梅雨入りまでにやる事
雪華と一緒にスーパーへとやってきた。
俺は海釣りはするけど渓流釣りはしない。だから渓流魚は買って食べるのみだ。
「養殖のアユが売り始めたね」
「だな。ただ、ヤマメやイワナは商店街の大将の店じゃないと買えないのが残念だよな」
これからの時期は大将の店では店頭で焼き鳥の炭火焼き販売をする。商店街には肉屋が無いから結構人気なんだよね。渓流魚を買うと焼き鳥の宣伝を兼ねて炭火で塩焼きにしてくれるんだよね。
「ひろ君、ドリアンが売られているよ」
「珍しいな。だけどな〜、あのニオイがな〜、近所から異臭で通報されるかもだしな〜」
「あはは。値段じゃなくてニオイのほうが気になるんだね」
「味は間違いないからさ、あのニオイさえ乗り切れるのならこの金額は出せるよ」
「なるほどね」
「だから双璧をなすマンゴスチンを買って帰ろう。冷凍のだけど」
「冷凍のマンゴスチンも売っているんだね。それと、さくらんぼも買おうよ」
「はいよ」
マンゴスチンは飼育部屋で栽培しているから生の果実を食べるのが可能。ただ、食べるのは夏休み頃になる予定だ。
さて、果物も買ったけど今日の目当ては青梅。そして梅シロップを作るのに必要な氷砂糖も購入して帰宅する。俺が買うと特設コーナーにあるものが全部無くなるから売場担当の店員さんにお願いしてバックヤードから持ってきてもらった。
これからは完熟梅も出始めるから、この特設コーナーは梅干し作り用に変更されるかもな。
「毎年感じる事になったけど生の梅ってさ、いい香りするよね。何とも言えない美味しそうな」
「だよな。青梅はもちろんだけど、完熟梅も生食はよろしくないけどな」
帰宅したらダイニングテーブルで梅シロップ作りを雪華と一緒にする。
「雪華さ、来年も作る量増やすの?」
「En tiedä」
雪華と同居を始めた年は家族で飲んでも11月位まで飲めるいつもの量を作ったんだけど雪華がとても気に入って夏休みが終わる頃には無くなってしまった。
去年は雪華が増やして欲しいと頼んできたから作る量を増やしたし、雪華専用って事で雪華の部屋にも置いておいたけど10月頃には全部無くなってしまった。
そして今年も新しく瓶も購入して作る量も増やした。母さんも「増えたわねえ〜」と呆れられたけどヤメなさいとは言われない。ま、母さんも好きで飲んでいるからな。
「じゃあ、この3瓶は雪華の分な。後は玄関脇の小部屋に置いておくから」
「はーい」
小部屋に瓶を置いてきたら今度は新生姜を使った生姜シロップの作製に移る。新生姜を使ったシロップは今の時期だけ、だけど生姜は通年販売されているから1瓶だけ。
「今月末頃からは赤紫蘇を使ったジュース作りもやるんだよね」
「おう!自家製ジュース作り季節の到来だぜ」
「楽しみだね」
梅シロップ作りが終わったら家庭菜園の作業。先日雪華と一緒にホームセンターに行ったけど苗はまだ購入していない。今日の植え付け作業はタネから育てた苗になる。
「この辺には植えないの?」
「そこは去年ウリ類を植えたから連作になるからナス科を植える予定だ」
「なるほどね。でも、ハヤトウリは去年と同じ場所だよね」
「メロンやスイカとかの一部ウリ類は地這いにしているけど他は支柱だろ?」
「うん」
「ハヤトウリは棚での栽培だろ?連作を気にして別の場所に育てた場合、棚が邪魔になるからさ。棚の設置しやすい、あの場所が育てやすいんだよ」
「確かに」
「よーし!植え終わった。後はホースで水やりして終わりだな」
液肥は根が定着してからあげる。
「豆類はそろそろ終わりだね」
「今年は長く収穫出来たからな。収穫始めの頃は肌寒い日があったからかもしれないな」
絹さやはもう撤去した。スナップエンドウはまだ収穫出来ているけど、新しく花は咲いていないからもうダメ。
梅雨入りまでにやらないといけない事が多いけど、楽しいぜ!




