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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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たけのこ掘り

 始業式が近づいてきた土曜日、我々家族は毎年恒例たけのこ掘りにやってきた。これも高校在学中では最後になるな。ま、来年も卒業後に来るんだけどさ。その時は専門学校生になっていることだろう。


 朝輝「おにいちゃん、あっちにへビさんがいるんだって」

「へビ?」

「うん。おばさんたちが「や〜だぁもうきもちわる〜い」っていいながらあるいてた」

「へえ。見に行ってみるか」

「うん」

 毒へビのマムシとかの場合だったら抱っこして速やかに離脱すればいいからな!そう思っていたんだけど……。

 雪華「へビってこれの事じゃない?」

「まあ、確かに、へビが鎌首をもたげてるような花だもんな」

 そこにあったのはマムシグサだった。


 朝輝「へビさんじゃなかったね」

「ま、たけのこ園にある花としては珍しかったな」

 マムシグサと同じグループの植物は栽培しているから、彩夏や愛美を呼んで見せる事はしないし、採取もしない。


 今年も5本のたけのこを持ち帰る事にして料金を支払い、青竹も少し分けてもらって車に積み込んでいると催し物の案内放送が流れた。どうやら、これから流しそうめんをやるみたいなのでトイレに行くふりをして会場に行ってみる。

 そこには竹で出来た流しそうめん台が数台設置されて、俺達同様家族連れの人達が続々と集まってきていた。

 料金はいくらざんしょ?と思い見てみると、強気の価格が書かれていたので驚愕する。それでも早い者勝ちな、そうめんを流す上部の場所を確保している。


 父さん「広也、流しそうめんやるみたいだけど参加するか?」

「ヤメとけヤメとけ。どんなものか見に行ったら料金は強気な設定だし、その強気な設定でも参加者が多くて流し始める上部の場所は既に人がいるよ」

 父さん「いくらなんだ?」

「雪華を含めた家族全員が参加した場合、1万越えだよ。それに下流の場合、あまり食べられないだろうし衛生面もよろしくないだろ?」

 母さん「その辺は配慮するだろうけど、それなら参加しないほうがいいかしらね」

「同じ金額を支払うなら新しく出来た回転寿司にでも寄ったほうがいいって」

 父さん「それもそうだな」

「流しそうめんがやりたければ、今年の夏休みにでも庭でやればいいじゃん」

 父さん「わかった。なら不参加で、たけのこ園は出発しよう」

「あいよ」

 妹弟達は園内放送で何を言っているのか理解出来てないから行きたいとは言わなかった。ま、父さんの実家にはナゼか回転するタイプの家庭用流しそうめん台があるみたいだから、愛美と朝輝はそれで楽しんでもらおう。彩夏はそんなオモチャではもう誤魔化されないよ。


 さて、たけのこ園を出発した俺達は鮮直市場へとやってきた。まずはここの2階にある休憩スぺースで昼飯を食べて、食休みついでに俺の奢りで全員がソフトクリームを食べたら買い物開始。


 彩夏「おにいちゃん、これ、去年エビさんがいた貝だよ」

「今年も買って帰るから、いるかどうか楽しみにしてような」

「うん!」

 雪華「今日は二枚貝の種類が多いわね」

「だな。何か食べたいものでもある?」

 二枚貝は発泡スチロールの箱でエアレーションをされて販売しているから鮮度は抜群だ。

「このミルガイって随分高いのね」

「これは白ミルと呼ばれるナミガイじゃないから高級食材だよ。回らない寿司屋や高級料亭で食べるような貝だな。ちなみにミルクイが標準和名な」

「へえ。こっちのホッキ貝は良く聞くよね、寿司ネタやサラダとかで。こんな貝なんだ」

「だな。ちなみにこれの標準和名はウバガイとなっております」

「なるほどねぇ〜。あれ?このマガキ貝って海水魚店でも売ってるよね?食べられるんだ」

「海水魚飼育している人達の間では底砂の掃除をさせる貝として有名だな。俺は飼育してないけど」

 あ〜、やっぱ鮮直市場は楽しいな。近場にあればいいのに、とここに来るたび思ってしまう。


 その後、野菜コーナーで春キャべツとアスパラガスを購入。卵は売り切れていて、どうやらいつもの卵とは違う卵だったみたいだけど烏骨鶏やアローカナといった種類の卵では無いみたいだ。

 母さん「またビワ買うの?」

「だって美味しいんだもん。高いけど」

「気持ちはわかるわ」

 そんなこんなで鮮直市場での買い物も終了!さ、帰りましょ。


 自宅に帰ってきてまずやる事と言えば、たけのこのアク抜き作業。そして。

「さ、平貝を開けるよ」

 彩夏「待ってました!」

 雪華「今年は何匹いるかしらね」

「ふたり共、完全に貝を開けるまでは危ないからそのままでいるんだぞ」

「「はーい」」


「最初から2匹いるなんて幸先いいな」

 彩夏「エビさん、こんにちは」

 雪華「うわ〜ん。食べないでー」

「楽しく遊んでいるところ悪いけど、次を開けるよ」

「「はーい」」


 雪華「今年は5ペア?か。豊作だね」

「だな。単独でいるのがなかったからな。それに食べても美味しいし、カクレエビも入手出来る最高の貝だよ」

「あはは」

「あやちゃん。エビは飼育部屋で水合わせするから一旦観察はお終いにして」

「はーい」


 さて、今日の晩飯を母さんと一緒に作る。鮮直市場に行ったのなら刺身で食べられる魚を買いたいけど、今日は食べたいと思う魚が残念ながら無かった。なので平貝はにんにくバター醤油で貝柱ステーキにして、他はアスパラガスをべーコン巻きにしたのと春キャべツの炒め物となっております。


 風呂に入る前にカクレエビを専用水槽に導入する。今年は長生きしてくれよな!そして出来れば繁殖もお願いしやす。

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