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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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潮干狩り(釣り倶楽部アナジャコ編)

「それじゃあ、続いてアナジャコを釣るぞ!使用するのはこの書道で使う筆。これをマテガイより少し大きい巣穴に入れて引き上げるんだけど、マテガイよりコツを掴むまで難易度は高めだけど楽しくやろうぜ!」

「「「「おー!」」」」


 鳳来「なーんか、この筆に見覚えあるわね」

「中学の時に書道で使った筆だからだよ」

「ああ!確かに。中1の時に強制で購入したわね」

「筆って消耗品だろ?授業日数は少なかったとはいえ、3年間も使えば毛先が割れて使用出来ない状態になるから卒業前に要らない人達から貰ったんだよ」

「なるほどね。当時ウワサになってたのよ、書道の筆を集めている男子生徒がいるって。まさか内宮だったとはね」

「そうなの?まあ、男女問わず他のクラスの人達からも貰ってたからなぁ」

「ま、考えてみればこれだけの本数を買うのは大変だもんね。貰ったほうが楽か」

「そゆこと」


「これがアナジャコの巣穴ね。マテガイとの違いは経験を積むとしか言えないけど。で、この巣穴だけど実はYの形をしていて隣接する穴は同じ個体の巣穴だから、両方に筆を入れる必要は無いから」

 まずはアナジャコの巣穴の説明。その後に筆の半分位の部分を巣穴に入れてしばらく待っていると、筆が動いて押し出されてくるから指を砂の中に入れて筆を掴んでいるハサミ部分と一緒に引き抜けば捕獲出来る。


 烏野「ハサミでケガとかはしませんか?」

「ザリガニみたいな強い力のハサミじゃないからケガの心配は無いから安心して」

「わかりました」

「それじゃあ、俺と雪華が教えるから実際にやっていくよ」


 笹嶋「意外とブヨブヨなんだね」

「そうだね。だから揚げて食べる場合は殻ごと食べられるから調理が楽なんだよ。口当たりが気になるなら、この頭部を処理してから揚げればいいだけだからさ。茹でて食べる場合はムキ身にするから気にする必要は無いかな」

 鳳来「なるほどね〜」

 マテガイよりも待ち時間があるから談笑しながら捕獲していくと潮が少しずつ満ちはじめたから注意する。周囲より少し盛り上がった中州みたいな場所で捕獲をしていると水深の違いで戻るのが大変になる場合があるからだ。ま、みんなの場合は防波堤で干満を実際に見ているから素直に従ってくれるから助かるよ。


 雪華「マテガイもアナジャコも大漁ね」

「だな。アナジャコはシャコと違って酵素分解で身が溶けることは無いから楽だよ。ま、生きたまま持ち帰って短時間ではあるけど泥抜きしたほうがいいけどな」

「そうだね」


 鳳来「少し遅いけどお昼ご飯を食べに最寄り駅に戻りましょうか」

「実はこの先に芝生公園みたいな場所があって、休日はキッチンカーも来るみたいだから行ってみないか?手洗いも出来るし」

 烏野「いいですね」

 全員賛成となり、広場へと向かう。

 雪華とふたりで来た時に遭遇した関係者には会わずに広場に到着したよ。ま、密漁対象の種類はいないから堂々としてればいいんだけど。


 笹嶋「意外とメニューが豊富だったよ。後は味かな」

 烏野「食後のデザートにクレープもありましたよ。残念ながらソフトクリームは無かったですけど」

「へえ〜。値段はどうだった?」

 鳳来「手頃な価格設定だったわ。シェアして食べれるから予定していたファミレスとかよりお得ね」

「了解だ!それじゃあ、手洗いして買ってくるよ」

 まずは女子達に買い物に行ってもらって、俺は場所取り。テーブルとべンチの場所が数か所あったから、そこを確保しておいた。ま、それほど人は多く無いんだけどさ。


 持参した液体石けんで入念に手洗い後、皆がいる方を確認するけど絡まれている様子も無いからキッチンカーで買い物して、合流する。

「食べていて良かったのに」

 鳳来「いいから、いいから。さ、食べましょ」

「「「「「いただきまーす」」」」」


 明槻「バスの時間は大丈夫?」

「次のバスまで30分近くあるから余裕だよ。バス停もすぐソコだしな」

 全員で食後のクレープを食べながらまったりタイムだから有料潮干狩り場での採取を提案してみよう。

「実はさ、有料の潮干狩り場になるんだけど密漁対象のアカニシ貝が採れる場所を知ってるんだけど行く人いない?」

 鳳来「有料かあ。そのアカニシ貝ってどんな味なの?」

 雪華「サザエの代用になっている貝だよ。親がお酒を飲む家庭の場合、自宅はもちろんお店でもおつまみとして知らずに食べているかもよ?」

 笹嶋「へえ〜」

「とりあえず、俺と雪華は蔵持先生に頼まれているから採りに行くから、興味があれば連絡ちょうだい」

 雪華「本来はアサリを採りに行くのが潮干狩り場なんだけどね」

「「「「あははははは」」」」


 ◇◇◇


「これが人工海水ね。砂抜きと泥抜きに使って。ペットボトルは捨てていいから」

 最寄り駅に戻ってきた俺達は解散の流れになるんだけど、その前にコインロッカーに預けておいたペットボトルを渡す。砂抜きと泥抜き、それと塩抜きの方法は食事をしながら教えておいた。

 “塩抜き”なんて初めて聞いたらしいけど、濃度のある塩水で砂抜きする場合は塩抜きしたほうが良いのを伝えておいたよ。


 最寄り駅でバスに乗ったのは俺と雪華だけ。ま、蔵持先生にマテガイとアナジャコを渡すから途中で別れるんだけどさ。先生も無事?に休みみたいでおつまみにするってさ。もちろん人工海水も一緒に渡したぞ。


「結局、チゴガニは採集しなかったんだね」

「俺が採集している時に何かあったら嫌だからな」

「ひろ君のその慎重な性格は好きだよ」

「ありがとな。今度、チゴガニ採集に行こうな」

「うん!」

 先生に渡した帰りのバスの車内で次回はチゴガニ採集デートを雪華とするのを決めて帰宅する。


 俺達以外の家族は昼に予定通り特上寿司を食べたみたいで、俺と雪華の晩飯はサイコロステーキだった。愛美と朝輝は羨ましがるかな?と思っていたけど、欲しがらなかった。

 母さんから聞いたんだけど、お寿司を食べられなかった俺と雪華のために晩ご飯はお肉にしてあげてと妹弟達が言ってくれたらしい。お兄ちゃんは嬉しいぞ!

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