな日もあるんだなー」
烏野「これは何て魚なんですか?」
「これはシイラの子供。淡白な白身魚だから、刺身を含めたどんな魚料理にも合う魚だよ」
「それは、いいですね」
雪華「ひろ君、美夜子ちゃんのはアカハタだったよ」
「おお!」
笹嶋「内宮君達も片付けを中断して狙えば?」
「俺達は平気だよ」
笹嶋さんもオオモンハタを釣ったからな、防波堤での大型魚と呼べる種類を釣ってないのは俺と雪華だけだから、心配してくれたみたいだ。
◇◇◇
「ゆきちゃん、何だかゴメンね」
「? 何が?」
「いや、その、うちらサビキを早々にヤメて大型狙いに変更したし、毒魚の処理を内宮まかせにしていたし」
「あー。大型じゃないけど味の良さでは負けてないから平気だよ。それに釣りたいのを釣るのが一番だからね。毒魚の処理はいつもの事じゃん」
「それもそうね」
あたし達がサビキで釣った中にはタカべとウメイロもいるからね、ひろ君はそれらも釣れたから一足先にヤメたんだよね。
◇◇◇
「今日はサビキ釣りだったから、アジになります」
「中々いい型ですね」
「そうですね。この時期は小型が多いですからね」
最寄り駅まで戻ってきた俺達はそれぞれ別れた。そして、俺と雪華は蔵持先生と校門前で待ち合わせをしてアジを渡した。今日は進学クラスは夏期講習中みたいだし、部活動で登校している生徒もいるから出勤している先生が多いみたいだ。お疲れ様です。
帰宅した俺はまず、全部の魚の内臓を取り出す。内臓を取り出したら冷蔵庫の奥側やチルド室に入れたら、今日の分の調理を開始する。今日の晩飯のメインはもちろん刺身。
尚、彩陽姉さんは残業があるから来れませんと連絡がありました。




