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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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晩飯のおかずはクリームシチュー

 テスト前週間に突入した。高校最後の夏休みが迫る中、烏野さんが親戚を紹介してくれると言うので洋菓子店へと向かう。


「初めまして、雪華、石嶺の恋人の内宮といいます」

「初めまして。ま(・)よ(・)ちゃんがバイトを辞める代わりに入りました、親戚の烏野です」

 ほう。同じ烏野姓なんだね。下の名前は不明だけど烏野さんが辞めるのなら問題無いな。男友達なら下の名前で呼ぶのは平気だけど、女子に対しては何か抵抗があるからありがたい。


「雪華ちゃんを迎えに来た時に見てはいたみたいでね、誰?とは聞かれていたんですよ」

「そうなんだね。事務所にも出入りしているから当たり前か」

 洋菓子店の事務所で紹介してくれたけど、姉御先生は不在だったから反応が見られないのが残念だ。

 顔合わせの挨拶を終えた新入りの烏野さんが店内へと行くのを見送る。

「俺達はテスト前週間になるからバイト禁止期間になるけど、あの子はこれからバイトみたいだけど平気なの?」

「平気ですよ。別の高校に通っているんですけど、テスト期間が違うんですよ」

「そうなんだね」


 洋菓子店の前で烏野さんと別れる。俺のセンサーに反応は無かったから大丈夫だろう。ま、雪華も数回しか一緒に仕事していないみたいだけど平気っぽいし。


 ◇◇◇


 さて、洋菓子店から今度はスーパーに向かう。今日は小雨が降っていて気温も少し低めで梅雨寒ってやつだな。

「雪華シェフ、本日のシチューの具材はどうしますか?」

 今日のおかずは温かいクリームシチューで雪華が作ってくれる。

 雪華が良く作ってくれるシチューは生鮭を使用するけど、今日のクリームシチューは鶏肉を使用した普(・)通(・)のシチューとなっております。

「うーん。ブロッコリーもカリフラワーも売っているけど少しお値段が高めだね」

「でも、シチューには入れたいから両方買っていいよ」

「わかった」

 買い物カートを俺が押しながらカゴの中に具材を入れていく。


「いっぱい買うよね」

「カレーもそうだけど肉と野菜がゴロゴロと入っているのがウチ流だからな」

「今日はジャガイモも買うんだね」

「ジャガイモはこの時期、芽が出やすいから使用する時に購入したほうがいいからな」

「そうだね。あとは鶏のモモ肉とマカロニを買えば終わりかな」

「マッシュルームも買おうぜ!あとは牛乳も一応買っておこう」

「了解」

 そんな会話をしながら雪華と並んで店内を歩いていく。


「ひろ君のカバンはあたしが背負うね」

「悪いな」

 セルフレジで会計を済ませたらサッカー台がある場所で帰宅する為の準備をする。小雨が降っているから片手は傘を持つ必要があるから雪華が俺のカバンを背負ってくれる。俺のはリュックだし科目書やノートは当日分しか無いから軽いから雪華の負担にはならない。


「「ただいまー」」

「「「おかえりなさーい」」」

 玄関に妹弟とキューちゃんが出迎えてくれるいつもの光景の後、食材をキッチンへと運んでから自室に行き部屋着に着替えたら、カバンを拭いて乾かしておく。


「ひろ君ごめん。シャワーを浴びさせてもらうね。ちょっと冷えちゃって」

「大丈夫か?湯船に入ってもいいぞ。お湯張りボタンを押すか?」

「心配してくれてありがと。でもシャワーだけで平気だから」

「わかった。野菜と鶏肉の下処理はしておくから、ゆっくり温まってね」

「うん!」

 父さんが帰宅する時間では無いけど念の為に脱衣所のドアに〈雪華入浴中〉の札をかけておく。


 彩夏「おにいちゃん、今日のおかずはな〜に?」

「今日はお姉ちゃんが作るクリームシチューだよ」

「やったー」

「「やったー」」

 彩夏との話しを聞いていたらしい愛美と朝輝も喜んでいるのはいいけど、キューちゃんを持ち上げてクルクルするのはヤメテあげて?目を回しちゃうからー。


 鶏肉を一口大に切り、塩こしょうを全体にふっていると脱衣所からブオーとドライヤーの音がしてきたから、どうやら髪も洗ったみたいだ。こりゃ色っぽい姿が見られるぞ?うへへ。


「ひろ君ありがとー」

「温まった?野菜と鶏肉の下処理はしておいたからあとはお願いしますよ、シェフ!」

「まかせなさい」

 シャワーを終えた雪華に調理を交代して俺は妹弟達と一緒にテレビを見る。雪華からへルプ要請が出ればすぐに手伝うけどな。


「あやちゃん、お母さんにご飯出来たよーって伝えてくれる?」

「はーい」

「ぼくもいくー」

「あみもー」

 3人でバタバタと母さんの仕事部屋へと向かっていく。母さんには「そろそろ出来るよ」と伝えておいたから妹弟達が行っても大丈夫だろう。


 母さん「今日は肌寒いから美味しいわね。今日は鮭のシチューじゃないのね」

「雨じゃなければ今度釣りに行くからさ、魚料理より肉料理のほうがいいかなって」

「なるほどね」

 朝輝「シチューのおかわりある?」

 雪華「あるよ。お皿ちょうだい」

 朝輝「はい」

 母さん「今日はあっくん良く食べるね」

 朝輝「うん!おいしいから」

 雪華が持ってきた朝輝のシチュー皿にはブロッコリーが多め。朝輝はブロッコリーが好きなのを雪華は知っているから多く入れてくれたみたいだ。朝輝も喜んでいるし、よきよき。


 父さんも帰宅して晩飯を食べると、母さんと同じように肌寒いから美味しいと言っていた。作る量を多めにしたから翌朝の分もあるかと思っていたけど鍋はからっぽになったから洗っておいた。

 明日の朝食は味噌汁になるのであった。

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