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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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ごっこ遊び

 朝食を食べ終えた俺と雪華は飼育部屋の作業をする。

「昨日支社長に貰った魚は何だったの?」

「良くはわからんが、多分ハナスズキの仲間だと思う。体格と体色が同じだから将来はぺアになる可能性もあるんじゃないかな」

「楽しみだね!」

「だな」

 夏休みのガサガサ用に水槽を立ち上げとかないとなあ。それと、これからの季節は海水淡水問わずに産卵や出産する種類が増えるからプランクトン培養容器を増やさないとな。そんな考えをしながら飼育部屋を出て2階に向かう。


「夏の鳴き虫は雌雄の判別が出来るようになったね」

「終齢幼虫になっている個体もいるから、今月下旬から鳴き始めるかもな」

「秋の鳴き虫はまだまだ小さいね」

「だな。エサとして購入しているイエコ位しかないな」

 九州南部から南に生息する鳴き虫は飼育部屋にいるけど、その他の地域のは無加温の2階の小部屋にいるから今度はその作業に移る。と、いってもエサの交換程度ですぐに終わるけど。

 それとここには家庭菜園に植える夏野菜の育苗箱もあるから、発芽した種類にはかなり薄めた液肥も与えている。そんな作業をしていると昼飯の時間が近づいて来たから準備に取りかかる。


 昼飯はホットプレートを使用してお好み焼きや焼きそば、食後のデザート感覚のホットケーキを食べ終わって食休み中なんだけど妹弟達はこの後にやる、ごっこ遊びが待ち遠しいみたいでソワソワしている。


「そんじゃ、ごっこ遊びを始めるかー」

「「「まってましたー」」」

 と妹弟達と盛り上がったところで来客を伝えるインターホンが鳴る。誰だよ!楽しい空気を邪魔するのはよお!


「こんにちはー。ケーキ屋さんが出来てたから、ケーキ買ってきたよー」

 ニコニコ笑顔でリビングに来たのは母さんの二番目の兄さんの娘、俺達にとってはイトコの彩陽(いろは)姉さんだった。

「あ、あれ?もしかして歓迎されてない?」

「これからごっこ遊びするところだったんすよ。それを邪魔されたから少し不機嫌になったみたいっすね」

「そ、そうなんだ。ごめんねー。ほ、ほらケーキだよ?」

「昼飯を食べ終えたばかりで満腹だから興味無いですよ」

「うわーん。一旦帰ってやり直したいよー」

 母さん「まあまあ、落ち着きなさい」

「ぐすん。あれ?こちらの美少女はどちら様?」

「俺の恋人の雪華ですよ」

 雪華「は、はじめまして?」

「あー。雪華、実は初対面じゃ無いんだよ。小学生低学年の時に何度か会ってるんだけど覚えて無いよな」

「う、うん。すみません」

「ひょえーっ。あの雪華ちゃんなの?いやー驚いた、綺麗になったねぇ。今日は遊びに来てたの?」

「同居してるんだよ」

「な、な、何ですってー!」

「あ、あはは」


「「おにいちゃーん、もうやろうよー」」

「そうだな。あの姉ちゃんは放っておいてやるか!まずは愛美ちゃんとあっくんの着替えからだな。雪華、悪いけど手伝って」

「うん」

 愛美と朝輝に促されて、ごっこ遊びを始めるか。

 愛美と朝輝は彩陽姉さんを怖がる様子は無いな。雪華と同居する前に何度か会っているのを覚えているからなのか、ごっこ遊びを邪魔された怒りが怖さを上回っているのかは不明だけど。


「あの、ひろ君」

「彩陽姉さんについては就寝前の時間に話しをするよ」

「うん」

「明るい性格だから、雪華を傷つけるような発言はしないから安心していいから」

「うん」


 言葉少なに和室で着替えを終えた俺達はリビングに戻る。すると早速父さんが写真撮影を始めようとするから待ったをして朝輝にポーズを教える。

 その間、愛美はというと。

 彩陽「お嬢様かお姫様なのかな?いいねー」

 愛美「ちがうよ。チャンピオンだよ」

 彩陽「ちゃんぴおん?」

「愛美ちゃん、お写真撮るからおいでー」

 頭の上に?マークのある彩陽姉さんを放置して愛美を呼び、ポーズを決めて写真撮影が終わればごっこ遊びの開始だ!


「それじゃ、音楽を流すよー」

 〜〜♪〜〜♪〜〜♪

 彩陽「!!」

 朝輝「ゆけっ! キューちゃん」

『グエー』

 翼を広げて鳴くキューちゃん。よしよし、狙い通りに愛美のポーズに対して威嚇してるな。これにはこの場にいる全員から笑いがおきる。


「あやかはおにいちゃん相手がいいな」

「よし、やるか! 雪華、悪いけど俺のセリフの後にこの音楽を流してくれるか?」

「あはは。Kunnossa(オッケー)」

「あやちゃんはこのポーズね?」

「うん!」

 俺はさっき愛美がいた場所、彩夏の斜め正面に立ちポーズを決めた後にセリフを言う。

「……強いってことなんだよ!」

 〜〜♪〜〜♪〜〜♪

『グエー』

 タイミングを見計らいキューちゃんを下ろすと鳴いてくれたので、心の中でガッツポーズをする。このBGMは鳥の鳴き声とセットがいいとの動画に対するコメントが散見されるからな。


 彩夏「お姉ちゃんはやらないの?」

 雪華「あ、あたし?」

「「やろーよー」」

 妹弟達から雪華もやって欲しいとのリクエストがあり、雪華も参加することに。雪華には浴衣に着替えて貰い、俺が相手をする事になった。


 雪華「負けませんわよ」

 浴衣姿で正座した雪華がセリフを言うと音楽が流れる。今回のBGMは彩夏に担当してもらってごっこ遊びは終了。両親も妹弟達の写真や動画がたくさん撮れて大満足みたいだな。

 彩陽姉さんは、俺達が何のごっこ遊びをしていたのか理解したみたいで楽しんでくれていたよ。

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