テスト週間
「彩陽さんてさ、眞代ちゃんの恋人や明海ちゃんの恋人とも仲が良いの?」
「どうだろ?母方のイトコも多いけど、全員参加で会うのは実家が多かったからなあ。他のイトコは俺の年齢が一番下になるんだけど、俺達が中学に入学する頃には全員参加の集まりは無くなったんだよ、勉学関係でね」
「そうなんだ」
「母さんは少し年の離れた末っ子で両親はもちろんだけど、兄姉からも可愛がられてたみたいでさ、個別の家族では会いに来る事が多かったんだ。知っての通り父さんは母さんと幼馴染だから全員顔見知りだから、会いに来るのに抵抗は無かったみたいだし」
「なるほどね」
「その関係でイトコ同士で遊ぶ機会も多かったから仲が良かったんだよ。ま、彩陽姉さん以上の年齢のイトコは結婚した人もいるから疎遠気味だけどね」
「へえ〜」
「俺はこんな感じだけど、他のイトコ同士の仲は不明だな。実は付き合っている人もいるんだけどね」
「父側のイトコも多いよね」
「だな。だから悪いけど結婚披露宴は大きな会場になると思うから頼むわ」
「結婚式は?」
「雪華が望む感じで平気だよ。両方当日にやる必要は無いから、色々と考えような」
「うん!」
「場合によっては合同披露宴を提案されるかもだけど」
「あはは」
今日からテスト週間だ。そんな月曜の登校中の話題はイトコについてだった。
彩陽姉さんが母さんの提案でウチに来る日が多くなるから、色々と気になるみたいだな。俺と結婚すれば親戚付き合いになるからかな?ま、両親とも本家じゃないし遺産に関係するのは既に決められているみたいだから、トラブルにはならないから安心して結婚出来るぞ。
「内宮君、多澤先生が調理室で待ってますから一緒に行きましょう」
「わかりました」
今日のテストが無事に終わった昼過ぎ、HRが終わったら蔵持先生から一緒に来るように言われた。多澤先生ならあの事かな?と思いながら蔵持先生と雪華と共に調理室へと向かう。
「あの、先輩、そちらの方は?」
「俺の恋人だよ。一緒に帰るから来ただけだよ」
多澤先生「それで、調理は正式に金曜のテスト終わりに決まったわ」
「わかりました。では、わたしからは具材の提案です。肉と魚の両方でどうですか?」
「いいけど、メニューは?」
「そこは、まだ」
「それなら油料理でどう?肉料理はトンカツとか。油料理って後片付けを含めて面倒臭いから食べたい先生が多いと思うよ。それにこの近辺はトンカツを食べるには自分の家で調理しないと食べられないからね」
多澤先生「肉と魚両方提供するんですか?」
「トンカツはひと口カツで魚は白身魚の天ぷらでどうですか?」
蔵持先生「白身魚の種類は何を?」
「金目鯛を予定しています」
蔵持先生「金目鯛いいですね」
「すいません先輩。金目鯛を購入する場所がわからないのですが」
「金目鯛は俺が調達するから、それ以外の肉や野菜をお願いするよ」
「野菜もですか?」
「油料理だと校長や教頭はきのこや野菜の天ぷらを食べたいと言うからね、それに他の先生も。他にもキャべツの千切りを食べたい先生もいるだろうしね」
「なるほどです」
「多澤先生、申し訳ないですけど参加人数と野菜の種類の把握をお願いできますか?」
「わかったわ」
「金目鯛の値段は後日知らせますので」
「お願いしますね。では、色々と決まり次第また知らせますので。今日は解散としましょう」
「わかりました」「はい」
「先輩、調味料は購入しない予定なので先輩のほうでお願いしてもいいですか?」
「了解だ」
1年達と一緒に調理室を出て帰路につく。
「金目鯛にしたんだね」
「おう。真鯛よりも赤い魚体で見た目も派手だし、体格もいいから捌くのも見学しやすいし」
「そうだね」
「内宮班パーティなら甘鯛にするけどな」
「あはは。それにしても餌箱の青イソメは誰も気付かないんだね」
「まだ冬服だしね。案外気付かれないものだよ」
「だねー」
帰宅したら内宮班全員に金曜のテスト後に先生へ昼ご飯提供の調理があることをメッセージで連絡した。参加表明は一応水曜までに、ってことにしておいた。後輩達の食材調達の都合もあるだろうしな。




