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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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次回の調理実習の課題は?

 入学式後の行事といえば、身体・体力測定だ。去年の新1年の体力測定に体育委員が授業の出席扱いで手伝いに行ってたけど、3年になった今年の手伝いは無し。2年の人達だけで足りるしね。その測定だけど3年は最後だから週明け月曜からになっている。


「次回の調理実習は魚を自分で捌いてみましょう。今回は身近なアジフライを作りますから、アジを最低一尾持参して下さいね。当日は登校したら調理室に来て下さい、アジを冷蔵庫に保管しておきますからね」

 今は家庭科目の授業中。そして、授業終わりのタイミングで次回の調理実習予告があった。


「わたし達の班には洋食屋のオーナー息子がいるから楽勝よね!」

「捌き方参考にするから、よろしくね」

「出来る人がいると助かるわ〜」

「頼むぜ!」

「も、もちろん!ま、任せてほしい」

 クラス替えの人数が少なかった影響で、新しく加入した人達で班形成をしていてオーナー息子の期待が大きいみたいだな、と思っていると担当の多澤先生が俺達の班の元に来なすった。


「内宮君にアジフライは簡単なので別の魚を捌いてもらいたいのですがいいですか?」

 その言葉にザワつく新加入の人達とやっぱりなーといった雰囲気の1年の時からのクラスメイトの差が大きい。

「それで、俺は何の魚を捌けばいいので?」

「そうですね。アジより大きな魚でどうですか?」

「アジフライって事は油料理ですよね?俺も油料理にしたほうがいいんですか?」

「そこは自由で構いません。魚を捌くところが重要なので」

「わっかりました!当日、先生に魚種と料理を伝えに行きます。入手出来るか未定なので」

「待って下さい?何を捌くつもりですか?スーパーで手軽に買える魚ですよね?」

「先生からの頼みなのにそんなのは物足りないですからね!今が旬の魚を仕入れますよ!」

「はあ、そうですか」

「ところで、雪華もアジフライでいいんですか?俺と同様、簡単な部類ですよ?」

「石嶺さんはアジフライでいいですよ」

「先生、あたしはイサキを捌いてもいいですか?イサキの旬は少し先の5月からですけど、アジより大きいし、イサキのフライも美味しいので」

「わかりました。それなら石嶺さんはイサキでお願いしますね」

 と、ここでチャイムが鳴ったので授業終了。


「うひょー。何の魚にすっかなー」

 舞原「あーあ。嬉しそうにしちゃって」

 雪華「ちょっと違うかな。イタズラを全力で楽しむ悪い笑顔だよ、アレは」

 鳳来「何をやらかすのよ」

 厳さん「うし!内宮が選ぶ魚なら間違いない。当日は白飯を持参しようぜ昌史」

 昌史「おうよ!内宮に交渉して義妹の分もお願いしよう」


「あのさ、何で内宮君はあの待遇なの?この場合だと難易度が上がっているから特別扱いとは微妙に違うけど」

「ああ。内宮君は家でも料理しているからスキルが高いのよ。だから、わたしらと同じのだと見た目や味の差が大きいから違うものにしてくれてるの」

「そうそう。去年の文化祭で飲食の模擬店で1位を獲得したのは内宮君と周りにいる内宮班のおかげだもんね」

「記念品として校章入りの非売品のキーホルダーを貰えたのよ。高校の思い出の品になるわ」

「そ、そうなんだ」

「洋食屋のオーナー息子のお前だって料理スキルあんだろ?見返してやれよ」

「お、おう。そ、そうだな」

「ねえ、本当は彼、料理出来ないんじゃない?」

「思った。技術があるなら彼にも同じ事言いそうだもんね、多澤先生ってさ」

「経営してるってだけで、料理はしてないのかもよ?オーナーは」

「これは調理実習当日が楽しみになったわね」

「だねー。現在進行形で見栄を張ってるもんねー」

 俺が浮かれている時に、教室で俺と洋食屋のオーナー息子が比較され話題になっている事など知らなかったのだ。


「イサキ釣りには早いよね」

「だな。それに俺達が行く防波堤にイサキは少ないから釣りとして成立させるのは無理だな」

「磯釣りはどうなの?」

「磯も難しいな。安定して釣るなら船釣りになるよ」

「そっかー」

「ま、商店街の大将に俺のと一緒に頼むから大丈夫だよ」

「うん!そこは気にしてないよ。内宮班のアジも一緒に頼むの?」

「いや、アジは釣りに誘ってみるつもりだ。回遊によっては良型が混じるからアジフライに最適なアジが釣れる可能性があるからな」

「今回の調理実習予定日は月曜だもんね。加熱調理なら問題無いか」

「だな。内臓処理からやるのが調理実習だから、念の為に刺身やたたきにはしないほうがいいけどな」

「これはもしかするとバイト先にお願いして、釣り倶楽部全員でやる可能性もあるな」

「その場合はバイト先の分まで釣らないとな!俺達と同じ考えの鳳来さんなら協力してくれるだろうけど」

「だよね」

 俺達は少し遠回りして商店街の大将の店に寄ってから帰宅したのだった。イサキは問題無いけど、俺が求めているような変わった魚が入手出来るかは当たり前だけど未定との事。ただ、今の時期はマダイなら確実に入手出来るとの事だから平気だろう。念の為、大将には悪いけど鮮直市場にも行っておこうと思う。俺にとって魚が入手出来ずに評価無しは恥ずかしいからな!

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