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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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週末それぞれの視点

 〜鳳来side〜

「内宮さ、土曜に釣りに行こうよ。バイトが強制で休みになるしさ」

「いいけど、干満の差が少ないから釣れない場合もあるからな?」

「それでもいいわ。釣りがしたいだけだし」

「わかった」

 テスト前週間の土曜に内宮に釣りの打診をしたらOKしてもらえて良かった。バイトが強制で休みになるから釣り倶楽部の活動が出来るからね。


「ごめんなさい。わたしは不参加でお願いします。テストもそうですけど勉強時間が増えますので」

「そっかー。でも、息抜きにたまに行こうね」

「はい」

 土曜の釣りに烏野っちを誘ったら断られてしまった。烏野っちは県内の大学の進学も考えているから勉強時間が増えるのか。ちょっと残念だけど仕方無いか、3年になったんだもんね。


 ◇◇◇


 烏野っち以外の釣り倶楽部のみんなと釣りに来たけど、内宮は防波堤外の岩場で釣りをするみたい。防波堤から下を覗くと内宮が準備しているのが見えた。険しい岩場を想像していたけど意外と足場は安定しているみたい。まあ、そう見えるだけで実際にうちが行っても無理っぽいけど。


 今日はサビキ釣り。

 皆と相談して不参加だった烏野っちの分も頑張ろうと相談する。釣れればの話しだけど。

 残念ながらアジは釣れていないけどカタクチイワシの群れが時々回遊してくれて釣りは順調。


「雪華ちゃ〜ん、これどうすればいいの〜?」

 そんな最中に千奈っちゃんが慌てている。近寄って下を見ると赤っぽい魚が暴れている。

「千奈津ちゃん落ち着いて。胴突仕掛けより強度が低いから暴れて仕掛けごとバラすと厄介だから、ゆっくりリールを巻いて海面までお願い。あとは玉網に入れるから」

「わかった」

 佳奈っちと見守っていると無事にマダイが釣れた。どうやら仕掛けのカタクチイワシに食い付いたみたい。こんな事ってあるのね〜と思っていると内宮も来た。どうやら下の岩場にも騒いでいたのが聞こえていたみたい。


 内宮も岩場に戻って騒ぎも落ち着くと思いきや、千奈っちゃん以外のうちらの仕掛けにもマダイも釣れてまた騒いでしまった。だってマダイよマダイ。しかも大きさは過去最高のサイズで食べるのが楽しみになってきたわ。


 ◇◇◇


「兄貴ありがとね」

「いいってことよ!」

 釣りを終えて家に帰ってきた。最寄り駅から家までは兄貴のバイクに乗せてもらったけどクーラーボックスが気になるみたい。


「このイワシと違う魚は何なの?」

「お寿司にあるコハダと同じ魚だって。小骨が多い魚だからまずは圧力鍋で煮付けにするといいって」

「なるほどね。じゃあイワシは生姜を加えてたたきにしましょ。それと、イカ肝も炒め物で使っちゃいましょうか!このマダイとイカは明日にしましょ」

 内宮が鮮度落ちの早いカタクチイワシの刺身は釣り人の特権と言うだけあってイワシのたたきはご飯が進むわぁ。


 〜翌日、日曜〜

 明日からあるテスト勉強を終えて晩ご飯の時間になった。今日のおかずはマダイの刺身、それとイカの刺身とイカのバター炒めだ。マダイのアラは出汁を取ってお味噌汁に。はあ〜、今日のご飯も美味しかった。明日からのテスト頑張ろう!

