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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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雪華とふたりで穴釣りデート

 始業式があった最初の週末日曜日。明日の月曜は俺達のクラスが身体・体力測定の日だから、のんびり過ごす予定だったんだけど。

「ひろ君とふたりきりの釣りデート♪」って事で雪華と釣りに向かっています!


「今回は久しぶりに穴釣りだ。狙いはギンポだけど、ネンブツダイや根魚も釣れる可能性があるから楽しみだよな」

「ネンブツダイは飼育行き?」

「数が釣れたら食べる予定だ。飼育は去年の釣りの時に釣れたのがいるからさ」

「りょーかい。ショウジンガニはまだ早いかな?」

「多分ね。5月中旬からじゃないと難しいと思うよ」

「そっかー」

 本日の釣り場は防波堤と似てるんだけど少し違う、何の目的で作られたのか不明の場所。コンクリートの平らな足場の両脇に石組みがあるんだけど、大潮の満潮時には海面下になるような高さしかない。釣りや採集が禁止場所かどうかも確認済だから違法な事はしていないぞ。ただ、イセエビやタコは密漁対象だから採取が禁止なのはいつもの事。


「中央は歩道みたいになってるから、穴釣り専用釣り場みたいな雰囲気あるね」

「だろ?どういった目的で作ったんだろうな?調べる気は全く無いけど」

「あはは」

 今回用意した餌はエビと青イソメ、場合によっては現地調達の小カニで釣る予定だ。


「雪華、この辺ムラサキウニがいるから気をつけろよ!」

「はーい」

 ウニは鋭いトゲがあるから、間違って手をついたりしたらケガする場合もある。万が一、上を歩いてしまった場合は靴底が丈夫なのを履いているから問題は無いけど。あ、ムラサキウニも密漁対象だから採取禁止だから。ここでは見てないけどバフンウニもな?念の為。ただ、以前話したように食用として認知されていない種類のウニは密漁対象外だから採取も持ち帰りもOK。ま、俺達がガサガサする場所で見つけた事は無いんだけどね。


「ギンポじゃなかったね」

「ここはダイナンギンポの生活圏みたいだな。ま、俺達は食通じゃないんだからダイナンギンポも美味しくいただきましょう」

「そうだね。見た目はほぼ一緒だもんね」

 今回釣れたのはギンポでは無くダイナンギンポ。容姿はとても良く似ているんだけど、完全な別種。美味しく食べられる魚なのは同じだけどな!

「調理実習にこういうニョロ系を持っていったらどうなるかな?」

「苦手な人が多いと思うからパニックになるんじゃない?こういうのってさ、案外男子のほうが苦手だったりすんのよ」

「へー」

 ギンポ改めダイナンギンポ釣りは順調で家族分+俺達の弁当のおかずの数を確保したので、バスの時間までまったり休憩中。

「最初見た時は夏の採集にもいいかと思ったけど、ガサガサには不向きだから無理だね」

「だな。岩の隙間が別の場所と繋がっているから逃げられる可能性が高いし、網の小回りも難しいからな」

「だよね。そうだ!あたし達がガサガサする場所でウニって見ないよね」

「いるにはいるよ。ただ、関係者の方が漁をしているから数が少ないんだよ。潜る必要が無いからね」

「なるほどね。ここにいるのは?」

「漁の前だからじゃない?」

「そっかー、いずれ食べられちゃうんだね。ここのウニちゃんは」

「だな」

 多分だけど、この辺に住んでいる方が小さいバケツを持って歩いて来た。巻貝とかを採りに来ただろう人と入れ替わり、バス停へと向かう。


「結局釣れたのはダイナンギンポだけで、根魚やネンブツダイは釣れなかったね」

「根魚は地元の人達が釣ってるのかもな。ネンブツダイは時期が早かっただけの可能性もあるから何とも言えない」

「あんな穴釣りスポット見逃せないよね!」

「だろ?整備された穴釣り場って感じだもんな。ひょっとしたら、そういう目的で作ったのかもな」

「まさかー」

「今度はゴロタ石の場所で穴釣りしような。あそこはダイナンギンポじゃなくてギンポが釣れるから」

「うん!楽しみだね」

 帰りの電車内では最初は今回の釣りの話しをしていたけど、途中から雪華が眠たそうにしていたから俺が支えて寝かせてあげた。残念ながら途中で乗り換えしないといけないから最寄り駅までずっとは無理だけど。


 さて、帰宅したらダイナンギンポを捌きはじめる。これもニョロ系の魚と同じで体がニュルっとしているからまずは塩でヌメリを落としてから三枚おろしにする。明日の俺達の弁当分も三枚おろしにして冷蔵庫のチルド室に入れて保管。

 母さんに無事に釣れたのを釣り場で報告していたから、スーパーで天ぷらにする野菜類を購入してきてくれたのでメインがダイナンギンポの天ぷら盛り合わせが本日の晩飯となっております。

 母さん「もうすぐ休店だから、野菜の種類が少ないのが残念だったわ」

「確かに。アスパラとかも天ぷらにしたかったよね」

 母さん「折角の天ぷらなのにね」

 父さん「まあまあ、天ぷら美味しいよ」

「「「おいしーよ」」」

 母さん「ふふ。ありがと」

 天ぷらは後片付けが面倒臭いんだよなーと思いながらガスコンロ周りの油はねを掃除していく。明日の弁当はフライパンで少量の油で揚げるから、大変さは無いんだけどね。


 今日は就寝前に雪華と軽くキスしたんだけど、ダイナンギンポを食べて少しだけ精力がついたみたいで危うく押し倒すところだった。危ない危ない。

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