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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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調理実習

「何だか注目されてるな?」

「そりゃ、わけのわからんもんを引きずって登校してるからよ」

 今日は調理実習がある。鳳来さんが持参する、ふきのとうを使用した草餅を作るのが今日の課題。なので、いつも釣りやガサガサの時に愛用しているキャリーで餅つき機を運びながらの登校なのだ。


 鳳来「内宮おはよう。ふきのとうは登校してすぐ職員室に寄って、調理室の冷蔵庫に入れてあるわよ」

「了解だ!俺もこの通り、餅つき機を持ってきたぜ!」

 明槻「あれ?このキャリーっていつも釣りの時にクーラーボックスを積んでるやつじゃない?」

「そうだよ。だって、餅つき機の中には下処理を終わらせたもち米が入っているから重いもん」

 雪華「登校中は注目の的だったわよ。慣れているから恥ずかしさは無いけどね」

「「あははははは」」


「4月のクラス替えで仮に内宮君と別々になったら、あの面白行動が見れなくなるのかー」

「それだけじゃ無いわ。最後の文化祭で両方飲食関係の模擬店だった場合、最大のライバルになるわよ?」

「確かに!普段から料理するからメニューはもちろん、段取りがスムーズだもんね」

「だけど、他クラスにいる友達ともクラスメイトになりたい気持ちもあるし、悩ましいわね」

「「ねー」」

 昌史の近くの席では、女子のそんな会話があったんだって。


「そんじゃ、作り始めるかー」

 時間は過ぎて調理実習のお時間となりました。

 鳳来「冷蔵庫からふきのとう持ってきたよ」

「おお。美味そうなふきのとうじゃん。蕾も固い状態だし、これなら味噌や天ぷらで美味しかったんじゃない?」

 鳳来「まあね。苦いから、うちは少し苦手」

「なるほどね。それじゃ、まずはミキサーでドロドロの状態にしてくれる?」

「了解よ」


「それじゃあ、女子のみんなは下津木さんリクエストの水切りヨーグルトのデザートを作るよ。時間が無いから今回は()()()()になります」

 下津木「よろしくお願いしますわ。ヨーグルトは冷蔵庫から持って来ますか?」

「これから下ごしらえだから後でね」

「わかりましたわ」

 水切りヨーグルトは前日に下津木さん宅で作ってもらい、持参してもらった。牛乳も使うから、これは新山君に持参してもらった。

「笹嶋さんと舞原さんと雪華はデコポンの皮むき作業を頼むね」

「「「はい」」」

「男子組は最初は草餅用のあんこに手作業で砂糖を混ぜる作業からだ」

「「おう」」「はい」


「あとは、自動で蒸してついてくれるから」

 餅つき機の中にミキサーでドロドロにしたふきのとうを入れてスイッチオン!もち米は給水作業があるから、前日の夜から仕込みしてある。

 鳳来「便利ね〜」

「これは餅つきしか出来ないけど、多機能モデルはパン生地をこねたり色々出来るんだぜ?」

 鳳来「詳しいわね」

「ウチにあるから」

 鳳来「何でもあるわね……」

 何でもは無いよ、だからそんな呆れた目で見ないで?


「本当なら、これを冷凍庫で数時間固めるとアイスの完成になるんだけど、調理実習では時間が無いからここまで。十数分だけになるけど冷凍庫に入れとこうか」

 水切りヨーグルトのアイス前が完成したから新山君に頼んで冷凍庫に入れてもらう。

 下津木「フルーツはデコポンがいいんですの?」

「今回は季節の果物ってことでデコポンを使ったけど、他も出来るよ。ただ、メロンやスイカみたいな果汁の多いのは軽く水切りするか、混ぜる材料の水分量を調節して」

「わかりましたわ」

「もちろん冷凍の果物でも可能だから、色々試してみなよ。ヨーグルトの水切りが少し面倒臭いけどね」

「水切りした液体も持参するよう言われましたけど、何に使うんですの?」

「牛乳とはちみつを加えてラッシーにしようと思ってさ。これが分量だからミキサーで作ってくれる?」

「わかりましたわ」


 現在、ふきのとう草餅の中にあんこを入れる作業も無事終了。あんこはつぶあん好きとこしあん好きがいるから両方用意。それとは別にふきのとう草餅のみを食べて欲しいからあんこ無しの2個食べることになっている。

「新山君はラッシーを全員に注いでくれる?」

「はい」

「下津木さんはヨーグルトを頼むね。短時間だったけど、業務用だから少しは固まってると思うからさ」

「了解ですわ」

 新山君と下津木さんが先に先生の試食分を用意してくれたので先生を呼んでくる。


「今回もたくさん作ったんですね」

「ヨーグルトアイスは完全には固まっていませんが、デコポンとの食感を大事にしました。草餅はふきのとうを使用した変わり種になってます。多少苦味もあるので、お好みで黒蜜ときなこと一緒にどうぞ。飲み物はラッシーとなっております」

「試食は一番最後にさせていただきますので、一旦冷蔵庫に保管します」

 鳳来「そんな!先生ナゼですか?」

「他の班の評価基準に影響が出るので最初に完成しても最後に試食をします。他の班はこんな凝ったの作ってませんよ?」

 鳳来「あはは」

「ただ、撮影は終わりましたから食べても構いません」

 という事で俺達は食べる事にした。ふきのとう草餅が内宮班全員に意外と高評価だったから鳳来さんも嬉しそうでよかった。


 ホワイトデーの時に「作ろうか?」と言ったティラミスは進級後に自宅で作ったのを持参する事となりました。

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