新入生歓迎会
入学式翌日は新入生歓迎会。
2年の時と同様に午前中は授業で午後から歓迎会に参加となるんだけど、3年の進学クラスは自習時間にしてもいい事になっているようだ。授業では無く自習なので、新入生歓迎会に参加するのももちろんアリ。
鳳来「進学クラスが自習なら、うちらも教室待機OKにしてくれてもいいじゃんね」
明槻「勉強熱心ね」
鳳来「何を言ってるのよ!釣りに関する内容に決まってるでしょ!内宮の話しだと海水温も上昇してきて魚の活性も上がるらしいし」
明槻「あはは」
HR前にそんなやり取りが俺が座る少し前の席で行われていた。その場合、俺も新入生歓迎会を見られないのですが?最後の演劇部は見たいんですけどね?
昌史「内宮、新1年に警戒対象がいるみたいだぞ」
「どういうことだ?」
「ハーレム願望のヤツがいるみたいでな、気に入った相手なら彼氏が居ようが関係無く奪いに来るらしい」
「へえ」
「同好会の後輩の彼女にも手を出そうとしたみたいでな、警戒するように忠告してくれたんだ」
「そういったのは別クラスにいるハーレム男子と潰し合いをしていてくれよ」
「まったく、迷惑だよな」
「どういった子が好みとかの情報はあるのか?」
「自分に対して暴力的な子は嫌いみたいだ」
「それなら義妹ちゃんに協力してもらえば解決だな。俺の場合は、そいつの前で雪華に護身術の投げ技から関節キメをしてもらえば手出ししてこないよ」
「なるほど。相手の嫌いな子を演じさせるのか」
「そゆこと」
「とりあえず、午後からの新入生歓迎会では恋人アピールで常に隣にいよう」
「ちゃんと義妹ちゃんと話し合えよ?友達と見たいとかあるかもだし」
「わかった。じゃ、食堂にメシ食いに行ってくるわ」
「はいよー」
午前の授業が終わり、昼休憩になってから昌史が要注意人物がいると伝えてきた。とりあえず内宮班の女子達は下津木さん以外は校外に彼氏がいるから守ってあげないとな!と密かに決める。もちろん下津木さんも新山君の手に負えない場合は守るつもりだ。
「おお、今年の1年は金髪の子がいるんだね」
雪華「あの金髪の中に黒髪も混じってるのかな?」
「どうなんだろね?3人いるけど兄弟なのかな?」
鳳来「双子とその親戚みたいよ」
「双子かあ、男子?女子?」
鳳来「男子の双子と親戚は女子みたいよ?」
「ドラマや漫画になりそうな複雑な関係なのかな?」
鳳来「そこまでは知らないわ」
金髪イケメンなら昌史の言ってたハーレム願望野郎や別クラスのハーレム野郎も存在が霞むんでねーの?女子から黄色い声がしてるし。
「今年は飛び入り参加で俺達お騒がせ組は参加しないんだね、残念」
厳さん「去年の煙玉未遂事件があったからか、数人の先生達に監視されてるから無理だろ」
そういや、あいつらも自称イケメンだったな。今年も1年のバーべキュー場に乱入しに行くのだろうか?楽しみにしておこう。
「今年は勇者物語じゃないのか、楽しみにしてたんだけどな」
新入生歓迎会も最後となり、演劇部による劇が始まったけど勇者物語では無く、今のところは恋愛劇だ。
雪華「ふあ〜。恋愛物って退屈」
「まだわからんぞ?ここからサスぺンスになるかもだし、魔王が出てくるかもしれん!」
「もう終盤よ?そんな急転直下な出来事があるわけないじゃん」
「だよなー」
しかし、最後は結ばれてめでたしめでたしで終わらずに別れて終わった。そして、最後の最後の場面で別れた男子が昼寝をする元に「中村さん!仕事の時間ですよ」とすごい意味深なセリフを言う男性が来て幕が下りたのだった。これって来年に続くってやつなの?ヒドイわ!俺達3年は卒業して見ることが出来ないのよ!
雪華「仕事って何かな?」
「それはモチロン、恨みを晴らしてくれるんだよ」
「うん。ひろ君の頭の中では時代劇なことがよーく分かった」
「だって中村さんだぜ?トランペットの音と共に夜の町を歩いていくのが、あの後の展開にあるのが決まってる!」
「はいはい」
創作物に詳しい烏野さんに聞いたところ、多分夢オチという展開で来年に続くことはほぼ無いだろうとの事。中村という人名や仕事って単語が実は伏線を匂わせているんじゃないか?と聞いてみたが違うとの事。それなら、最初から最後まで理解出来なかったよ。まさか!巧妙に仕掛けられたミステリーなのでは?と思い、烏野さんに再度確認したところ、普通に悲恋の恋愛物語と言われた。
それなら勇者物語が良かったよ!去年のは1年の時より壮大で最後の闇の意思戦は手に汗握る展開で好きだったのに!




