釣りの翌日の日曜
「梅雨明け近いのかな?」
「また梅雨前線が南下してくるみたいだから、まだ先みたいだよ。週間予報でも晴れマーク無いし」
「そうなんだー」
「よし!野菜の収穫終わり!部屋に戻ろうぜ」
「うん!」
今日の昼飯はざるラーメン。先日は肌寒かったのに今日は少し蒸し暑いからね。
「雪華はつけダレは何にする?醤油と味噌とごまダレがあるけど」
「じゃあ、醤油で」
「了解」
収穫してきた野菜と薬味をリビングのテーブルに並べてっと。
彩夏「そうめんじゃないんだね」
「そうめんやひやむぎは夏休みになったら、たくさん食べられるよ」
「あきない程度におねがいね」
「それは約束出来ませんなー」
「あははー」
昼飯のざるラーメンを食べ終わったら俺と雪華は明日からのテスト勉強を開始する。
今日の彩夏は英語のお勉強が無いから友達と遊びに出かけていった。
「俺は明日の科目をやるけど、雪華は?」
「あたしは火曜の科目にする。ちょっと苦手な科目だから復習しておきたいんだ」
「わかった」
「おっじゃましまーす」
別々に、だけど休憩しながら勉強を続けていると彩陽姉さんがウチに来た。
時計を見ると夕方になっていたから、今日の俺の勉強はおしまい。さて、晩飯の準備をしますかね!
雪華「ひろ君、あたしはキリのいいところまでもう少しだけ自室で勉強するね」
「わかった」
2階に上がっていく雪華を見送り、キッチンへと向かう。
「彩陽姉さんはその服装で披露宴に出席したの?」
「まさかー。一旦帰って着替えてきたよ」
「そらそうか。で、上司の結婚式はどうだったの?」
「あれは近いうちに離婚するわね!出席した女子社員全員が感じたわね」
「そうなんだ。何やら面白いことになりそうだね」
「もしかしたら2次会はその話題で盛り上がるかもね!続報があれば教えるよ」
「よろしく頼みまーす」
彩夏「あれ先生?今日はお勉強が無いって聞いたから遊びに行っちゃった」
「今日は晩ご飯を食べに来ただけだからいいんだよ」
「よかったー」
晩飯の準備を進めていると彩夏が帰ってきて、彩陽姉さんがいたから勉強をサボったと思ったらしい。
「彩陽姉さん、刺身とあら汁以外で食べたい魚料理ある?」
「う〜ん。その魚に合った料理なら何でもいいよ」
「んも〜、彩陽ちゃんてば、何でもいいはお母さん困っちゃうわ」
「あのさ、お母さんの真似するのヤメテくんない?」
「あはははは」
「晩ご飯が出来たよー」
彩陽「待ってました!」
母さんと雪華にも手伝ってもらい、晩飯が完成する。種類と匹数は多かったけど昨日釣ってきた魚は全部使い切った。
彩陽「刺身の盛り合わせと茶碗蒸しとお味噌汁とは定食みたいだね」
「まあね。2次会を欠席してもらってこっちに来てもらっただろ?魚種には自信があるからさ」
「高級和食料理屋さんでも提供される魚と聞けばこっちに来るって」
「やっぱりそれだけじゃ申し訳無いからさ、豪華定食にしました。食後には自家製プリンもありますよ」
「ありがたく、いただきます」
彩陽「いやー、美味しかった。炙りのお刺身まであって大満足だよ」
「それじゃ、食後のプリン食べる?」
「食べるー」
「カラメルは多めのでいい?」
「多めでお願いしやす」
「はいよ」
「あやちゃん達のプリンはどうする?」
「普通のカラメル多めで」
「あみもー」
「ぼくもー」
「わかった。待っていてね」
冷蔵庫からプリンを持ってリビングに戻る。父さんと母さんにも持っていく。
「はい、彩陽姉さんには特別製ね。カラメルには庭で栽培しているハスカップを使用しているから少し酸味があるカラメルとなっております。苦手なら普通のにするから」
「へー」
カラメル部分をひと口食べたらニマっとした顔をして「んまーい」と叫んだよ。
彩陽「広也君さ、これ、また食べられるの?」
「悪いけど、もう収穫出来無いから無理だね」
「そうなんだ」
「生の果実以外の冷凍品だと、なーんか味に違いがあるから今回限りだね。ま、違う種類の果実で作るから楽しみにしてて」
「りょうかーいっす」
食休みした彩陽姉さんは大満足な顔で帰っていったよ。
「雪華はこの後も勉強するのか?」
「今日はもう寝るよ。明日の科目は大丈夫だからね」
「わかった。じゃあ、おやすみ」
「うん。Hyvää yötä」
ナゼか少しだけ寂しそうな顔だったから、腰に手を回して長めにキスをしてから別れる。キスを終えた雪華はいつもの表情に戻っていた。




