夏休み初日
「糠は入れないの?」
「おう!緑竹はアクの少ないたけのこだからな。茹でるだけで平気なんだよ」
「へー」
朝食の後片付けと飼育部屋の作業が終わったら晩飯の緑竹のたけのこの下準備だけしておく。今日はたけのこご飯だからな、楽しみだ!
「三連休にあった周年記念ケーキ販売が終わったけど、売り上げはどうなの?」
「来客は変わらないよ。常連さんが8割のお店だからね」
「なるほどな。でも、連休中だけの限定商品だったろ?定番にして欲しいって言われない?」
「言われる。でも、店長が言うには特別価格だったから定番にするなら値上げだって」
「去年もそうだったからな。期間限定商品になって今年も売られているし」
今年の周年記念を開催した三連休、俺は事務所待機をしなかったからな。何かあれば連絡すると姉御先生には言われたけど連絡は無かったからな。雪華に聞いたら少し行列が出来ただけとの事。ただ、新規さんも多かったみたいだから常連さんになってくれるといいよな。
そんな会話をしながら、雪華を洋菓子店に送っていく。事務所に入ると残念ながら姉御先生はいなかった、最近息子くんに会えてないんだよなー。双子と同じ保育園に入園しているから会える時間も減っているし。俺のことを忘れちゃったんじゃないかと心配になるぜ!
「おにいちゃん、ここ教えて」
「どれどれ。あー、ここはこの前のところが間違えているからだね。ここをもう一度考えてみて」
「うん!」
洋菓子店から帰宅した俺はダイニングテーブルで夏休みの自宅課題をしていると彩夏も宿題をするって言うから一緒にやることにした。
「あやちゃん、休憩しようか。オヤツは何が食べたい?」
「アイスがいいな」
「わかった。この前食べたやつとお兄ちゃんが作ったのどっちがいい?」
「この前のやつ、レモンがいいな」
「了解だ!」
彩夏が選んだやつは贈答品で貰ったアイス。父さんに世話になったって人から送られてきたんだけど、家族構成を知っているから味は2種類だけ。贈答用は多種類の味はあるけど個数は少しだけが普通だけど、どうやら特別に依頼したみたいで家族全員が複数個同じ味が食べられる仕様だった。
「「ただいまー」」
「おかえり」
時間は過ぎて母さんが双子と一緒に保育園から帰宅したから俺と彩夏の勉強もおしまいにする。
朝輝「おにいちゃんはたべないの?」
「お兄ちゃんはお姉ちゃんと一緒に食べるからね」
愛美「そっかー」
なんとなーくだとは思うんだけど、ひとりでご飯を食べるのは寂しいってのは理解出来ているんだろうな、と感じる。
さて、雪華を迎えに行きますかね。
「たけのこご飯も焼きたけのこも美味しいね」
「コールラビとべーコンの炒め物も味わって下さいよ」
「もちろん!」
雪華と一緒に帰宅したら俺達用の晩飯の準備をする。焼きたけのこや炒め物は温かい内に食べたほうが美味しいからね。
「彩陽さんは誘わなくて良かったの?」
「たけのこは売場に陳列されていたほとんどを購入しただろ?バックヤードに在庫がどれ位あるのかわからんけど、買い占めしたら何か言われるかもだしな」
「それは無いと思うけどな」
「それに、たけのこご飯はウチでも大人気だからさ。また食べられるかわからないだろ?まずは俺達が食べておこうと思ってさ」
「なるほどね」
「さてと、明日は鳳来さんとのテナガエビ釣りだから寝るとするか」
「そうだね」
雪華の部屋でライブ動画を見ていたけど眠気が襲ってきたので寝ることにしよう。




