1年女子の聞き込み調査
「内宮、あなた1年の女子に何かやったの?」
明日から5月の連休になるってのに、鳳来さんてば何を言い出すんだ?
「何もしてないけど?どうしたよ急に」
「何人かの女子があなたの事を聞いているのよ。男女問わずにね」
舞原「あ、わたしも聞かれてるのを見たことあるわ。内宮先輩ってどんな人ですか?って」
雪華「ひろ君?」
「心配するなって!俺が雪華を裏切るような性格じゃないのは隣にいる雪華が一番感じているだろ?」
雪華「そうだけど、さ」
「心当たりがあるとすれば、放課後に調理室に行った日があっただろ?その時の女子が嗅ぎ回ってるのかもな」
鳳来「どういうこと?」
「その日会った1年は、この学校に料理系のクラブがあると思ったみたいで多澤先生に確認したみたいなんだよ」
舞原「フム」
「この学校に料理部は無いし、非公認でも料理系は存在してないだろ?」
笹嶋「確かに」
「実は俺達が作製していた調理実習の料理のクオリティと文化祭の飲食系模擬店の評価の高さを見て、料理系クラブがあると思いきや、現れたのが俺だけだった出来事があの日の調理室であったんだよ」
明槻「なーんだ」
桃瀬「待って!サラっと言ったけど、俺達ってことは内宮班だけって事?」
「多澤先生の話しによると、俺達が作製する料理で間違いないんだと」
鳳来「なるほどね。味は想像になるけど見た目はいい感じだもんね」
「それで、俺の事は何て伝えられてるの?」
鳳来「男子の場合は、ほとんどの人は態度が変わる事がある危険人物と言ってるみたい」
「それは、当たってるな」
桃瀬「当たってるんかーい」
鳳来「それで、女子の場合は他クラスの場合は知らないって言われてるわね」
雪華「へえ、そうなんだ」
鳳来「それで、このクラスの女子の場合なんだけど」
今は昼休憩中だから、教室にはクラスメイトもいるから小声になった鳳来さん。
鳳来「恋人が大好きな面白い行動をたまにする人、って伝えてるみたい。だから、内宮が気になって告白しても玉砕するからヤメといたほうがいいって助言もしているみたい」
「それは、ありがたい。雪華以外の女子は恋愛対象にならんからな!無駄な事はしないほうがいい!」
烏野「実は、わたしも聞かれたんですよ」
「「「「「えーっ?」」」」」
明槻「何て答えたの?」
烏野「釣り好きの人だよ、って」
笹嶋「間違いない」
烏野「調理に関する事も聞かれたから、自宅でも普通に料理しているみたいだから手際がいいよ、とも言いました」
「わかった」
烏野「聞かれた感じだと告白とかそういったのでは無いみたいだから大丈夫ですよ、雪華ちゃん」
雪華「うん!よかったー」
「もし、鳳来さんが聞かれたら、釣り餌の青イソメをたまに持っているから気を付けなよ!と言っといて」
鳳来「OK!言っとくわ」
「それにしても、八丁堀みたいな事をしなくてもいいだろうに」
雪華「八丁堀ってw せめて刑事ごっこにしときなさいよ」
舞原「あ!もしかして、テスト週間最終日の先生方のお昼ご飯調理と関係あったりする?」
「鋭いね!関係大ありなんだよ。俺が調理しているのを見たいんだと。本当に出来るのか疑問みたいでね」
明槻「確かに、男子がやってると言われてすぐには納得出来ないよね」
「ま、そういった訳で今回は見物人がいるけど参加出来るって人は頼みます」
昼休憩の終わりを告げるチャイムが鳴ったので、1年の女子が俺の事を知りたがっている話しはおしまいとなった。
俺達細菌検出組には聞かないほうがいいんだけど大丈夫かな?「逆ナンだー」とテンションが上がるだろうし不埒な考えに巻き込まれそうなんだけど。
昼休憩に話題になった女子に遭遇する事も無いし、雪華の靴箱にラブレターが入ってるなんて事も無く普通に下校して、今は就寝前のいつもの時間。
「去年はこんな出来事無かったのにね」
「ま、2年分の内容だし、料理好きな子達なのかもしれないな」
「なるほどね」
「ただ、料理好きでも焦げ焦げ料理が得意な人もいるからなぁ」
「あはは」
「ま、明日からは連休なんだから気持ちを切り替えていこうぜ」
「気持ちを切り替える為にも愛情表現が欲しいな?」
「わかった。雪華以外を愛する気持ちは無いのを受け取ってくれ」
「うん!」
雪華を抱き寄せて密着した俺達は、息継ぎで離れることはあったけど長い時間キスをし続けたのだった。




