振替休日の翌日
鳳来「昨日、あの後アカニシ貝を食べたけど美味しかったわよ」
「それは良かった」
「お父さん達もビールがすすむと喜んでいたよ」
「何の料理にして食べたの?」
「バター炒めにしたわ」
「いいね!」
今日は振替休日の翌日。登校した鳳来さんから昨日採取したアカニシ貝を早速食べたと聞かされた。それと、今日から俺と雪華は夏服に変更した。
鳳来「ところでさ、内宮もあの貝殻は捨ててるの?」
「捨てるのもあれば再利用するのもあるね」
「再利用?」
「ヤドカリを飼育しているからさ、その貝殻にしているんだよ」
「あー。なるほどね」
そんな会話をしていたら笹嶋さんも桃瀬さんと一緒に教室に入ってきて、再びアカニシ貝の食べ方の話題になるのだった。
烏野「内宮君、相談があるのですが」
「珍しいね。どしたの?」
「真広君のところのタコクラゲがそろそろ寿命らしいんです。新しいタコクラゲって採集出来ますか?」
「岸壁採集で採集出来るのはまだ先になるね。状態が不明だけど、一旦飼育しない期間があるかもね」
「そうなんですね」
「夏休みが始まる頃には採集出来るようになるから、それまで我慢してほしい」
「わかりました」
帰りのHRで近くある芸術鑑賞会、俺達3年にとっては音楽鑑賞会の説明があった。そのHR終了後烏野さんから相談を聞くこととなった。
どうやら、烏野さんの話しによると真広の家でおうちデートをする時はクラゲを見るのを楽しみにしていたようだ。それで寿命が近いと知り、俺に相談したみたいだな。
「帰りにホームセンターに寄るなんて珍しいね」
「これから植え付ける予定の苗を見たいからさ」
「なるほどね」
「それと、今度ショッピングモールデートするけど学校帰りのホームセンターデートもたまにはいいだろ」
「まあねー」
そんな会話をしながら店外売場を見て回る。
「ひろ君、いい感じのピーマンの苗が売られているよ」
「ピーマンは栽培している本数は少ないけどタネから育てているんだよ」
「そうなの?」
「愛美や朝輝も食べられる苦味の少ない品種なんだよ。それに秋まで実らせた赤い完熟ピーマンも糖度が高くて美味しいからね」
「なるほどね」
「その代わりナスはここの接ぎ木苗をいつも購入しているんだよ」
「そうなのね」
購入予定の種類と苗の状態、それと価格を確認していく。次に店内にあるペットコーナーを見て回っていると、夏休みに向けたカブトやクワガタ関連の特設コーナーが出来ていた。ま、ここで購入することはないけどな。
「「ただいまー」」
「「「おかえりなさーい」」」
「おかえりー」
「おや、彩陽姉さん来てたんですね。彩夏の家庭教師ですか?」
「いやー、夕飯作るの面倒臭くてさ、凪咲さんに連絡したら食べにおいでって言われたから、お言葉に甘えて来ちゃいました」
「なるほど」
2階に上がる前にリビングに顔を出して帰宅した挨拶をすると彩陽姉さんがいた。今日は彩夏の家庭教師では無く、ただ食べに来ただけみたいだな。
彩陽「それにしてもこのキューちゃんは賢いね。驚いたよ」
「文鳥みたいに手乗りで遊んであげているからか、賢さが高いような気がするんだよね」
「そういう事もあるんだね」
「ひろ君、ちょっとあたしの部屋に来てくれる?」
「ん?どした?」
2階に上がると雪華が自室に来るように誘ってきた。なんじゃらほいと思って部屋に入るとクローゼットから高校の夏制服を取り出した。
「ジャーン!新しい高校の夏制服だよ」
「ん?どこか汚れたり、サイズが違ったりしたのか?」
「ふっふっふ。これはね、お楽しみ用だよ。つまりは在学中には出来なかった、ア〜ンなことをする為に購入したってわけ!サイズも少し大きめなのを購入したからね♡」
な、な、なんちゅう事を考えてるんだ、最高かよ!
「あの雪華さん、冬服のほうは?」
「秋の衣替えシーズンに購入予定よ!在学中じゃないと制服は購入出来ないからね」
「雪華さん、あなた最高ですよ!」
「でしょ」
雪華には内緒にしているが俺も数着プレイ用に購入しているのがある。楽しみだぜ!
1階に下りてリビングに行くと彩陽姉さんから「この何分かの間にどうすればそんな気持ち悪い笑顔になるのよ」と呆れられたけどな。
え?晩飯のおかず?今日は豚肩ロースのかたまり肉を使った煮豚でございます。




