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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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調理風景の見学

「今日はテスト終わりの解放感の中、集まってくれてありがとう。今日は説明していた通り、1年の調理見学となります」

 テストも終了した金曜日の放課後、内宮班全員参加で調理室へと来ている。


「それじゃあ、まずは金目鯛を捌くのを見てもらってからそれぞれ見学ってことで」

 そう言いながら金目鯛を一尾ドンッとまな板の上に乗せる。

「金目鯛は輸入の冷凍ものも多いけど値段は高めの高級魚。これは近海で釣られたやつになるね。スーパーで購入する場合は切り身での販売が多いから撮影したい場合はこ(・)っ(・)ち(・)のを撮影していいからね」

 この金目鯛は商店街の魚屋の大将から購入した。大将に高校に届けてくれと頼んだら「マジかよ」って言われたので笑ってしまった。


「今日は三枚おろしにするよ。お頭と中骨は欲しいと言う先生がいるので差し上げます」

「先輩、何に利用するのですか?あら汁の出汁にする位しか思い浮かばないのですが」

「中骨は出汁用で間違いないけど、頭は煮付けにして食べると美味しいよ。例えば目の裏側に少しだけコラーゲンのようにトロッとした部分もあるしね。部位として骨が多いから注意する必要はあるけどね」

「「「「「へえ〜」」」」」

 1年の質問に答えながら一尾を捌き終わる。

「よし、三枚おろし終了。煮付けの場合は骨付きの二枚おろしにしたほうがいいかな」

「あの、先輩。この金目鯛はお刺身にも出来るのですか?」

「もちろん。ただ、今日は天ぷらだけどね。綺麗なまな板と包丁で捌いたから試食で刺身で食べてみる?」

 と、いう訳で1年に刺身で食べてもらう。捌いている時に感じていたけど脂がノってたからな、美味しいと思うぞ。


「よし!じゃあ調理を開始するぞ。まずは男子はキャべツを1枚ずつ洗ってくれ」

「「おう!」」「はい」

「次にトンカツは二度揚げするやつで。それと、金目鯛は全員が希望したけどトンカツではなく、エビフライや鶏の唐揚げを希望した先生もいるから、そっちの対応もするよ」

 舞原「鶏の唐揚げは下味はいいの?」

「ソースで食べるから平気だって」

 舞原「なるほどね」

「野菜の天ぷらは先生によって違うから気をつけてね。これがメモね」

 烏野「はい」

「それと、校長と教頭がマイタケを希望しているけど教頭は白(・)マイタケだから注意してね。揚げると見分けが難しくなるからね」

 烏野「わかりました」

「それじゃ、調理開始するぞ!」

「「「「「おー!」」」」」


「あの先輩、なぜキャべツは一枚ずつ丁寧に洗うのですか?」

「今回購入してきたのは春キャべツでしょ、縦切りにしたのを見てもらえば分かるけど結球の隙間が多いんだよ。その隙間に土汚れがあるからね」

「確かに」

「それと青虫やカタツムリ、ナメクジなんかがいる可能性もあるからね。これは食中毒になるから丁寧にする必要があるんだ」

「なるほどです」


「今日の味噌汁はふ(・)の(・)り(・)にするから。味噌汁にしても赤いまま食べることが出来る紅藻だね。顆粒だしの素で頼むよ」

 笹嶋「了解」


 1年がそれぞれの調理を見ている中、調理終わりが近づく。

「よし!悪いけど職員室に行って配膳出来ると伝えてもらえるかな。校長へは教頭が知らせてくれるから校長室に行く必要は無いからね」

「わかりました。でも、職員室への入室は禁止されていますよね」

「ドアをノックすれば近くの先生が対応してくれるから大丈夫。ここで調理しているのは知られているからね」

「わかりました。では、行ってきます」

 1年の子に完成したのを職員室に知らせに行ってもらった。もしも今後、調理クラブみたいな活動をしたいなら自分達でやる必要があるからな。


「お待たせ。それじゃ食べようか」

「「「「「いただきまーす」」」」」

 先生に説明を求められたから少し遅れて着席する。先に食べていていいよ、と伝えたけど皆待っていてくれた。ありがたいな。

 1年の子達と話していたみたいだけど何を話し合ってたのかな?


 昌史「今回も悪かったな」

「平気だよ。これだけの人数を揚げるなら3人分増える位、ほぼ同じだからな」

 調理室の片隅では昌史の恋人の義妹ちゃんとその友達が食べている。昌史のことだから俺がいない時に皆にも礼を言ってただろうしな。


「あの、先輩、本当に後片付けは先生方に任せて帰っていいのですか?」

「うん。人数が多いから、後片付けもすぐに終わるからって事でね。ただ、君達が調理クラブみたいなことを始めるなら俺達と待遇は違うと思うから頑張ってね」

「現時点ではそこまでは考えていません。調理クラブがあると思っていたので」

「何だかゴメンね」

「いえ。今日はありがとうございました」

 調理室を出た所で1年の子達が俺達にぺコッと頭を下げて帰っていった。


 鳳来「今回みたいな事、またあるのかな?」

「どうだろ。俺達は卒業するから、彼女達がこういった食事会を引き継いでくれたらいいよな」

 鳳来「それはどうかなー」

 俺達もゾロゾロと校門前のバス停へと向かい別れる。

 今回も無事に先生方に提供出来て良かったぜ!

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