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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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テスト前週間

 テスト前週間に突入した。そんな朝の校門から昇降口に向かっている中で1年の女子からおバカな会話が聞こえてきた。

「ねえ、あそこにいる3年の銀髪の先輩と我らが金髪のイケメン双子のどちらかが付き合ったら絵になるよね」

「そうかも」

「でも、隣にいるのが彼氏でかなりラブラブみたいだから無理じゃない?」

「そうなの?」

「2年と3年の先輩の間ではかなり有名なカップルらしいよ。彼氏のほうは彼女が絡むと凶暴になるんだって」

「へえ〜。そんな風には見えないけど」

「それなら、彼氏のほうを引き離せばいいのよ!恋多き女がいるじゃない」

「ああ、あの他人(ひと)の彼氏が欲しくなるアイツか!」

「でも、顔だけでしょ?あの彼氏は噂になるけど、魚とかを捌くみたいだからアイツには無理じゃない?そういうの嫌いだし」

「平気よ。『イヤ〜ン。そういうのキラ〜イ』とか何とか言えばデレッとするだろうし」

「甘えた声で言われたらデレッとするか」

「するする。顔だけはいいんだし」

「そう。顔だけは」

 フム。雪華への告白を警戒していたが、まさか狙いを俺にして浮気で引き離す作戦に出ようとは片腹痛いわ!とりあえず明日から青イソメをお守り代わりに持ち歩くとするか!偶然とはいえ、会話を聞いて不愉快になった気分を払拭する為、弾幕ゲームのカエルのボス戦のBGMを脳内再生しながら教室に向かうのだった。


 鳳来「内宮達のそれってマンゴー?」

「違うよ、カニステル。食べてみる?茹で玉子みたいな食感だから水気は無いけど」

「いいの?」

「栽培してるからいいよ。何個かまだ収穫出来るし」

「それじゃあ、いただきます」

 鳳来さんにだけ渡すのはよろしく無いので、一緒に昼飯を食べている釣り倶楽部メンバーにも渡した。ひと口分だけど。

 そして、このカニステルはタネがデカいんだよねビワみたいに。だから、小さい果実だと可食部が少ないんだよね。


 笹嶋「果物って水分が多いイメージがあるけどモソモソしてるね」

「まあね。でも、栄養豊富みたいだよ。スーパーとかでは買えないけど」

「へー」

 そんなこんなで昼飯も終了。朝の会話があったから誰か来るか?と警戒したけど特になし。いつも通りの平穏な昼休憩だった。


 ☆☆☆

 広也は気付いていない様子だが実はクラス前の廊下に1年の女子は来ていたのだ!しかしながら。

「へイ。このクラスのイケメンである俺に会いに来てくれたのかい?」

「いいや、俺に決まってんだろ!」

「二人共ヤメないか、レディが困ってるだろ?会いに来たのはこの俺だ」

「あらやだ、あたいかも知れないじゃない。うふん、優しくしてあげるわよ」

「まあまあ、落ち着けよお前ら。お嬢さん、廊下では落ち着けません。なのでホテルでゆっくりと語り合いましょう」

「そうですね。多人数プレイというのも悪くありませんよ?きっと」

「ではでは、学校を抜け出してホテルへゴー」

「「「「「おおーー!!」」」」」


「誰がお前らとホテルになんて行くかー」


「くっ!逃げ足の速い女子だぜ」

「あと少しでお楽しみの時間だったのに」

「紳士な話し方だったのに何がいけなかったんだ?」

「しっかし、顔は良かったな。バッチリ覚えたぜ」

「今度は逃がさないわよ」

「「「「「ムフフフフフ」」」」」

 ここは廊下。当然、他クラスの人達もいるわけで。

「サイテー」

 との声があちらこちらからするのは当然のこと。

 ただ、今後も俺達ホテルでのプレイ希望組が広也にとってボディガードの役割になり続けるのであった。

 ただし、広也は知らないままなのであーる。

 ☆☆☆


「あれ?青イソメなんて買ってどうすんの?」

「ちょっとお守り代わりにしようと思ってさ」

「? 変なの。持ち歩くのなら、保冷はちゃんとしてあげなさいよ」

「もちろんだ」

 釣り具屋に寄り道してから帰る事にした。雪華は俺が青イソメを購入したのを不思議そうにしていたけど、追及はしてこなかった。雪華も俺と同じく聴力がいいから、今朝の1年女子の会話が聞こえていた可能性がある。


 自宅に帰り、僅かに販売していたサシ(ハエの幼虫)と赤虫を管理ケースに移した後に、べルトに装着する餌入れに青イソメと園芸用土として販売されているバーミキュライト、それと十分な湿り気になるように海水を霧吹きしてから飼育部屋の冷蔵庫に保管する。とりあえず、明日から金曜まで様子見で青イソメをべルトに装着して登校する。

 青イソメが平気な場合は困るけど。だって、他はノープランだし。


「ひろ君、サシって販売終了かな?」

「わかさぎ釣りのべストシーズンは終わっているからその可能性は高いな」

「そっかー」

「そんな目で見てもハエの培養はしないからね?もし、逃げ出した個体が彩夏が栽培しているきのこの菌床に卵を産んだら問題になるからね」

「そうだね。諦めます」

「よろしい」

 ハエは雪華が捕獲したヤモリ用。ただ、主食はイエコだから問題無し!サシから羽化させたハエはイエコに飽きた個体には有効だったんだよな。栄養素は期待出来ないけど蚊の成虫を与えれば大丈夫だろう。

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