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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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海釣り公園

「おにいちゃん、ぼくも()りしてみたい」

 朝食前の朝輝のそんな言葉で父さんに車を出してもらい、たけのこ掘りの翌日の日曜に家族全員で釣りに行くことになった。バイトが休みの雪華ももちろん一緒だ!


 さて、小学校入学前の愛美と朝輝が一緒となると施設での釣りがいいだろう。施設といっても室内の釣り堀とかではないぞ。候補は2つで1つ目は淡水魚の釣り施設で、もう1つは海釣り公園だな。そんで、俺が選んだのは海釣り公園。理由は俺の胸元くらいまで柵が設置されているから安全に釣りが可能なのと、近場に芝生の広場があるからピクニック感覚で行くことが出来る。淡水魚の釣り施設は施設内で釣った魚を併設のバーべキュー場で食べるのが可能だけど、池エリアを含めて柵が設置されていないから万が一落下した場合の事を考えると怖いからヤメることにした。


 到着後、入園料を支払ったらまずは芝生広場に休憩場所を確保してから俺達は釣り開始。父さんは運転の疲れもあるし、まずはゆっくり休んで欲しい。母さんも一緒だから久しぶりに夫婦でイチャイチャするといいよ、うん。


「これは、サビキって仕掛けになるんだ。針がいっぱいあるから注意してね」

「「うん!」」

「あやちゃんはサビキとは違う、胴突仕掛けでやるよ。エサはこのエビを使うけど、お兄ちゃんがやるから平気だからね」

「はーい」

「雪華はウキ釣りにする?ここは投げ釣りは禁止だから」

「あたしも胴突仕掛けで釣るよ。ひろ君は?」

「俺は妹弟達の面倒を見るからやらない。柵があるとはいえ、何があるかわからんからな」

「お兄ちゃんのお役目ご苦労様です」

 釣り場の先端付近は人気で俺達同様、子供連れのお客さんで賑わっている。俺達がいるのは中間付近で不人気の場所。でも、俺には分かる!この場所が潮の流れが良い事に!確かに防波堤の場合は構造上先端付近が潮の流れがいいけど、ここは海釣り公園。先端付近がいい場所とは限らないのさ!


 愛美「またつれたー!」

 朝輝「ぼくもつれたよー」

 ただ今、サビキ組の愛美と朝輝は入れ食い状態で釣れているのはサッパ。ふたりが歓声を上げるたびにこちらを見る釣り人達に心の中で騒がしくしてさーせんと挑発気味に謝罪しておく。


「あやかもサビキにしようかな」

「サビキは数が釣れるけど小型の魚。あやちゃんのは数は少ないけど大きめの魚。それにね、あやちゃんが釣ってくれているウミタナゴは美味しいお魚だから、もっと釣ってくれると嬉しいな」

「おにいちゃんにたのまれたらしょうがない。いっちょやったりますか!」

 雪華「ノせるの上手いね」

「そりゃ、兄ですから」


「ひろ君ごめん、玉網なんて準備してないよね?」

「準備してない。どした?」

「大物が掛かった!どうしよ?」

「最悪バラしてもいいから引き上げてくれ、出来るか?」

「念の為に代わってくれる?」

「よし!まかせろ!」

 父さんが芝生広場で引き続き寛ぐ中、母さんが調子どう?と俺達の元に来たら雪華に大物がヒット!母さんがいるから安心して俺も代わる事が出来て無事に釣り上げる。

「「「スゴーイ!」」」


 彩夏「おにいちゃん、これは何てお魚なの?」

「これはワカシ。ブリの小さいやつだよ」

 彩夏「へえ〜」

 ワカシは主に関東での呼び方だから地域によっては反発があるかもだけど、俺が住んでいるのが関東だから勘弁してくれ。


 母さん「広也、お昼過ぎだけどご飯はどうする?」

「じゃあ、終わりにして食べようか。キッチンカーが何台か来てるから芝生広場で食べようよ」

「いいわね」

「それじゃあ、パパッと片付けちゃいますか。悪いけど少し待ってて」

「わかったわ」


 仕掛けから順番に片付けていくのを彩夏が興味深く見ている中、片付けていく。愛美と朝輝は自分達が釣った魚を母さんに自慢してるよ。

 雪華「ここを離れたら、もうここでは釣り出来ないね」

「だな。でも、釣果は十分だし帰宅の事を考えると問題無いよ」

「それもそっか」

 俺が片付け始めたもんだから、この場所を虎視眈々と狙っている人達がいるからなあ。それに、ここでやるからといって釣れるわけじゃないんだぜぇ?愛美と朝輝がサッパを好調に釣る中、隣に来た男性は全然釣れて無いのがその証拠。おじさん、首を傾げるだけじゃなく()()ってのを覚えたほうがいいよ?


 片付け終えて、父さんと合流して釣果を見せると「釣れたなあ〜」と感心して妹弟達の頭を撫でて褒めてから買い物に行くことに。

「俺と雪華はみんなが戻ってきたら行くから先に買ってきなよ」

「場所なら空いているから、違うところにしてもいいんだぞ?」

「座らせて欲しいの!」

「あはは。そうか、なら先に見てくるよ」

 そう言ってキッチンカーが停車中の場所に向かう父さん達を見送る。


「どうやって食べる予定?」

「サッパは軽く焼いたあとに酢漬けにしようと思うんだ。ワカシはもちろん刺身が有力候補だろ?」

「いいね!美味しそう」

「問題はウミタナゴだよな」

「どして?」

「白身の美味しい魚だろ?定番の塩焼きはもちろん三枚おろしにして、身の部分をバター焼きやフライにするのもアリだからな」

「学校があるならフライをお弁当に入れたくなるね!」

「弁当持参まではまだ数日あるから無理だな」

「だよね。でも、ウミタナゴはまだ稚魚がお腹にいる可能性あるよね」

「だな。一応、お腹の大きな個体は彩夏にも事情を説明して逃がしていたけど、数が少ない場合は外見で判断するのが困難だからいる場合もあるな」

「だよね」

「捌くのは俺だし、念の為に内臓処理は彩夏に見せなければ大丈夫だよ」

「そっかー」


 俺の昼飯はラーメンにした。味は醤油にしたんだけど美味しかったから次に塩を頼んだらトッピングのワカメを少しおまけで入れてくれた。残念ながら味噌は無かったんだよ。雪華はチャーハンにしたから一口もらうとバター醤油味で美味かった。ここのキッチンカーは当たりだな!そして、デザートにいちごアイスを食べて食休みにのんびりしたら帰宅する流れとなりました。

 朝輝のやりたいから始まった釣りだけど楽しかった。今日で興味が出たならまた一緒に釣りしたいし、この海釣り公園の釣れる魚種も気になってしまった。


 さて、釣りに行く予定が無かったから今日の晩飯はたけのこご飯だったけど、ワカシは刺身にして食べちゃいました。

 たけのこはまだあるし、サッパとウミタナゴもあるから晩飯に肉料理が出るのは数日先になりそうだな、と母さんと笑った。

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