 お母さんがダイニングテーブルで内宮から高価なアオリイカをまた貰ってきたのを悩んでいるのは知らないまま。


 〜明槻side〜

 美夜子ちゃんからテスト前週間の土曜に釣りに誘われた。一応、親に聞いてからと保留して聞いてみると「行ってこーい」と喜ばれた、くそぅ。


 釣り当日。仕掛けはサビキ釣り。

 カタクチイワシの回遊があって大漁だ!今回の釣りに不参加な眞代ちゃんの分も釣れて良かったとホッとする。


「雪華ちゃ〜ん、これどうすればいいの〜?」

 サビキ釣りの基本は魚が掛かればすぐに釣り上げずに少し待ってから、それをしていたら暴れる魚が掛かってしまい焦ってしまう。

 ただ、釣り倶楽部以外でもデート釣りしている雪華ちゃんは頼りになって無事に釣り上げる事に成功する。どうやら針掛かりしたイワシに食い付いたみたいだ。サイズも過去最高のマダイで記念撮影となってしまい恥ずかしい。


「今回はイワシが大漁なのね。マダイもアオリイカもあるのね」

「アオリイカは内宮君が釣ったのを貰ったやつだから」

「そうなのね。また何かお礼しないとね」

 そう言いながらイワシを捌いていくお母さん。

 実はイワシの他にも少しだけシンコも釣れたけど、小骨が多い魚と聞くと佳奈ちゃんが「小骨処理が大変なら貰うよ。あたしの親は骨の処理出来るから」と言ってくれたので渡すことにした。


 晩ご飯はイワシの煮付けと冷凍のシーフードミックスをイカ肝で炒めたもの。

 翌日の日曜の昼ご飯はアオリイカのフライで晩ご飯はマダイの刺身となった。

 よし!明日からのテスト頑張るか!


 〜笹嶋side〜

 テスト前週間の土曜に美夜子ちゃんから誘われた釣りにやって来た。内宮君が潮風があまり無いから日差しで暑く感じると思うから水分補給はこまめにね、と伝えて防波堤下の岩場へと向かう。


 今日は干満の差が少ないからとの事でサビキ釣り。アジが釣れてくれればと思っていたけど回遊してくるのはカタクチイワシ。それと、群れに混じっているっぽいコノシロの小型サイズのシンコ。

 シンコが一番釣れているのは美夜子ちゃん。千奈津ちゃんは釣れているけど数は少ないから貰うことにした。釣れていない場合は持ち帰ってもいいけど、小骨が多い魚だから処理が面倒だと思って貰うことにした。


 帰宅して両親に釣ってきた魚を見せると喜ばれた。アオリイカはまた内宮君から貰ったことを伝えると「高級イカをポンと渡すなんて相変わらずすごいわねぇ」なんてお母さんがボソッとつぶやいた。


「いいの?」

「うん。最初からそのつもりだから貰って」

「わかった。今度お裾分けで桃をあげるからね」

「ありがとう」

 魚の処理は任せて明海ちゃんにイワシとマダイを渡した。マダイは三枚おろしにしてから渡してあげる。

 夜に明海ちゃんからイワシの煮付けとマダイの刺身がテーブルに並んだ画像が送られてきた。美味しく食べてくれて良かった。


 〜烏野side〜

 土曜日に釣りに誘われたけど断ってしまった。今までもそうだけど県内の大学にも進路を考えているから、テストが大事になってくるから申し訳ない。

 勉強していると内宮君から電話が来て釣果を貰える事となったので、最寄り駅を指定して受け取ることにした。その時間はちょうど駅前施設に家族で向かうことになっているからね。

 受け取ったのはカタクチイワシとアオリイカ。イワシは皆でわけてくれたみたいだけど、アオリイカは内宮君が釣ったものらしい。お母さんからは「またお礼しないとね」と言うけど内宮君て受け取らないんだよなぁ。

 晩ご飯はイワシとイカのフライ。とても美味しかった。


 〜蔵持先生side〜

 先生口調で月曜からのテストを内宮君に注意したら「渡しませんよ」なんて言われて焦りましたが無事にイカをいただきました!

 ふふふ、今日はこのイカ料理で安中先生と多澤先生との飲み会です。今日のビールは美味しくなりそうですね!

 うはー、楽しみー。


 〜おまけ・安中先生の悩み〜

 どうやらまた腹踊りをしていたみたい。

 お腹に顔が書いてあるのを朝起きた蔵持先生の部屋で見てしまった。最初は顔なんて書かなかったみたいなのにな。


 

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